
By, 2026年8月4日
『みどりのマキバオー』や『モンモンモン』などの人気作品で知られる漫画家・つの丸の約9年ぶりとなる新作『The Dogfather ドッグファーザー』第1巻が2026年8月4日(火)に発売!
本作は25年9月より扶桑社のwebコミックサイト『マンガSPA!』で連載中。愛犬たちとの何気ない日々が綴られたエッセイ漫画となっている。
今回は単行本の発売を控えた、つの丸氏のご自宅にお邪魔し、刊行に至った経緯や愛犬たちへの想い、現在の暮らしについてなど、たっぷり語っていただいた。
―まずは『The Dogfather ドッグファーザー』の制作が決まった経緯を教えてください。
つの丸先生(以下、つの丸):『たいようのマキバオー』の連載が終わり、しばらく休んでいる間に保護犬を家に迎えて世話したりしていたのですが、奥さんから「そろそろ働きなさい」と通告がありまして(笑)
いままでのように連載の締め切りを設けず、自分のペースでやらせてもらえる媒体を探していたところ、『マンガSPA!』の編集部に声をかけていただきました。
―本作ではご自身の愛犬家ぶりがたっぷり紹介されていますが、犬はいつごろから飼い始めたのでしょう?
つの丸:元々実家で犬を飼っていたのですが、独立してからしばらくして、ふたたび飼い始めました。
「ドン」という名前のブリンドル犬だったのですが、仕事をしながらだと、どうしてもかまってあげる時間がとれなくなってしまうし、それがイヤで連載をやめた、というのもあります(笑)
飼い始めるまでは「別にいてもいなくてもいい」という感じでしたが、ここまで来たら、もう犬なしの生活は考えられないですね。
―「犬派」か「猫派」かで言うと、圧倒的に「犬派」だと。
つの丸:そうですね。実家にいたころから身近な存在だったというのもありますが、僕はペットとベッタリするのが好きなので。そういう意味では有無を言わさず「犬派」です。
―前の連載をやめてからの9年間を振り返っていただけますか?
つの丸:ずっと締め切りに追われる毎日を送っていたので、そこから解放されたこともありますし、大好きな犬とずっと戯れていられる幸せをかみしめ続けた9年間でした。
そんな暮らしを続けていくために、こうしてまた筆をとったんですけど(笑)
―(笑)
先生はこれまで動物が主人公の作品を多く描かれてきましたが、動物は昔から好きだったのでしょうか?
つの丸:そうですね。相対的に、人間があまり好きじゃないというのもあるかもしれませんが(笑)
もしもいろんなことに対して余裕ができたのなら、「動物王国」のようなものを作ってそこで暮らしたいという気持ちもあります。
―今回の連載は自由が利くこともありますし、理想に近い生活を送っていけそうですね。
つの丸:ただですね、「締め切りがない」という認識でいたら、担当編集から「公開日は決まっていますから……」とキッパリ否定されまして(苦笑)
そんなことを言われても、白い原稿のまま公開日を迎えたところで、出せないものは出せないですから(笑)
―確かにそうですね(笑)
それにしても、毎日のように飼い犬たちがネタを提供してくれる環境は素晴らしいですね。
つの丸:こちらからネタを探しに行くことになってしまったら、昔と変わらないですから。
あくまで、自由な毎日を送っているなかで起こった出来事を漫画に落とし込んでいるだけですからね。
―ちなみに現在、アシスタントさんは雇われているのでしょうか?
つの丸:いえ、自分のペースで描きたいというのもありますし、すべて1人でやっています。
自宅の地下にあった仕事場は、いまは荷物置き場になっていて、漫画を読んでいただくとわかると思いますが、現在はリビングが主な仕事場になっていますね。
―作品のテイストに関してですが、日々起こることを淡々と描かれているように見受けられます。
つの丸:「『The Dogfather ドッグファーザー』はどんな作品ですか?」と質問されると、なかなか説明しづらいです。
第1巻は片目の保護犬「ピート」をフィーチャーしたエピソードが多いのですが、もっと可哀そうな描き方をしようと思ったらできちゃうんですね。でもそれはしたくなかったので。
―保護犬を飼うことに対して、大変さは感じているのでしょうか?
つの丸:いや、とくにそういうのはないです。飼う側としては、パピー期(生後1~3か月くらいの、子犬の時期)を味わえないくらいで、あとは生後からずっと世話をしてきた子と同じ感覚で接することができていますので。
元々飼っていたドンからしてみれば、「もっと自分にかまってくれよ!」と嫉妬心が芽生えるのかもしれませんが(笑)
―動物病院での、獣医師さんとのやり取りもリアルですね。
つの丸:「実際にあったことをそのまま伝える」というコンセプトのもとに描いていますので。物語のヤマやオチを考えながら描いているわけではないですからね。
―コロナ禍において、ドンやピートたちとの接し方は変わったりしたのでしょうか?
