【プレゼントあり】全てのタイツ好きに捧ぐ究極のフェティッシュアニメ『みるタイツ』 よむ、小川優樹監督 インタビュー

By, 2019年5月10日



5月11日よりニコニコチャンネルとdアニメストアにて配信開始されるアニメ『みるタイツ』。タイツを愛用する3人の女子高生を中心に、かけがえのない日々を送る青春模様を描いた、すべてのタイツ好きに贈る一作だ。
今回は原作・ストーリー原案を務めたよむ氏、小川優樹監督のおふたりに、本作の見どころやこだわりをたっぷりお聞きしてきました!

―よむ先生が絵を描くことになったきっかけは何だったのでしょうか?

よむさん(以下、よむ):物心ついたときから絵を描くのが好きで、特にマンガやアニメが大好きだったから、というわけではないんです。いわゆる「国民的アニメ」のような作品を観て育ってきて、オタク文化にはそこまで強く興味があるわけではなかったです。

―では、「タイツ」を描くようになったきっかけは?

よむ:きっかけと言いますと、やっぱり……「タイツが好きだったから」というところからでしょうか(笑)?
二次元にしても三次元にしてもタイツが大好きなので、気づいたら描いてました(笑)。
実は高校時代、最初は紺のハイソックスが好きだったのですが、そのうちニーハイソックスが好きになり、その後タイツが好きになった……という流れで。3年ほどまえに仕事の宣伝用にツイッターを始めたのですが、タイツの絵をアップしてみたら評判が良かったので「みんな好きなんだな」と(笑)。

―今回のプロジェクトはどのような経緯で発足したのでしょう?

よむ:シリーズ構成・脚本を担当されている丸戸史明先生が元々タイツ好きということがあったんですね。「じゃあ誰に監督をお願いしようか?」ということになりまして、そこで横浜アニメーションラボさんから小川さんの名前があがりました。

小川優樹監督(以下、小川監督):テレビアニメの演出デビューをさせていただいた『冴えない彼女の育てかた』という丸戸さん原作の作品がありまして、そのとき色々教えていただいた師匠である亀井幹太監督の紹介がきっかけで今回やらせていただくことになりました。

よむ:監督が「タイツのよさについて理解してくださっているな」というのを感じました。

小川監督:最初によむ先生にお会いした際に「どのくらいタイツが好きなんですか?」と聞かれ、「普通に好きです」と答えたら「ただ好きなだけなんですね……」と、言われて(笑)。そのあと実際にタイツを買って、濡らしたり引っ張ったり、どのくらい透けるものなのか調べたり、色々と試しました。

よむ:後日、監督から上がってきたコンテを見て「タイツ好きが好む見せ方してくれてるな。勉強してくれている」という印象を持ちましたね。最初にアニメ化の話を聞いたときは、正直どんな内容になるのか想像がつかなかったですが、丸戸先生のご協力もあり、ちゃんとストーリーが出来あがってよかったです。

―第一話の絵コンテを拝見しましたが、小川監督から「こんな感じでどうですか?」という「うかがい立て」のような文章も見受けられました。

小川監督:元がイラストで、そこに丸戸さんが脚本をつけるということで、どの程度映像化するときにやっていいかの指針がなかったんです。「キャラクターの顔よりもタイツをメインで描く」という方向性に対しておうかがいを立てた、という感じですね。

よむ:最初からビジョンもバッチリで、感動しました! 僕のほうでも、最初にいただいたもの(タイツ)に色を塗ってみて、「ほかのタイツの処理もこういう風にしていこう」みたいな感じで進めていきました。

―メインキャラクター3人と、彼女たちが好きなタイツの関連性みたいな、紐付けのようなものはあるのでしょうか?

よむ:変な話「あくまでタイツが主役」というコンセプトなので(笑)、キャラクターを立たせすぎない、という配慮はありました。(戸松遥さん演じる)藍川レンちゃんはつんけんしていて、(日笠陽子さん演じる)中紅ユアちゃんはちょっぴり計算高くて(笑)、(洲崎綾さん演じる)萌黄ホミちゃんは元気いっぱい……みたいな子で、その個性を生かした会話劇を描きつつ、でも「絵はタイツ」みたいな(笑)。

―キャスト陣へのレクチャーはなにかされましたか?

