阪口＆斎賀のつなぎ姿と冬馬の白衣姿に大盛り上がり！ TVアニメ『もやしもんリターンズ』第１話先行上映試写会

By, 2012年8月3日

７月１日（日）に東京・府中市にある東京農工大学・府中キャンパスの農学部本館講堂で、TVアニメ『もやしもんリターンズ』の第１話先行上映試写会がおこなわれた。

『もやしもんリターンズ』はシリーズ累計700万部を超える大ヒット作品『もやしもん』（著者：石川雅之／講談社刊『イブニング』連載）を原作としたTVアニメで、５年前に同じくフジテレビ〝ノイタミナ〝で放送され好評を博した『もやしもん』の続編となる作品。今回は昼の部、に続いて開催された夜の部のイベントをレポートしていきたい。

イベントの会場となった東京農工大学・府中キャンパスは前作のアニメ『もやしもん』のオープニングで映像が使用されているなど作品との関わりの深い場所。
当日はあいにくの雨模様となったものの講堂と訪れた400人のファンはアニメの中でキャラクターたちが生活する農業大学の雰囲気を満喫しているようだった。

イベントが始まると、まず東京農工大農学病理学研究室の寺岡徹教授が挨拶。この大学と『もやしもん』という作品のつながりを紹介した後は、今日のために『一日客員教授』として招聘したというオタク芸人・サンキュータツオさんが司会として登場することに。

そんな白衣姿のサンキュータツオさんの呼び込みで、教壇に現れたのは沢木惣右衛門直保役の阪口大助さん、結城蛍役の斎賀みつきさん、Ａ.オリゼー役の冬馬由美さんのメインキャスト３人。
そのうち阪口さんと斎賀さんはドラマ『もやしもん』で実際に使われた『農大つなぎ』姿で登場。２人がつなぎの背中にある「農」のマークを見せるとファンは大喜びとなっていた。また冬馬さんは夜の部限定と言いつつ白衣姿で登場。自身の格好について「研究員というよりも保健室の先生みたい」と語る冬馬さんに会場からは笑い声があがっていた。

そんな３人だが、まずは作品への意気込みについて、それぞれ、サンキュータツオさんから「阪口研究員！」「斎賀研究員！」「冬馬研究菌（!?）」と点呼されつつコメント。

阪口研究員
「５年ぶりということもあって、頑張っていこうとポジティブな気持ちではあるんですけど、それと同時に意気込みすぎて空回りしないように、直保というキャラクターをキャンパスライフの中で演じていきたいです」

斎賀研究員
「この『研究員！』って自分たちは今まで呼ばれたりしたことが無かったのですごい新鮮です（笑）。第１期の時に美里と川浜がお互いを『美里研究員！』『川浜研究員！』と呼び合っていたりしたんですが、アフレコ現場でも大原さんを長谷川遙の役を演じるテンションに持っていくために、みんなで『大原研究員！』と連呼していたんです（笑）。
それと同じことを５年たった今でもやっているという（笑）。そんな風に５年という月日が無かったかのようなアフレコ風景だったりして、そんないい現場で毎回収録させてもらっています」

冬馬研究菌
「菌といったらオリゼーというぐらいに菌の代表としてがんばっています。『自分たちが繁栄すりゃいいや』というマイペースならぬ『菌ペース』な彼らのわがままぶりを見ていただければいいなと思いますね」

さらに、今回の『もやしもんリターンズ』では今のところ直保のセリフが少な目ということもあって「ポスターやアフレコの台本の表紙を見ればわかるんですが、主役は僕じゃないですよ、オリゼーです（笑）」と語る阪口さんに会場は大爆笑。

演じるにあたってなにか前回と何か変化するようなところはあったのかという質問に、阪口さんは「直保はあんまり変わってないですね。相変わらず人に流されている感じでフラフラ～っと（笑）。なのでアフレコでも違和感なく演じられました」、
斎賀さんは「５年たっていますが、アニメでは前回の第１期から時間の経過がなかったりするんですね。なので、蛍もそのときのままブレもなく演じています」、
冬馬さんは「正確に言うと今回私が演じるのは何世代目かのオリゼーになるとは思うんですが（笑）、やっぱり変わらずオリゼーです。みんなと一緒に演じることで、自然に演じられているなって思います」などとコメントしてくれた。

ここで第１話を先行上映。上映後は「いいね、もやしもん」と斎賀さんがしみじみと一言。そしてそれぞれ第１話についての感想を語ってくれた。

阪口研究員
「安心しました、僕、しゃべってました（笑）。僕の中でもこの５年間が作品の中で繋がったというか、前回の延長線上に沢木を持ってこれたかなという気にはなれました。
スタジオの和気あいあいとした空気やチームワークも画面を通じて伝わってのではと思いますし、自信を持って送り出せた作品になったかなと感じています」

斎賀研究員
「動く沢木たち、そして菌たちが見られるとホントに楽しいなと思います。第１期との違いといいいますと武藤さんの変貌ぶりというのがありまして……ミス農大ですし、もうちょっとまともな美人だったような気がするんですけど、気づいたら『セレビシエ』に囲まれてしまう人になってて（笑）。
その『セレビシエ』をはじめ菌たちについては我々が楽しんで声をあててますので、オリゼー先生に負けないように頑張りたいと思います」

冬馬研究菌
「農大を舞台にしたこの作品の試写をこんな風に農工大の講堂でできたことで、みなさんが沢木たちと同じような目線でみこの映像を見ていただけたのなら嬉しいと思います。私たち３人とも大学生を経験していないので、この作品中でのキャンパスライフを楽しんでいますし、今日はちょっとした大学生気分を満喫させていただきました。
この作品をきっかけに身近にあって当たり前に食べている醤油や酒や味噌が、まさにこの子たちによってがんばって醸されたものなんだなということを思ってもらえることで、普段食べているものもひと味違ったものになるはずですし、食への興味ももっと持っていただけるんじゃないかなと思っています」

最後は農工大の講堂を使っての講義スタイルだった今回のイベントにちなんで、聴講生こと会場のファンに第１話を見た感想をレポートしてもらうことに。昼の部では農工大を目指している受験生や卒業生などがいたりもしたが、夜の部ではごく普通に作品愛に溢れた感想などが語られていた。
このレポートが終わると講義終了のチャイムが鳴り、司会のサンキュータツオさんの「本日の講義は、これにて終了となります」の挨拶で一風変わった『もやしもんリターンズ』の先行上映試写会は終了となったのだった。