2019年5月6日、沖縄からスタートしたbless4 2019 TOUR『RISING SUN』は、11月15日の東京公演(川崎クラブチッタ)で千秋楽を迎えた。東京公演は全編バックバンドによる迫力の演奏だけでなく、メンバーの出身地である沖縄の伝統芸能(琉舞やエイサー、三線)の演出を効果的に用い、ツアーファイナルにふさわしい全17曲を披露する豪華な内容だった。
さらに公演中は、10月30日に「籠の中の僕らは」で個人活動をスタートさせたAIKI from bless4のソロパートもたっぷり設けられていた。
東京公演の11曲目「平和の祈り」を披露した後、メンバーの4人はステージ中央に並んだ。そしてマイクを持ったAKASHIとAKINO、KANASAの3人は、「すでにみなさん知ってると思いますが」と前置きをしながら末っ子AIKIのソロデビューを報告。場内から温かい祝福の拍手が起こった。
ここからのステージは、AIKIひとりに委ねられた。AIKIはゆっくりとステージ中央に移動し、ソロ活動をスタートさせた心境を語った。デビュー曲の「籠の中の僕らは」は、10月に放送開始したTVアニメ『星合の空』のエンディング主題歌。AIKIは「少年たちが様々な問題に直面しながらも成長していくアニメ。楽曲は作品にぴったりで、私たちひとりひとりにも当てはまるんじゃないかな」と、会場のファンに語りかけた。
バックバンドの準備が整うと、AIKIのライブが始まった。まずはカップリング曲の「さなぎ」で、ツアー初披露となる曲だ。この曲はAIKI自身が作詞を担当した曲。「籠の中の僕らは」と同様に、人が成長しながら強く育っていく過程や経験を歌っている。AIKIはステージ上に置かれた椅子に座り、温かいバラードを熱唱。AIKIの十八番である激しいパフォーマンスやダンスを封印し、歌声のみで観客を魅了。透き通った歌声を響かせると、会場内に温かい空気が流れた。
そしてソロパート2曲目は「籠の中の僕らは」。「日々の生活にいろいろな“籠”が存在している。その籠は多くの場合、鍵がかかっていない。決心すれば籠から一歩外に出られる」という、AIKIのメッセージが込められた応援ソングだ。AIKIの歌声は観客を鼓舞するのではなく、そっと背中を押しているような優しさを感じられた。
全2曲を終えたAIKIは、ステージ中央で「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えると、客席から再び大きな拍手がおくられた。「籠の中の僕らは」と「さなぎ」の2曲でデビューを果たしたAIKI from bless4だが、今後どのような活動を僕らに見せてくれるのか、期待で胸が膨らむステージだった。bless4と共に、AIKIの活動からも目が離せない。
<Text・Photo/佐藤ポン>
【CD概要】
AIKI from bless4「籠の中の僕らは」
発売中
品番:VTCL-35301
¥1,200+税
☆収録曲
1. 籠の中の僕らは(TVアニメ「星合の空」EDテーマ) 2. さなぎ
3. 籠の中の僕らは(Instrumental) 4. さなぎ(Instrumental)
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