よむ:みなさんキャリアを積まれている方々ばかりで、こちらからお願いすることはほとんどなかったです。

小川監督:そうですね。こちらで第一希望を出させていただいた声優さんに来ていただけたということもありますので。ただ、タイツの映像がメインなので、キャラクターの顔があまり映らないということで「映像で見えていない表情や感情の芝居を声で補ってもらえたら」という要望は伝えさせていただきました。

―キャストさんの本作への反応はいかがでした?

小川監督:「取りあえずやってみましょう」みたいな感じで、特に戸惑ったりはしてなかった……と思います。

よむ:そうですね、違和感なく演じてくださっていました。

―アフレコ現場で印象的だったことはありますか?

小川監督:よむ先生がキャストさんを見て開口一番「タイツをはいてきてくださったんですね」とおっしゃったことがすごく印象的でした。目線がすぐタイツにいっていたのがすごいな、と(笑)。

よむ:当日はすごく寒かったので、さすがにデニールまでは合わせるのは難しかったと思いますが、それでも感動しましたね(笑)。

―本作を観て「女性にタイツについてなにかを感じてもらいたい」というものはありますか?

よむ:正直な話、「ない」ですね(笑)。僕のタイツ絵を普段からご覧くださっているみなさん向けの作品にしたい、という気持ちが強いです。

―おふたりにとって、タイツの魅力はどんなところにありますか?

よむ:「上品さとエロスのバランス」……でしょうか? タイツは元々機能美なんですよね、寒いから穿くものなので。今はまた違っているかもしれませんが、人に見せるために作られたものではないので、伝線しないようにするための仕組みなどに逆にエロスを感じると言いますか。
個人的にはファッション性はあまり追求してほしくないんですよね。あくまでも機能美としてのタイツを愛でたいです。

小川監督:タイツは肌が見えない作りになっているのに、動くとその部分が透けて見えるじゃないですか。いわゆる「チラリズム」を感じるところに魅力があるのかな、というのはあります。

よむ:確かに、女性らしさを強調してくれるというのはあると思います。イラストでは「質感」や「匂い」を感じていただきたいですし、アニメでは「動き」を見せられる分、そちらを注目してご覧になっていただきたいですね。

―レンたち以外で活躍させたいキャラクターはいますか?

よむ:学校の先生はクローズアップしたいですね。メインの3人はみんな高校生なので、20代後半の女性の色っぽさも出していきたいな、と。

―アニメにするうえでこだわった部分はありますか?

小川監督:アニメに関しては、とにかく動くタイツのシーンをたくさん作ろうと思って頑張りました。一枚絵ではよむさんのイラストがありそこがトップだと思っているので、何か要素を足せないかと思ったときに動きや芝居なのかな、と。

―アニメで描く上で苦労された点はありますか?

小川監督:アニメって一部に質感を入れると他と違ってそこだけ浮いてしまうのでなかなか難しいのですが、今回は『みるタイツ』という作品名通りタイツに目がいくようにしたかったので、逆に浮いてタイツが目立つように処理をたくさん入れるようにしました。今回はタイツ専用にビジュアルエフェクトの方も置いていますので、デニール数や透け具合も1枚1枚拘っています。

―アングルも一般的なアニメとはまた違っていて、難しかったように見受けられます。

小川監督:そこはすごく苦労しました。作品の後半は、アングルを考えるのが大変で……。毎回頭を悩ませながらさまざまなアングルでタイツが見えるように色々工夫しました。。

よむ:でも、そのご苦労の甲斐もありまして、毎回ワクワクしながら見させていただきました!

―アイデアをひねり出す際に、何か参考にしたものはありますか?

小川監督:同僚の女性にポーズをとってもらったり、ひたすら写真を撮ってみたりしました。

よむ:え? 自分呼ばれてませんけど……(苦笑)。

―(笑)。よむ先生はいかがでしょう?

よむ:アフレコ現場もそうですし、主題歌のレコーディング現場もそうですが、なるべく顔を出すようにはしています。

―その主題歌に関する印象をお聞かせいただけますか?

