昨年TVアニメが放送され、ヒットを飛ばした『ゆるゆり♪』が早くも帰って来た!
「ごらく部」と「生徒会」のメンバーを中心に繰り広げられる、まったりとしたストーリーが魅力だ。
今回はその物語を彩る面々にお話を聞いてきました!
―演じた感想と、ご自身のキャラクターを改めて紹介してください。
赤座あかり役・三上枝織さん(以下、三上):あかりちゃんは存在感が薄くなったり、不憫な扱いを受けている女の子ですが(笑)、その存在感のなさが逆にあかりちゃんの個性になっている部分がありまして。まるで名前のごとく、作品に「あかり」を灯す女の子だと思います! 今回は第一話から存在感があります!!
歳納京子役・大坪由佳さん(以下、大坪):京子ちゃんは自由でマイペースで、トラブルメーカー、ムードメーカーな女の子です。感情がコロコロ変わるところが憎めないというか。
今回も『ゆるゆり♪』の時と特に変わらず、ごらく部のムードメーカーとしてたくさん活躍します。主人公じゃないかと思うくらい活躍します!
船見結衣役・津田美波さん(以下、津田):結衣はごらく部の中で一番しっかりしていて、母というか父というか、そういう存在です。京子に突っ込みを入れていく、男前な女の子です。
男前と言われていますが、一人で暮らしていて、女の子らしく家庭料理を作ったりして「こんなお姉さんがいたらいいな」、と思ってしまいます。
今回も、ごらく部の良心としての立ち位置ではあると思いますが、『ゆるゆり♪』の時に比べて、京子やちなつとイチャイチャすることが多くなり、「カップリング要素」が強くなった感じがします(笑)。
吉川ちなつ役・大久保瑠美さん(以下、大久保):ちなつは女の子らしい女の子で、結衣先輩に一途なところは変わっていませんが、感情が昂ぶると荒っぽくなるシーンがありますので、中一の女子だと言うことを忘れないように、下品にならないように演じています。
私は、ごらく部のヒロインはちなつちゃんだと思っていて、それは譲れないです(笑)。
杉浦綾乃役・藤田 咲さん(以下、藤田):綾乃ちゃんは生徒会の副会長なので、しっかりした面も持ちつつ、今作に入ってから色々な人に振り回されることが多くなり、「これ以上ボケ役が増えると困るな」と思っています(笑)。
内面的には乙女チックなものを持っていますが、それを中々表に出せない、「ツンデレ」な子に見られてしまいますが、出せた時には誰よりも可愛らしく見えればいいな、という思いで演じています。
池田千歳役・豊崎愛生さん(以下、豊崎):千歳は相変わらず妄想出血キャラクターとして頑張っています(笑)。今回も色々な妄想を膨らませて、他のキャラクターのやりとりを遠くから見守っているので、基本的にはやわらかく、はんなりとしているのですが、彼女の「妄想」という名のサービスシーンが増えていますので、「千歳が出てきたら『妄想サービスカット』が出てくるな」、と思いながら観ていただけると幸いです。
大室櫻子役・加藤英美里さん(以下、加藤):櫻子は天真爛漫で明るくて、バカな女の子で、『ゆるゆり♪』の時もそれはある程度出ていたのですが、今回になって何倍にも跳ね上がっている気がしますので、自分としては「バカさ加減」を上げたりできればいいな、と思います。
前作では向日葵と絡んでいがみ合うシーンが多かったのですが、今回は他のキャラクターとの絡みも多くなったのが嬉しいです。
古谷向日葵役・三森すずこさん(以下、三森):向日葵は一年生なのですが、大人びた母性を感じる子で、天真爛漫な櫻子を制することが多かったのですが、今回は二人の深い部分まで描かれることがあったりして嬉しかったです。また、今回二人の精神年齢がどんどん離れていっているイメージもあります(笑)。
―『ゆるゆり♪♪』が始まるにあたり、気になるキャラクターを改めて教えていただけますか?
三上:京子ちゃんですね。これには理由があって、彼女はごらく部を引っ張っていく存在であると思うんです。生徒会との絡みも多くて、色々なキャラとカップリングが生まれそうだな、と思います。台本を開くたびに「今日はどの子とキャッキャウフフしているんだろう?」とワクワクしています(笑)。
大坪:(あかりのお姉さんの)あかねさんです。まだかまだかと待ちわびています(笑)。
津田:私、櫻子が可愛くてしょうがなくて(笑)。中途半端ではなく、おバカが突き抜けているのがとてもいいと思います(笑)。
大久保:私は綾乃ちゃんがヒロインだと思っていますが、ちなつもヒロインのポジションに入れたいと思っています(笑)。ただ、先ほど藤田さんがしている綾乃ちゃんの説明を聞いていたら「ヒロイン要素しかない」と思ってしまいまして(笑)。
でも第4話では鼻をかんでいるシーンが多いんですよ。全てを許されている綾乃ちゃんですが、ちなつはごらく部のヒロインなので、いいです(笑)。とにかく綾乃ちゃんが気になります!
