会場は、立ち見客が出るほどの盛況ぶり。大勢の観客たちの期待の目がステージ上へ注がれる中、この日のライブは、アルバムでは総勢9名のベーシストが饗宴した『ツァラトゥストラはかく語りき』からスタート。
先に村田隆行が舞台上へ立ち、穏やかな表情を描きあげれば、村田の呼びかけで登場したIKUOは、雄大な音景色の上へファンキーなビートを叩きつけてゆく。
最後に姿を現した鳴瀬喜博に至っては、ブッ太い音の筆をブリブリ炸裂させながら、楽曲に雄大な迫力という絵を描き加えていった。3人の音の奏でが一つ一つ加わることで、穏やかな楽曲が壮大なオーケストラ・ナンバーのようドラマチックに広がってゆく。その様は、まさに嬉しい興奮だ。
チョパレボのステージの醍醐味は、3人それぞれの個性が複雑ながらもファンキーに絡み合い、どの楽曲でも感性を刺激し、感情の興奮や高揚を導いてゆくアンサンブルを描き出すところにある。
今回のツアーは、アルバム『チョパレボ!!!』へ収録した曲たちを中心に構成。メロウで滑らかな表情から高揚の景観へと音の絵をスライドさせた村田隆行の手によるナンバー『Lion and the Pray』。IKUOの超絶速弾き演奏が炸裂。凄まじい音の弾丸を撃ち放った、ロックな衝動満載な、IKUOの手がけた『Pure Smile』。優しく揺れるムーディな村田隆行の主旋プレイへ、鳴瀬喜博がエレアコベースで、IKUOがフレットレスベースを用い妖艶な色を塗り重ねていった、鳴瀬喜博の手による『(He) Still Stands』など、それぞれの個性や性格の見える楽曲が次々と舞台上からあふれ出していた。
中には、メンバーたち(主に鳴瀬喜博)が客席へ乱入し観客たちを煽ってゆく場面もあれば、野獣のようにファンキー&ロックンロールな鳴瀬喜博の激熱プレイを軸に据えた『Akappachi-Ism』では、鳴瀬喜博が客席を煽っていく最中、村田が後ろから鳴瀬喜博のベースを演奏する二人羽織プレイまで飛び出していた。
この日は、鳴瀬喜博のソロ・ナンバーもメニューへ組み込む構成のもと、メロウな泣きの表情からファンキーな音が暴走したプレイまでと多彩な音楽性を提示。同じく暴走という面では、鳴瀬喜博を中心に進められる(1曲の演奏時間以上に長い?!)トークでも、話の矛先を演奏並にあちこち飛ばしながら、観客たちを笑いに包み込んでゆく会話のアンサンブル?!を描きあげていた。こちらも、彼らのステージでは嬉しい見どころと言えようか。
近くに来たらぜひ、引き込まれゆくお笑い系のトークも含め、熱狂/興奮や染みる演奏の数々を目の前で体感していただきたい。嬉しい感情の昂りを、きっと抑えられなくなるはずだ。
<Text/長澤智典>
【CD概要】
「チョパレボ!!!」/ザ・チョッパーズ・レボリューション(鳴瀬喜博・IKUO・村田隆行)
発売中
品番:KICJ-645
価格:税込¥3,000
超強力トリプル・ベース・ユニット“チョパレボ”降臨!!!
鳴瀬喜博、IKUO、村田隆行が、世代・ジャンルを越えてここに集結!
盛大なる爆音&跳ねるビートに彩られた、衝撃の低音革命!!!
【ライブ概要】
<The Choppers Revolution 1st Album『チョパレボ!!!』発売記念ライブ>
10/26.東京目黒ブルースアレイジャパン
open 18:00 start 19:30 ご予約お問い合わせ:03-5740-6041
11/26.名古屋クラブクアトロ
open 18:00 start 19:00 お問い合わせ:052-264-8211クラブクアトロ
11/27.京都ライブスポットラグ
open 18:00 start 19:30 お問い合わせ:075-255-7273 ラグインターナショナルミュージック
12/3.静岡 浜松メリーユー
open 18:30 start 19:30 お問い合わせ:053-456-3733
12/10.宮城 仙台LIVE HOUSE enn 2nd
open 19:00 start 19:30 お問い合わせ:022-212-2678 LIVEHOUSE enn OFFICE
12/11. 福島 郡山 HipShot Japan
open 18:30 start 19:00 お問い合わせ:024-921-2007 HipShot Japan
●ザ・チョッパーズ・レボリューション オフィシャルサイト
http://www.naruchops.com/pc/choppers.html
●ザ・チョッパーズ・レボリューション キングレコード アーティストページ
http://www.kingrecords.co.jp/cs/artist/artist.aspx?artist=44169