小川監督:静かで優しい、だけど落ち着く、とても作品の雰囲気に合っている良い曲ですね。

よむ:作品全体の話なのですが、音楽に関しては「上品さ」を出してほしい、ということをお願いしました。ピアノの旋律だったりで儚い高校生活を表現できればいいな、と思いましたので、とてもいい出来になったのではないかと。

―現場は男性スタッフが多いように見受けられますが、その点で苦労されたことは?

小川監督: 今回はキャラクターデザインや作画スタッフなどのアニメ制作側に女性がとても多いので、「いざというときは自分で履いて描いてください」と打ち合わせでは言っていました。セクハラ発言にならないか打ち合わせは毎回ビクビクでした……。

よむ:僕や丸戸先生の願望、要望を具現化していただいているので、大変ありがたいです!

―おふたりが次に手がけてみたいフェティッシュな作品は?

小川監督:日焼け跡が好きなので、そのあたりをテーマにした作品を作りたいですね。

よむ:僕も水着が好きなので……いけそうだね。よし、作ろう(笑)!

小川監督:やりたいですね(笑)! でも、なかなかひとつのお題で作品にするのは難しいですからね……。

よむ:僕はバニーガールですね。もちろんタイツを履いているからです。タイツ姿以外のバニーガールは、さして興味がないです(笑)。

―『みるタイツ』というコンテンツで、今後やってみたいことはありますか?

よむ:コスプレイヤーの友人と一緒に作品を作ることもあるので実写を絡めたり、何かしらイベントをやったりするのも面白そうですね。

小川監督:まだまだ描き足りないので、第二期、第三期と色々なシチュエーションのタイツを描いていきたいですね。

―最後にメッセージをお願いします。

小川監督:今後もしかしたら一生出会えないような内容の作品なので、よろしければ1話だけでものぞいて見ていただけたらうれしいです。

よむ:すごいスタッフ、キャストを集めて、いい意味で壮大な無駄遣いをしている作品です(笑)。ぜひご覧ください!

<Text/ダンディ佐伯>

【第1話あらすじ】
サブタイトル「通学タイツ」

新学期最初の朝は雨。下駄箱の前で、濡れたタイツが少し憂鬱な藍川レンに、中紅ユアがくすっと笑いながら話しかける。そこに、いっそうびしょ濡れな萌黄ホミも話に加わる。一度しかない高校2年生の一年が始まる。

【アニメ概要】
ショートアニメシリーズ『みるタイツ』

【イントロダクション】
4月。雨の朝。散り始めた桜が雨に打たれ、水たまりに浮かんでいる。生徒たちが色とりどりの傘が高校の校門をくぐり抜けていく。
「おはよ、レン」。下駄箱の前で、濡れたタイツのレンにユアが話しかける。憂鬱そうに振り向くレンに、そこにいっそうびしょ濡れのホミが、跳ねるようにやってきて話に花を咲かせる。他愛無い3人の女子生徒の会話が、新学期の訪れを教室に告げる。

少女たちのかけがえのない時間が駆け抜けて、季節が移り変わっていく……。

【スタッフ】
原作・ストーリー原案:よむ
監督:小川優樹
シリーズ構成・脚本:丸戸史明
キャラクターデザイン:日比野ゆかり
色彩設計:中尾総子
美術監督:栫ヒロツグ
撮影監督:佐藤光洋
編集:吉武将人
音響監督:明田川仁
音楽:Shade
制作:横浜アニメーションラボ
製作:TRUSS

【キャスト】
藍川レン:戸松遥
中紅ユア:日笠陽子
萌黄ホミ:洲崎綾
奥墨ユイコ:茅野愛衣

【配信情報】
5月11日(土)22時配信開始
以後毎週土曜日22時に新エピソードを更新予定

●ニコニコチャンネル
https://anime.nicovideo.jp/detail/mirutights/

●dアニメストア
https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/ci_pc?workId=22715

●公式Web
https://mirutights.jp
●公式Twitter
@mirutights
(推奨ハッシュタグ #みるタイツ)

(C)よむ/TRUSS

【プレゼント】
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