待望の再演がスタート! 舞台『遙かなる時空の中で2』再演ゲネプロレポート

By, 2012年6月2日



2012年5月30日(水)から東京・全労済ホール/スペース・ゼロにて公演がスタートした舞台『遙かなる時空の中で2』。本公演に先駆けて、公開舞台稽古(ゲネプロ)が行われた。

『遙かなる時空の中で』は、コーエーから発売されている“ネオロマンスシリーズ”ゲームの2作目で、「龍神の神子」として現代から異世界に召喚された主人公が、神子を守る役目を持った「八葉」と呼ばれる男性たちと共に世界を守るために戦いながら絆を深めていく物語で、2011年6月に同じくスペース・ゼロにて公演された舞台が好評を博し今回の再演が決定、現在スペース・ゼロにて上演中となっている。


前作『遙かなる時空の中で』から約100年後の世界が舞台となっており、不思議な声に導かれた少女・高倉花梨(平田薫)が、異世界・京に召喚されるところから物語は始まる。
帝と院という二つの勢力が争う中、怨霊がはびこり、破滅へと向かう末法の世となってしまった「京」を救うため、伝説の「龍神の神子」として、戸惑いながらも京の平和を取り戻す決意をする花梨。
しかしそんな「龍神の神子」を守る存在である「八葉」たちも、帝と院、敵対する二つの勢力に分かれて仕えており、さらに院には既に「龍神の神子」である平千歳(黒須あゆ美)が存在することが分かる。
「龍神の神子」であることを疑われ、「八葉」も得られず、次第に追い詰められていく花梨。窮地に陥る花梨に救いの手を差し伸べたのは、仮面をつけた謎の青年・アクラム(汐崎アイル)だった…。

安倍泰継(八戸亮)の先代・安倍泰明によって封印された怨霊である惨魏(中村英司)と邪香妃(真山奈緒)は、舞台オリジナルのキャラクターながらも、泰継に仕える「式」として、本当の「龍神の神子」が誰なのか、八葉たちと接しながら真実へと近付いていくという重要な役どころを担う。
そして花梨の敵となるシリン(小野麻亜矢)は、憎々しいながらも妖艶な容姿、さらに白拍子という役柄を存分に生かし、まるで舞を舞うように戦闘シーンを演じ、見る者の目を引き付ける。


舞台は紅葉を配した和風のセットとなっており、さらに客席に向けて花道が設置されている。主人公の花梨は勿論、アクラムや八葉、そして怨霊たちまでもがステージを飛び出して花道に現れるという演出で、臨場感たっぷりな中で舞台を楽しむことが出来る。
さらに、各公演ごとにラストが異なるマルチエンディングとなっているので、何度も舞台を楽しむことも可能となっており、お気に入りのキャラクターとのエンディングを楽しみにステージを見ることも出来るのではないだろうか。

花梨が「龍神の神子」として目覚めるシーン、「八葉」の覚醒シーン、アクラムと花梨の出会いや逢瀬のシーンや、そのアクラムの目的が明らかになる場面など、『遙かなる時空の中で2』のゲームをプレイした人が気になるシーンが盛りだくさんとなっており、ゲームでは味わえない臨場感に溢れた戦闘シーンには息を飲むこと請け合いだ。


チケットは劇場にて当日券販売が行われるほか、ニコニコ動画にて6月3日(日)の13時と18時の公演のネットチケットが発売されている(http://event.nicovideo.jp/event/ev238)。ステージは6月3日までの公演だが、ネットチケットの方は6月17日まで観覧可能なので、劇場に足を運べない方、マルチエンディングを全キャラクター観たい方はチェックしてみてはいかがだろうか。
詳細は公式サイトで確認してみてほしい。


なお、6月22日(金)、23日(土)には東京・天空劇場(北千住)にて「舞台「遙かなる時空の中で2」感謝祭」の開催が決定している。平田薫・汐崎アイル・成松慶彦・土井一海・苅羽悠・植田圭輔・染谷俊之・JIN・松村泰一郎・八戸亮・能登有沙・小野麻亜矢・真山奈緒・中村英司・黒須あゆ美らの出演が決定しており、舞台『遙かなる時空の中で2』はここで見納めとなるとのことなので、こちらも併せてチェックしよう。

<Text・Photo/内田 希>

●舞台『遙かなる時空の中で2』公式サイト
http://www.haruka2.com/

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