大好評のうちに幕を閉じたテレビアニメ「IDOLY PRIDE -アイドリープライド-」。不慮の事故で命を落とし、伝説と化したアイドル・長瀬麻奈は、幽霊となって現世にとどまり、彼女のマネージャーだった牧野航平とともにアイドルたちの育成を見守ることになる。
最終回で本当の「サヨナラ」を迎えたふたりを演じた神田さんと石谷さんに、作品を振り返っていただきました。
―アニメの全話放送を終えての感想をお願いします。
石谷春貴さん(以下、石谷):僕はキャストでありながら、いちファンとして作品を追いかけていたので、完成したものを見て「ああ、こうなるんだよね……」と改めてアフレコのときを思い出しました。
神田沙也加さん(以下、神田):クライマックスに向けて、シリアスな展開が続きましたが、最後は甘酸っぱさを感じました。
牧野くんとの結ばれ方は……麻奈が「幽霊」という特殊な立場上、描くのが難しかったと思いますが、私としては最善の終わり方だったんじゃないかと思います。
―演じるうえで大変だったことは?
石谷:ふたりの“距離感”でしょうか? 第1話で描ききれていない部分に、ふたりの関係性が広がっているんじゃないかと思い、お互いに恋愛感情はあるけれど、「背中を預けられる」という信頼感のほうが大きかったんじゃないかと思います。
牧野は、麻奈が「光」、自分が「影」だと思っていて、その考え方が取っ払われたのが最終回だったんだと思います。それでも、最後に出てきた言葉が「自分はマネージャーだから」というのは……。
神田:私は、すごく牧野くんらしいセリフだと思いました。麻奈からすると、苦しさを感じるような言葉ですけどね。
麻奈は、幽霊になってしまってからはさらに生き生きしている印象を受けました。昔、仲が良かった友達と久しぶりに話したとき、ブランクをまったく感じないことってあるじゃないですか。それに近いような。
また、星見プロダクションのみんなを通じて自分の想いを牧野くんに伝えるという、アイドルらしいセルフプロデュース力を持っているところもニクイな、と。そこは演じていて楽しかったですね。
―旅立っていった麻奈の視点で、(長瀬)琴乃や(川咲)さくらたちに声をかけてあげるとしたら?
神田:麻奈は「NEXT VENUS グランプリ」(若手アイドルのトップを目指す大会)で頂点に立つことなく旅立ってしまったんですよね。最終話でステージ上の琴乃に対して「まだまだ道は遠いよ」と声をかけましたが、それは「自分が先にいるから、ここまでおいで」という意味ではなく、「私と一緒にがんばろう」という、同じラインからのメッセージだったんじゃないかな、と思うんです。
彼女自身もまだまだ挑戦者としての立場を崩していないと思うので「よきライバルになってほしい」と伝えるんじゃないでしょうか?
―牧野にはどのように成長していってほしいですか?
石谷:彼のなかの「麻奈だったら……」というのがなくなったものの、寝る前にはどうしても彼女のことを考えてしまうと思うんです。
星見プロの三枝(信司)社長のような、やり手にはなれないと思うのですが、作品内で描かれていないところでアイドルたちが円滑に活動できるように努力しているでしょうし、麻奈がいなくなったことにより自覚がさらに増したのではないかと。
アイドルに寄り添えるようなマネージャーに成長していくと思いますし、そうなってほしいですね。
神田:本編では、すでに琴乃たちとすごく近い距離で話ができてましたよね。
石谷:物語の終盤は、ある程度マネージャーとしての威厳を見せられたかもしれませんが、最初のころは「どういうことですか?」と詰め寄られたり、「男子禁制:ということで寮のとなりの小屋に住まわされたり……苦労させられましたから(笑)。
神田:あの小屋、夏場は本当に暑そうですよね(笑)。
―麻奈と牧野、お互いにとってどんな関係だったと思いますか?