つの丸:いや、まったく変わっていないですね。基本的に家のなかで戯れていることが多かったですし、散歩にも普通に行っていました。
密集空間に行くわけではないので、ソーシャルディスタンスとは関係ない生活を送っていました。
コロナ禍は、ペットを飼うという行為が「巣ごもり需要」になり、ろくに動物と接したことがない人たちがこぞって飼い始めた時期でもあったんです。そして、コロナが明けたら「用済み」とばかりに一斉に手放す……みたいなことがあって。保護犬の数も増えましたし「身勝手な人間は本当に多いな」と感じましたね。
―ところで第1巻は、今後の展開が気になる終わり方で締められていますが、物語の結末は何となくイメージされているのでしょうか?
つの丸:結末、ですか? どうなんでしょうね……? そりゃあ、登場人物や登場犬が全部いなくなってしまったら終わっちゃうんでしょうけど(笑)、いまは全然想像がつかないです。
でも、出てくる子たちはみんな高齢なので、近いうちに山場がやってくると思うんです。
そうなれば連載よりもこの子たちの介護が優先ですから。休載も辞さないつもりでおります。
―書籍の帯には、お笑い芸人「トム・ブラウン」のお2人から推薦文が掲載されていますね。
つの丸:2人とは昔から付き合いがあって、飲み仲間なんです。彼らが絵本『がったい!』(講談社刊)を出版したときに僕が推薦文を送ったので、今回は逆にいただいた、という感じですね。
―本書では、ご自身が人間ドッグに行ったエピソードも描かれていますね。
つの丸:「飼い犬たちは定期健診をしているのに、暇をしている自分が行かないのはどうなの?」ということで、後輩の漫画家たちと一緒に健診に行ったんです。でも実は、健康診断に行ったのはあれっきりで……(苦笑)
こうして犬たちと暮らしていると、ストレスを感じることがないですし、職業病と言われるようなものも全部治りました。本当に幸せの絶頂です。
―では、今後飼い犬たちと一緒にやってみたいことはありますか?
つの丸:正直なところ、ないです(笑)
僕はマリンスポーツが好きなので、強いて挙げれば彼らと一緒に海で目いっぱい遊びたい……くらいですかね(笑)
<インタビュアー・カメラマン/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>
【書籍概要】

『The Dogfather ドッグファーザー』
2026年8月4日(火)発売
【作品詳細】
『マキバオー』の漫画家つの丸が9年ぶりに再始動!?
保護犬たちに生活を捧げた“圧倒的ヒマ人”の物語
『マキバオー』シリーズで知られる人気ジャンプ作家つの丸。表舞台から姿を消したと思いきや、連載で壊した心身を休めながら、ひたすら犬の世話をしていたのだ――。保護犬を引き取り、3匹のフレンチブルドッグと共に暮らしているつの丸。そんな“ファミリー”の現在を描いたのが、このエッセイ漫画『ドッグファーザー』である。休筆から9年。妻と犬たちに背中を押されるように、“圧倒的ヒマ人”は再びペンを握った。
☆単行本のご購入はこちらから
https://mangaspa.nikkan-spa.jp/store_items/20305
☆過去回~最新回の閲覧はこちらから
https://mangaspa.nikkan-spa.jp/series/4e6a3d9c0a56e/new
【プレゼント】
つの丸先生のイラスト入りサイン色紙を1名にプレゼント!
ご希望の方は『れポたま!』公式「X」@repotama(https://twitter.com/repotama/)をフォローし、当該記事のポストをリポストしてください。当選者にはDMにてこちらからご連絡させていただきます。
応募締め切り:2026年8月28日(金)23:59まで
◆注意事項◆
◎ご応募いただいた方の中から、厳正な抽選の上、当選者を決定いたします。
◎当選者様にはXのDMにてこちらからご連絡させていただきます。落選の場合のご連絡は致しません。
◎当選の権利を第三者へ譲渡することはできません。
◎当選者様の住所不明、転居先不明、長期不在などにより賞品をお届けできない場合には、当選を無効とさせていただきます。
◎応募受付の確認、当選・落選についてのご質問は受け付けていません。
◎賞品のお届け先は日本国内に限らせていただきます。
◎配送日時の指定、配送業者の指定は承っておりません。
◎書留で送付のため、本人確認できる住所に限らせていただきます。
(転送サービス会社へのプレゼント送付はできません。)