――収録を終えての感想をお願いします。
日野聡さん(アリ役): とにかく弾丸弾丸で(笑)ディレクターさんも「こんなに早いの初めてだよ!」って言うくらい、すごく早く収録が終了しました(笑)
でもそれって、この3人の台詞のやりとりのテンポ感の良さとお話の面白さがあってだと思うので。僕自身も非常に楽しみながら収録させて頂きました。
福山 潤さん(キリギリス役): このCDで天下を取るんだって……!
寺島拓篤さん(オオクワガタ役): 大ボラ吹き始めたよ、この人(笑)
日野さん:しかも何の天下なのかっていう(笑)
寺島さん:どのジャンルかもわからない(笑)
福山さん:このあと出るであろう、このシリーズの10枚目、11枚目に出る人たちのハードルを上げてやろうと。ぬるいことやってんじゃねーぞっていう(笑)とにかくもう溢れるパッションで全てをこうですね――
日野さん:何だろう、もう全部軽く聞こえてくる(笑)
寺島さん:すっげー面白い(爆笑)
福山さん:たまにはこう実のない、ただただ面白い1枚というものを残してもいいんじゃないかなっていう、そういうテーマでやらせて頂きました!
寺島さん:前回出させて頂いた「ヤブノナカ」とは本当に真逆のテイストで。こんなに「名作文学(笑)シリーズ」って振り幅があるんだと思いました。
福山さん:それで僕みたいな一番オファーしちゃいけないやつに、オファーしたっていう(笑)
――そんなことありません(笑)
寺島さん:よく話す人にオファーしたなぁって(笑)今日は非常に楽しみにして収録に来たんですけども、予想通り楽しかったです。いっぱい喋っている福山さんが面白かったです(笑)今後の「名作文学(笑)シリーズ」に、より期待の持てる1作品になったかと思います。
日野さん:これが基準になってくるからね。
寺島さん:え、これが? 大変ですよ!
福山さん:ギャグなめてんじゃねーぞっていう……。
一同:(笑)
――今回のドラマCDの聞き所を教えて下さい。
日野さん: どんなに真面目に頑張っていても、最後はやっぱり金のあるやつが勝つんだという非常に現実的なメッセージが込められていた「もしもシリーズ プロポーズ編」が印象的でした。クワガタ野郎が(笑)
寺島さん:クワガタ野郎って(笑)
福山さん: 何事にもタイミングというものがいかに大事かっていうことですね。料理もコースの順番って大事ですし、お寿司だってどういう順で食べていくかで味わいも変わっていきますからね。このCDでもそれは然りということで、最後の「もしもシリーズ 偉人編<太宰の場合>」は良いサビが効いてます。ただ、あれを最初に聞いちゃうと面白くないので、順番通り聞いて下さい。お願いします。
寺島さん:僕は、現代アレンジされている最初の「もしもシリーズ バンド編」が一番わかりやすく教訓が示されていると思いました。ただ、「もしもシリーズ」を聞いていくうちに、「漁夫の利」って言葉も含まれているだなぁと思って「プロポーズ編」もすごく好きでした。教訓たっぷりでした!
福山さん:100%の善意は、悪意にも勝るからね(笑)
寺島さん:純粋って怖いですね(笑)
――ドラマCDを楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします。
日野さん: この「アリ&キリギリス」のCDを聞く際には、メッセージ性というものを強く感じ取らないように……。
一同:えっ(笑)
日野さん:ただただ楽しんで頂ければと思います。笑って下さい!
福山さん: 刹那の輝き、今輝けということでね! 本当に一瞬のもっと細かい刹那、その瞬間に全て注いでという想いでお送りしました。その想いを周波数に乗せて、その波の隙間のカタルシスを感じて頂けるような、そんな熱い作品になっていると思います。是非とも聞いて頂いて、皆様も一緒にこの上澄みを掬う楽しさを体験して頂ければ、これからの人生が楽しくなること間違いなしです!
日野さん:やっぱりどんどん軽く聞こえる! 多分なんかカッコイイこと言ってるんだけど(笑)
寺島さん: 正直何を言いたいかわからなくなってきました(笑)
日野さん:ホント、ポンポンと言葉がよく出てくるよね。キリギリスは潤君(福山さん)以外できないよ(笑)
福山さん:ありがとうございます(笑)
寺島さん:とかく目を背けがちなシビアな教訓を笑い飛ばすかのような作品です。皆さんも話半分で聞きつつ、笑って楽しんで頂ければと思います。最後にあなたの胸に残るのは教訓なのか笑いなのか……是非是非何度も聞いて下さい。宜しくお願いします!
【商品情報】
名作文学(笑)シリーズ アリ&キリギリス
発売日:2012年3月21日(水)
価格:2,625円(税込)
品番:FCCN-0074
発売元・販売元:フロンティアワークス
販売協力:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
(c)2009フロンティアワークス
出演:日野聡(アリ役)、福山潤(キリギリス役)、寺島拓篤(オオクワガタ役)
<作品紹介>
「この名作、何かがおかしい――」
登場人物は全員「男」!
名作文学の描く濃密な人間関係を、妄想たっぷりの新解釈でお届けします。
イソップ童話「アリとキリギリス」をCD化。
アリとキリギリスの生態(!?)を様々な角度から描く物語が登場です。
時に弱肉強食、時に友情なバラエティ豊かな1枚です。
本編に加え、大好評のオリジナルストーリー「もしもシリーズ」とキャストトークも収録。
※本作は、あくまで名作文学をリスペクトしたドラマCDシリーズです。
●名作文学(笑)シリーズ 公式サイト
http://www.fwinc.co.jp/www/