藤田:前作のインタビューで推したあかりも、今回も頑張っていて良いと思うのですが、最近は『さく×ひま』(櫻井&向日葵)がかなり来ていて。向日葵が綾乃の立ち位置に似ているな、と思いまして、向日葵に「頑張れ!」と言ってあげたくなっています(笑)。
向日葵には中学生にない包容力があって、「何であんなに達観していられるんだろう?」と思うことがしばしばあります。
豊崎:あかりちゃん……と言いたいところですが、千歳を演じていると、周りにツンデレの女の子が多いこともあり、ツンデレの子が好きになってしまうらしく、生徒会は千歳以外がみんなツンデレなので、「ハーレムなんだな」と(笑)。向日葵が前作に比べてお姉さんになった感じがして、第二の綾乃ちゃんを見ているようで、可愛くてしょうがないです(笑)。
加藤:綾乃が気になります! 今策ではより素直さが増しているというか、純粋すぎる綾乃がとても可愛いくて、京子に対する愛も増し増しになっているな、と思います。
三森:櫻子が大好きで、向日葵を演じていると一体化してしまい、櫻子に振り回されるのがとても嬉しくなってしまいます(笑)。
―今作の見どころをお聞かせください。
三上:「百合要素」ですね。前作ではキャラクターそれぞれが丁寧に描かれていた印象を受けるのですが、『ゆるゆり♪♪』ではそれを踏まえて色々なカップリングが好きな人がとても楽しめるようなお話になっていると思います。あかりを演じている私とすれば、是非あかねさんと何かあればいいな、と今後の展開を楽しみにしています(笑)。
大久保:三上さんの言った「百合要素」とは別に、前作を観て原作コミックスを買って下さった方がたくさんいると思うのですが、今回は「コミックスの中からどのエピソードが来るのかな?」という部分でも楽しみにしていただきたいです。
スタッフさんをはじめ、ファンの皆さんに支えられて「ごらく部」もパワーアップしていると思いますので、そこの部分にも注目してください!
―アフレコ現場の雰囲気をお聞かせください。
津田:女性がたくさんいる現場ですので、私自身リラックスして臨めています。現場にはいい匂いとお菓子の匂いが混ざり合ったような「女子の部屋」みたいな感じです。
緑川光さんが作中に登場する作品『魔女っ娘ミラクるん』のガンボーの声をその空間の中で演じられていて、少し面白かったです(笑)。
「アフレコ現場はこんなに楽しい現場なんだよ」というのを伝えられるのではないかと思っています。
大坪:前作での緊張と、今回またみんなと一緒にできる、というワクワクの中にある「しっかりやらなきゃ」という緊張の違いをすごく感じて。そんな中で津田さんから「緊張しなくても大丈夫だよ!」と声をかけてもらったりして、まるで京子と結衣のようなやりとりをしつつ(笑)、頑張っています。
個人的には、高校を卒業して皆さんに私服を見せられるようになり、スタッフさんから「大人っぽくなったね」と言われたりするのが楽しいです(笑)。
藤田:前作に比べて、キャストのみんながキャラクターに近くなってきたな、と思います(笑)みんなリラックスができているみたいで、作品同様にゆる~く、でもしっかりとした作品になっていると思います。
―OP・EDについてお聞かせください。
三上:OPの「いぇす!ゆゆゆ☆ゆるゆり♪♪」ですが、中学生の彼女たちの中学生らしい気持ち、ちょっと背伸びをしていたり、早口言葉のような台詞があったり、とてもゆるゆりらしい楽しい曲になっていると思います。
そしてテンポが速いので、キャラクターを維持しながら歌うのは結構大変でしたが、楽しく歌わせていただきました!
津田:EDの「100%ちゅ~学生」は、先日放送された6時間生放送番組で初めて公開させていただいたのですが、こちらはとてもノリやすい曲になっています。
大坪:思わず合いの手を入れてしまいたくなる、自然に身体が動いてしまうような、ごらく部の子達がワチャワチャしているのが思い浮かぶような曲になっています!
大久保:初回限定盤には、番組内の企画でも書いた、私たちのサインとなもり先生のイラスト入りサインが入ったCDも入っていますので、是非ゲットしてください!
三上:それと、OPのCDは、楽しいプロモーションビデオが付いたバージョンのものも発売されますので、是非よろしくお願いします!
