個性豊かなロボット好きたちのプレゼンが炸裂、だまゆ渾身のロボットも完成! 『峯田茉優の「カルカルロボット部」vol2~真夏の自由研究編』(昼の部)レポート

By, 2025年8月26日



声優・歌手として活躍中峯田茉優が“部長”となり、ロボット開発者を招き、実演&トークしていくイベント「カルカルロボット部」。2024年10月に開催され、好評を博した本イベントの第2弾が25年8月3日(日)、東京カルチャーカルチャー(渋谷)で開催された。
今回も「編集者・ライター、DIYギャグ作家、ヘボコンマスター」と、多くの肩書を持つ石川大樹氏がMCとして登場。多彩なゲストを迎え、ロボットの可能性や未来を面白おかしく学べる、エンタメ感あふれるステージとなった。
ここでは「昼の部」の模様をお届けする。

 

 

イベントが始まると、舞台袖から純白のドレスで登場した峯田さん。「このイベントにはあまりふさわしくないかも……?」と苦笑いの彼女だったが、場内からは大歓声が上がっていた。
また、石川さんは前回に引き続いての登場ということで、息の合ったご様子。ゲストを迎える準備は万端のようだった。

 

そんななか、まずは株式会社リコーの緑川瑠樹氏、亀井謙二氏が登場。N●Kの人気番組『魔改造の夜』で話題となった「ペンギンちゃん大縄跳びマシン『PENTA-X(ペンタ・エックス)』」が紹介された。

「作製したロボットで大縄跳びに挑戦し、1分間で何回跳べるか?」というミッションを課され、誕生した「PENTA-X」。
番組出演時は記録が伸び悩んだものの、本機を改良し、ギネスブックの世界記録に挑戦する道を選んだプロジェクトメンバーたち。
安定して跳ぶためのシステム構築など制作過程での試行錯誤に加え、コロナ禍で「認定員」に立ち会ってもらうことが難しく、証拠動画を整える工夫にも奔走。
そうした心血を注いだ結果、高クオリティの「PENTA-X」が完成! いまでは全国各地で縄を跳び続けているそうだ。

 

ステージには実機が用意され、いざデモンストレーション! ……と思いきや、うまく跳ぶことができず……。緑川氏いわく「今日のコンディションは30点くらいかもしれません」とのことだったが、照明の量を調節することで見事に復調! 縄を回す役を任された峯田さんも、初めてとは思えないほどの腕前で「PENTA-X」の縄跳びをアシストし、ステージ上、そしてオーディエンスから喝さいを浴びていた。

 

続いては「ギリギリ役に立つ」をテーマに発明品を作る発明家・カズヤシバタ氏が登場。役に立つのか立たないのか分からないメカを日々開発し、SNS等で紹介している。
この日はそのなかでも自信作(?)の2つのメカを持参。まずは「全自動ティッシュ取り出し機」。手が濡れてしまっているなどして、ティッシュペーパーを取り出せない状況でも非接触ハンドセンサーに手をかざすだけで機械が起動。ペーパーを1枚1枚取り出すことができる、という発明品だ。
ただ、1枚取り出すのに30秒かかったり、飛び出したペーパーをタイミングよくキャッチしなければならないなど、「便利……?」と疑問符がつくような側面も(苦笑)

もう1つの発明品は「Tシャツパタパタ」。暑い日に外出中、両手がふさがってしまっても、自動でTシャツをパタパタし、涼しくしてくれる……という優れものなのだが、こちらもさまざまなデメリットがあり、メカニズムが紹介されるたびに場内からは笑い声が。なかでも一番致命的だったのは「パタパタしても涼しくない」(シバタ氏・談)ということ(笑)
ともあれ、機能面で決して妥協しない、ユニークなロボット作りに惜しみない拍手が贈られていた。

  

最後のゲストは、今年6月に立ち上がったばかりの新進気鋭のメディア「FabScene」の編集長・越智岳人氏。越智氏が選んだ「2025年上半期 すごかったロボットニュース ベスト3」を4択のクイズ形式で紹介していった。
「マサチューセッツ工科大学が開発したロボットの成功率は?」(A.約88パーセント)、「中国の膝サポートロボットが軽減できる荷重は?」(A.35kg)など、骨のある問題が続くなか「上海で行われた、ロボットによる建物移設工事の特徴は?」という問題が。
正解は「建物を分解せずに丸ごと移動」。数百台のロボットを使い、歴史的建造物を少しずつ移動させていく様子がスクリーンに映し出され、目を奪われる峯田さんと石川氏。「日本の建築物にも生かせそうですね!」と目を輝かせる峯田さんだった。

 

最後のコーナーは「だまゆロボ実践編!! ビッグ●ックを歩かせよう~!!」。前回のイベントで峯田さんの「私もロボットを作りたい!」という一言から生まれた企画で、石川氏の考案した『マ●ドナルド』の「ビッグ●ック」の箱を使った歩行ロボットを制作する、というもの。

【禁術】ビッグ●ックセットに生命を与える

石川氏のアドバイスを受けながら順調にロボットを作り上げていき、無事完成!
テーブルに置いたロボットは見事な歩行を見せ、満面の笑みを浮かべる峯田さん。リコーの2人が置いていった「ペンギンロボット」と力比べをさせて遊ぶなど、童心に帰ったような彼女の姿に笑いと拍手が上がっていた。

<レポーター・カメラマン/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>
☆ページ下部に写真一覧あり。

●峯田茉優 公式「X」
@mineda_mayu
●石川大樹 公式「X」
@ishikawa_daiju

●カズヤシバタ 公式「X」
@seevua

●NHK BSプレミアム「魔改造の夜」 “Rコー”開発マシンに迫る
https://jp.ricoh.com/technology/40days_challenge
●「FabScene」公式サイト
https://fabscene.com/