『レントン役』の藤原啓治も登場! 『エウレカセブンAO』オールナイト上映イベント

By, 2012年12月4日



2012年9月末までテレビ放送されたアニメ『エウレカセブンAO』のオールナイトイベントが2012年11月24日(土)、東京・シネマート新宿で行われた。
アラタ・ナル役の宮本佳那子さん、エレナ・ピープルズ役の小見川千明さん、エウレカ役の名塚佳織さん、レントン・サーストン役の藤原啓治さんを迎え、前作『交響詩篇エウレカセブン』の話も交えてトークを繰り広げた。

―『エウレカセブンAO』を振り返ってみていかがでしたか?


宮本佳那子さん(以下、宮本):アオは本当にいい子だな、と思いました。ナルは最後出てませんでしたが(笑)。エウレカとアオ、感動の親子愛でしたね。

小見川千明さん(以下、小見川):レントンとアオの二人でサッカーをするシーンがとても印象的でした。最後に親子ののふれあいがあったのが、とても良かったです。

名塚佳織さん(以下、名塚):親子が再会できて嬉しかったですし、家族なんだな、というのを感じました。アオが『いつかどこかで』と言ってたのが印象的ですね。

藤原啓治さん(以下、藤原):『交響詩篇エウレカセブン』でもサッカーをするシーンが出てきましたし、色々なことがダブってよみがえってきました。最後に、こうして意外な(?)形でAOに参加できて良かったです。

―藤原さんにお聞きします。レントン役に決まった時は?


藤原:ビックリしましたが、『AO』の作品自体は観ていましたので、何らかの形で関わりたいと思っていました。エウレカは、昔のまんまだと思いますが、レントンは……(笑)」

―演じる上で苦労した点は?

藤原:音響監督さんに『レントン』と呼ばれても、どうも馴染めないんですね。どうしても(『交響詩篇エウレカセブン』で演じていたホランドが頭にありますので。レントンに髭が生えていたら落ち着いたかも知れないですが(笑)。
監督さんからは特に指示はなかったです。
どのように声を変えればいいのか難しかったですが、気持ちの中では「うまく変えよう!」と思っていました。

―名塚さんは最初に「藤原さんが演じる」と聞いた時、どう思いましたか?


名塚:最初は聞き間違いだと思いました(笑)。藤原さんと聞いた時に(前作でレントンを演じた)三瓶さんと会って、言い出そうと思っていたら「レントン役、藤原さんだって!」と切り出されました(笑)。三瓶さんも気になっていたみたいです。
キャストさんに「夫婦なんだから隣に座れば?」と気遣いされたりしました。藤原さんで良かったと思いました。

―演じる上で気を付けた点は?


小見川:エレナの性格設定がオーディションの時と違っていたので、オーディションの時のことは忘れようかと思いました。
監督に聞いたら「いつも小見川さんのしゃべっている通りにやっていいよ」と言われまして(苦笑)。
その答えに向かってどのようにキャラを作っていくのか、苦労しました。

宮本:ナルは最初は病弱なのですが、気持ちが人一倍強くて。かといってIFOに乗ることになるとは思っていませんでした。まさか、このように変化していくとは思わなかったです。
アオのことが一番だからこそ、そのように行動しているんだ、というのが分かりましたね。

―今日はこの場にはいらっしゃいませんが、アオ役の本城雄一郎さんの演技についてはどうでした?

宮本:制作発表会の時は中学生でした。現場で会うたびにだんだん大人っぽくなっていきましたが、「キスシーンがあるね」と言うと照れるところが初々しいな、と思いました。

―では、大橋彩香さん演じるフレアについてはいかがでしょう?

小見川:芝居の面でいうと、キッチリした真面目な演技をすると思ってましたが、周りのキャストと溶け込むことにより、のびのびとした演技ができるようになって「若いっていいな」と思いました(笑)。

―改めて、お気に入りのキャラは?

宮本:ノアです。人間じゃなのに人間的で。東山(奈央)さんが演じている時に「今ちょっと人間っぽくなってしまったんで」と自主的にリテイクを出していましたが、違いが良くわからなかったです(笑)。

小見川:(後藤哲夫さん演じる)イビチャです。カッコいいですよね! 

名塚:イビチャは私も好きです! 他には(畠山航輔さん演じる)ラジクマールたち「チーム・ハーレクイン」の面々も、とても頼りになるな、と思いました。

藤原:エウレカですね。『AO』では奥さんになってますし。

名塚:それを聞いたら、三瓶さんは泣いて喜ぶと思いますよ!

―現場の雰囲気についてお聞かせ下さい。

藤原:1期も人が多かったのでにぎやかでした。今回は年齢幅が本当に大きくて。現場に、収録の最後に来た時は「自分の居場所はどこだろう?」と焦ったりしましたが(笑)。

名塚:若い感じがしました。前作は私達が一番下の世代で、皆さんに支えられて作っていった感じでしたが、今回は母親役、ということで中間のポジションだな、というのを感じました。

小見川:若手、ベテランと分かれて座ることが多かったですが、途中から交流も出てきまして、仲良くなれて良かったです。

宮本:週に一回集まる小さな学校、という感じでした。休憩時間に(音響監督の)若林さんからパンをもらったり。とても勉強になる学校でした。

―皆さんの印象に残るシーンは?

宮本:4話のアオが島から旅立っていくところです。この時、ナルは付いて行かなかったですが、一緒に行っていたらまた違った物語になっていたと思います。とても重要な話数だと思いますね。

小見川:私が兼役で演じた、ゲネラシオン・ブル本社で歌っている、専属歌手のミラーのエピソードです。
最初はイメージと違っていましたが、次に出てきた時はこうしよう、と色々と挑戦させていただきました。
それとエウレカの出産のシーンも印象的です。名塚さんにしかできない演技だと思いました。

名塚:ちょっと手前味噌ですが、私も出産のシーンは衝撃的でしたね。とても大事にしたいシーンだと思ったので、小見川さんに『好き』と言ってもらえて嬉しかったです。
アオとの食事をするところで、アオの話を聞かずにマイペースで話すシーンがあるのですが「とてもエウレカらしいな」、と思いました。

藤原:内容はともかく、第1話が始まった時に「新しい『エウレカ』が本当に始まったんだな、嬉しいな」という気持ちがありました。

―最後に、ファンの皆さんに一言お願いします。

藤原:これだけ多くの方に作品を支持してもらってうれしいです。これからも大事に思いつづけてもらえたらと心から願っております。

名塚:息子(アオ)が新たに物語を紡いでくれて嬉しいです。私の息子のストーリーを堪能してください。

小見川:今日は皆さんの好きなエピソードが流れるといいですね。

宮本:本作は、私にとっての初の主演作品でした。体当たり演技で駆け抜けてきました。ちょっと難しい話ですが、だからこそどっぷりつかってください!

<Text/ダンディ佐伯>

●『エウレカセブンAO』公式サイト
http://eurekaao-prj.net/