桜庭ななみ、松坂桃李、田中 圭が登壇!『ドットハック セカイの向こうに』初日舞台挨拶

By, 2012年1月21日



2002年に発売・放送されたゲーム、アニメが大ヒットを記録、OVA、ラジオ、コミック、ノべライズ、専門誌と連動して展開されてきた『.hack』シリーズ。企画の立ち上げから4年、劇場版『ドットハック セカイの向こうに』が2012年1月21日(土)、初日を迎えた。
東京・テアトル新宿ではメインキャスト・監督が登壇した初日舞台挨拶が開催され、多くのファンが押し寄せた。その模様をお届けしよう。

―桜庭さんはアニメの声優は2度目ということですが、演じてみていかがでしたか?


有城そら役・桜庭ななみさん(以下、桜庭):前回の反省を活かしてたい、と思い臨みました。3Dということもあり、登場人物の口の動きが細かく、リアルなので合わせるのが大変でした。

―では、声優初挑戦のお二人はいかがでしたか?


田中 翔役・松坂桃李さん(以下、松坂):人物ができ上がった状態で、声だけで表現するのはとても大変だと感じました。監督からは「ボソボソとしゃべって下さい」という指示がありましたが、演じるのに苦労しました。


岡野智彦役・田中 圭さん(以下、田中):表情がとてもリアルに作られていたので、自分としては、やりやすかったと思います。

―監督からみて、キャストさんの活躍ぶりはいかがでしたか?

松山 洋監督(以下、松山監督):田中さんの演技は智彦のイメージ通りで、本番でもりテイクが少なかったですね。松坂さんは、普段が元気すぎなので、トーンを落として下さい、とお願いしました。中でも一番大変だったのは桜庭さんでしょうね。そらと『THE WORLD』(作中に登場する、物語のキーとなるネットワークゲーム)のカイトの両方を演じることになったので、出番も多かったですから。

桜庭:ガッツで乗り切りました(笑)。

―智彦と翔、どちらが好きですか?

桜庭:智彦君は一緒にいる時に気を使わずにいられそうで、翔君は物知りで素敵だと思います。二人ともとても魅力的で、選べません(苦笑)。

―キャラクター制作の上で苦労された点は?

松山監督:今作は「あいまいな境界線」がテーマになっています。世の中はそんなに分かりやすくできていないと思うんですよ。登場人物がそれぞれ「いびつさ」を持っていると思いますので、各キャラクターの癖や家族構成まで、徹底的に掘り下げるようにしました。

―今度声優をするとしたらどんな役がやりたいですか?

桜庭:今作に登場する「まことさん」のような、人間ではないキャラクターにチャレンジしたいです。

松坂:悪の大王のような役をやってみたいです。普通では演じられないの役ができるのがアニメーションの醍醐味だと思いますね。

田中:戦闘シーンで他の声優さんがかけ声をかけたりするのを見ていて、「自分は絶対に身体が動いてしまうだろうな」と(笑)。自分がどう動くのかを試したいと思います(笑)。

―ファンの方にメッセージをお願いします。

桜庭:この作品をご覧になって、何かを感じていただければ幸いです。

松坂:翔に「僕たちは思っている以上につながっているかも知れない」というセリフがあるのですが、皆さんもこの映画を観て、色々なところにつなげていって欲しいと思います。

田中:東日本大震災があり、完成が危ぶまれましたが、これだけ多くの方に集まっていただいて嬉しいです!

松山監督:私個人としては「『.hack』プロジェクトがようやく完結した」という感じです。これを足掛かりに、これからもさらに頑張っていきたいと思います。

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

●映画公式サイト
http://dothack.com/