神田:「唯一無二の存在」でしょうか。麻奈は牧野くんに対し、はっきりと「好き」と伝えていましたからね。
周りからは高嶺の花だと思われている側面もあったかもしれませんが、自分と同じ道を歩める人が牧野くんしかいなかったと直感的に思ったんでしょうね。
ちゃんと好きだということを伝えられて、本当によかったと思います。
石谷:神田さんと近いかもしれませんが「特別な人」です。彼のなかでは、恋愛感情を抱こうが、ストイックに仕事をしようが、麻奈は常に「特別枠」に入ると思うんです。それが彼にとっての「普通」だったんじゃないかと。
神田:お互いに求めるものが合致したからこそ、麻奈がアイドルとして成功したというのがあるんでしょうね。
石谷:特別だからこそ、もし麻奈が生きていたとしても、牧野のほうからは決して「好きだ」とは言わなかったでしょうね。
神田:そう考えると、すごく切ない……。
石谷:もしふたりが結ばれて、結婚したとしても関係は変わらず、麻奈「天才ちゃんだぞ?」、牧野「はいはい……」みたいなやり取りが日々続くんじゃないでしょうか(笑)。
―アニメは一段落しましたが、ゲームのリリースが控えています。
石谷:まだサービス開始前ですし、僕が言えることは少ないですが、アニメだけでは描き切れなかった物語をゲームで補完できると思います。
ライブでの彼女たちの輝いた表情もたくさんご覧いただけると思いますので、ぜひ遊んでください。
神田:アニメと比べ、アイドルたちとの距離感がさらに近く感じられると思いますので、ひとりひとりの濃密な物語を堪能していただきたいですね。
―最後に、メッセージをお願いします。
石谷:「IDOLY PRIDE」はあくまでもアイドルが主役の物語です。僕自身もマネージャーとしての立ち位置で演じたいと思い、作品の宣伝もさせていただきました。
ひとりひとりのアイドルたちが輝いている影では、牧野のような裏方が頑張っているんだよ、というのを伝えられていたら、と思います。
神田:たくさんの作家さんにいい曲をご提供いただいたので、みなさんの前で披露する機会が少なかったのが心残りです。
私も麻奈として「カバーコレクション」をリリースさせていただきましたし、またステージに立ちたいと思っていますので、今後も「IDOLY PRIDE」の応援、よろしくお願いします!
<Text/ダンディ佐伯>
☆スマホゲーム「IDOLY PRIDE」事前登録キャンペーン中!
本作ではプレイヤーはアイドルたちのマネージャーとなり、アイドルの一番近くで活動を支え、アイドルたちを編成してライブバトルで勝利することでトップアイドルへと育て上げるアイドルマネジメントRPGです。事前登録をすると事前登録者数に応じて、正式サービス開始後にゲーム内で使用できるアイテムをプレゼントいたします。
●事前登録サイト
https://idolypride.jp/game/
【BD・DVD概要】
【第1巻】TVアニメ「IDOLY PRIDE -アイドリープライド-」Blu-ray&DVD(完全生産限定)
発売日 :2021年4月30日(金)
品番 :Blu-ray CAXA-00006 / DVD CABA-00006
価格 :Blu-ray ¥14,300(税込)/ DVD ¥12,100(税込)
収録内容:第1話~第4話
●Blu-ray、DVD販売ページ
https://idolypride.jp/store/category/bd-dvd/
【アニメ概要】
TVアニメ「IDOLY PRIDE -アイドリープライド-」
【スタッフ】
原案:水澄佳希(QualiArts)、安達薫(ストレートエッジ)、花田十輝(SATZ)
原作:Project IDOLY PRIDE
キャラクターデザイン原案:QP:flapper
監督:木野目優
シリーズ構成:髙橋龍也
キャラクターデザイン:木野下澄江
アニメーションプロデュース:CAAnimation
アニメーション制作:Lerche
原案:水澄佳希(QualiArts)、安達薫(ストレートエッジ)、花田十輝(SATZ)
原作:Project IDOLY PRIDE
キャラクターデザイン原案:QP:flapper
音楽:ミュージックレイン / QualiArts
楽曲制作:大石昌良、沖井礼二(TWEEDEES)、北川勝利(ROUND TABLE)、さかいゆう、田中秀和(MONACA)、やしきん、kz(livetune)、Q-MHz、Wicky.Recordings
【キャスト】
神田沙也加、橘美來、菅野真衣、結城萌子、夏目ここな、佐々木奈緒、宮沢小春、高尾奏音、相川奏多、日向もか、首藤志奈、雨宮天、麻倉もも、夏川椎菜、戸松遥、高垣彩陽、寿美菜子、豊崎愛生
●プロジェクト公式サイト
https://idolypride.jp/
●TVアニメ公式サイト
https://anime.idolypride.jp/
●公式Twitter
https://twitter.com/idolypride (@idolypride)
●公式YouTubeチャンネル
https://idolypride.page.link/youtube
(C)2019 Project IDOLY PRIDE/星見プロダクション