1年越しの卒業公演に、緒方恵美も感無量! 「Team BareboAt(チーム・ベアボート)実験公演 vol.1 『囁きの花束 2021 -healing reading live-』マチネ公演」レポート

By, 2021年3月20日



緒方恵美が「次代を担う若手声優たちを育てる」目的で2019年春に立ち上げた、無料の私塾「Team BareboAt(チーム・ベアボート)」。その実験公演第一弾が3月7日、東京・代官山にある『晴れたら空に豆まいて』で開催された。

 

本来は、19年に入塾した生徒たちが20年5月に卒業公演を行なう予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大もあり、断念。この日も徹底した感染防止対策のもと、来場者を絞っての開催となった。

塾長の緒方さんは、幕間にギター・目木とーるさんとともに披露された洋楽カヴァー楽曲のボーカル、そして朗読中のSE(効果音)などで、出演者たちを温かく支えた。

  

今回の出演者は飯野美紗子(オフィスPAC)、戸谷菊之介(ソニーミュージックアーティスツ)、中臣真菜(アミュレート)、須藤叶希(東宝芸能/ブリーズアーツ)、伊藤梨花子(ブリーズアーツ)、岸本萌佳(ゆーりんプロ)※この日は音声のみの出演、川村海乃(セントラル)、鷲見友美ジェナ(フラクタルスタジオ)、やまちか(渡辺エンターテイメント)、島倉凱隼(ブリーズアーツ)、神谷ユウキ(ブリーズアーツ)、保科楽人、オージーメリーアンノオマ、そして「Team BareboAt Associate Members」の高橋すみれ、中村遥姫。なお、朝日奈丸佳(81プロデュース)は残念ながらこの日は不参加となった。

 

今回披露された演目は“本当にあった”心に残る5つのストーリー。
「ドーナツ」は、住民票を取りに東京から地方へ帰郷した女子大学生が、両親の愛を改めて感じるハートフルな物語。

「マッピー」は“自宅警備員”として日々生きる冴えない青年が、少々期に大人気だったファミコンゲーム『マッピー』を通じ、今は亡き祖母の愛に触れるストーリー。

「サクラチル」は同期に先を越され、日に日に焦りを募らせる声優志望の女性が、ある日“しゃべる桜の木”から「人を殺せば事務所所属にしてあげる」という誘惑を受ける……というミステリアスな物語。

「初めてのピアス」は、久しぶりに会った元カノと復縁するため、ペアピアスを買った青年のほろ苦いストーリー。

そして、最後の「きょうだい」は、神社で迷子になってしまった子どもを探すうち、小さい頃に一緒に遊んでいた少年との出会いを思い出す、という不思議な体験談となっている。
どの物語でも、塾生たちが渾身の演技を見せ、声や表情にその気持ちが込められていた。

全編演じ終えると、ファンに向けて一斉にあいさつ。その表情には充実感がにじみ出ていた。そして彼らの晴れ舞台を見届けた緒方さんも、笑顔でファンに向けてあいさつした。

<Text・Photo/ダンディ佐伯>
☆ページ下部に写真一覧あり。

【CD概要】

緒方恵美 オリジナルアルバム 「劇薬 -Dramatic Medicine-」
2021年4月21日(水)発売

品番:LACA-15844
¥3,300(10%税込)

“Dramatic Medicine”
その音楽はときには良薬ともなり、場合によっては毒ともなる。
生きる力を生む「良薬」にも、世の中へのシニカルな「毒」にも。

<参加作家陣>
HISASHI(GLAY)
黒須克彦
草野華余子
伊藤 賢
佐藤純一(fhána)
宮崎京一
ASH DA HERO
ANCHOR
manzo

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