―6月17日(日)には「七森中♪うたがっせん」がパシフィコ横浜で開催されますが、ライブで盛り上がるコツを教えて下さい。
大久保:前回のライブ「七森中♪りさいたる」ではソロの曲が多かったのですが、今回はデュエット曲が充実していて、盛り上がれるんじゃないかと思います。
大坪:新曲もたくさん初お披露目になると思いますので、緊張する部分もあるのですが、『ゆるゆり』好きにはたまらない曲もたくさんあると思いますので、各々好きなカップリングの曲を叫んでもらいたいです!
津田:ノリがいい曲が多いので、サイリウムを振って楽しんでいただけたら、と思います。
三上:「七森中♪りさいたる」で感じたことは、『ゆるゆり』という作品を好きな人が楽しい空気、空間を一緒に作って下さることにより、私たちも楽しい気持ちになり、お互いその気持ちがぶつかり合って楽しいライブになりましたので、今回も皆さんと一緒に盛り上がりたいです!
―最後に、ファンの皆さんに一言お願いします。
三上:前作からあっという間に1年経ってしまったということに驚きを感じつつ、この1年も作品に関するイベントをたくさんやらせていただきました。
続編を心待ちにされている方もたくさんいると思いますが、前作を知らない人は、是非この機会に『ゆるゆり♪』を観て頂いて、また、なもり先生も5日間連続でマンガを刊行されたりするということですので、それも合わせて、色々なところで『ゆるゆり』好きの人と一緒に楽しんで下さい!
大坪:『ゆるゆり♪♪』の放送が決まってからたくさんの人のおかげだと感じながら来ましたが、前作が終わってからもずっと京子ちゃんやごらく部、生徒会のみんなとずっと一緒にいたな、という感覚がすごく大きくて。その絆の深さを今回出していければいいな、と思っています。
応援してくださるファンの方はもちろん、輪の中に『ゆるゆり』を知らない人や、『ゆるゆり』で「百合」の世界を知ったという人にも私たちのことを知ってもらいたい、という気持ちがあります。
観ている人の明日への活力になる作品だと思いますので、是非観て眠って欲しいです(笑)!
津田:続編が決まったと伝えられてから、そんなに期間が経っていないと思うのですが、私自身、まだかまだかと待ちわびていた一人で、本当に楽しみにしていました。
イベントもやらせていただいたりしたのですが、アニメという形で皆さんにお届けできるのが楽しみです。
ギャグも前作同様たくさん詰まっているし、キャラクターの魅力も増していますし、ストーリーもパワーアップしていますので、期待して欲しいです!
大久保:私もとても楽しみにしていて「ようやく来た!」という感じで、アフレコもワクワクした気持ちでしています。
イベントもたくさんしていますが、アニメという形で皆さんに届けられるのが私たちにとっても何より嬉しいので、前作を観て「たくさん元気をもらったよ」声をたくさんいただいていますので、今回も是非観ていただいて、この夏をアツく盛り上げていきましょう!
藤田:皆さんのおかげで『ゆるゆり♪♪』放送が決まりました。まだ始まっていませんが、是非三期もやりたいです(笑)!
豊崎:キャストのみんなや先生が、『ゆるゆり』という作品に対して情熱を注いでいるのを間近で感じることができてとても嬉しかったですし、ファンの皆さんの応援もあって、こうして続編が決まったということで、感謝の気持ちでいっぱいです。
私も情熱を込めて、楽しく賑やかに演じて行きたいと思いますので、鼻血を出す勢いで妄想していただけると嬉しいです(笑)。よろしくお願いします!
加藤:今作になって、スタッフさんはもちろん、事務所のマネージャーさんまでも『ゆるゆり』という作品がますます好きになっていてビックリしています(笑)。作品にたいする愛がそれくらいすごく注がれているな、というのを感じています。
ファンの方もそれくらい高まった気持ちを抑えながら待っていると思うのですが、その期待に応えられる作品になっていると思いますので、より盛り上げていって欲しいと思います!
三森:『ゆるゆり』は1ファンとして大好きで、DVDも何度も見直したりするくらいハマっていたのですが、こうして再会できて「声優をやっていて良かった!」と心から感じております(笑)。
前作よりもキャラクターの個性が強くフィーチャーされているように思えますので、前作からご覧になっている方はもちろん、今回から観られる方にも飽きない作品になっていると思います。是非楽しんで下さい!
<Text/ダンディ佐伯>
【アニメ概要】
アニメ「ゆるゆり♪♪」
テレビ東京 2012年7月2日(月)深夜2時~ほかにて放送開始予定
●アニメスペシャルサイト
http://yuruyuri.com/