TV 放送から約30年。サンライズ制作の人気ロボットアニメである『太陽の牙ダグラム(1981年放送)』、『銀河漂流バイファム(1983年放送)』の2作品の立体作品とメカニック設定を1冊にまとめた永久保存本『太陽の牙ダグラム&銀河漂流バイファム超立体作品集』(アスキー・メディアワークス刊)が2012年6月30日に発売した。
アニメのファンやモデラーたちの心を掴み、その好評価を受けて作例展示会の開催が決定。10月31日よりコトブキヤベース・アキバにて行われていて11月2日には展示してある模型を制作したモデラーによるトークイベントが行われた。
司会は『太陽の牙ダグラム&銀河漂流バイファム超立体作品集』を担当した電撃ホビーマガジンの木村学氏。ゲストにモデラーの鳥山とりを氏、柳生圭太氏、NAOKI氏が登壇してのトークイベントが行われた。
この特集の企画時のこと、作例を制作していた時の思い出などが語られた。一部の商品は既に販売が終了していたり、一番見栄えのいい流用のパーツを探したりといった苦労話も披露。パーツ集めはモデラー仲間のネットワークを駆使して何とか欲しいものを入手したりしたものもあるのだという。
また作品の絵に近づけるため可動域が狭まってしまうほど太モモの太さを追求したことや、本になる際にデカールの貼り直しや表面の塗料をやり直したりといったこだわりのほか、さらに流用パーツをこう使って見栄えを良くしているといったモデラーたちの参考になるさまざまな話を聞く事ができた。
他にも「自分の作例以外で気になるものは?」「バイファムとダグラムのベストキットは?」といった質問なども答えてくれた。
今回のイベントの発端は先述の通り作例集、そしてその元となる電撃ホビーマガジンでの特集となるのだが、木村氏からは「今後も良い作品を更に深く掘り下げていきたい」と次の特集企画も決定したことが発表された。作品タイトルなどは今後のイベントなどで発表になっていくそうだ。
また、本に同封されていたりWEB上で行われているアンケートは編集長へと届くのでかなり有効だそうなので、展開して欲しい作品があるファンはぜひその思いを届けてほしい。
ちなみに登壇したモデラーへと特集をやりたい、作りたい作品は?という質問をすると『戦闘メカ ザブングル』『聖戦士ダンバイン』『蒼き流星SPTレイズナー』『機甲戦記ドラグナー』『重戦機エルガイム』『装甲騎兵ボトムズ』など、人気のロボットアニメの名前が次々と飛び出した。
会場に集まったファン、そして配信を見ているファンへと向けてメッセージが贈られた。
NAOKI氏「こうやって支持され続けている作品もある。こういった機会があればまたやりたい。みんながやってほしい!と声をあげてくれると嬉しいです」
鳥山氏「思い入れのある作品に携われて嬉しい。意外といつか作ろうと思って未作成のままのものもあったりしますよね。作ってみたら作品を思い出してノスタルジックに浸れるし、子供の頃作ったものを大人になってから作ると上手くなったのを実感出来ますよ。
どんどん作って友達と見せ合って、そして楽しんでもらえればと思います」
柳生氏「子供の頃からの夢が30年経って実った感じです。当時挫折したプラモデルが、技術や工具などの発達によって自分の思い描くものを作ることが出来るようになりました。
みなさんもぜひ子供の頃に作りたかったものを作ってもらえたらと思います」
このトークイベントだがUSTREAM配信も行っており、ここで配信は終了。この後よく企画が決定する飲みの席でおこった出来事や、最近買ったプラモの話などをはじめ、配信では語りにくい裏話なども語られた。
この「太陽の牙ダグラム&銀河漂流バイファム作例展示会」は10月4日まで。入場は無料なので気軽に足を運んでみてはいかがだろう。
【開催概要】
太陽の牙ダグラム&銀河漂流バイファム作例展示会
日程:10月31日(水)~11月4日(日) [10時~20時/金・土21時まで]
場所:コトブキヤベース・アキバ(コトブキヤ秋葉原館5F)
(東京都千代田区外神田1-8-8)
※入場無料
●『太陽の牙ダグラム』公式サイト
http://www.dougram.net/
●『銀河漂流バイファム』公式サイト
http://www.vifam.net/
●サンライズ『太陽の牙ダグラム』作品紹介ページ
http://www.sunrise-anime.jp/sunrise-inc/works/detail.php?cid=111
●サンライズ『銀河漂流バイファム』作品紹介ページ
http://www.sunrise-anime.jp/sunrise-inc/works/detail.php?cid=66
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