愛媛県と新居浜市、西条市、四国中央市の3市及び関係団体で構成する東予東部圏域振興イベント実行委員会は、地域一丸となって継続的な発展を図るため、この地域では初となる地域振興イベント「えひめさんさん物語」を2019年4月20日~11月24日の期間にわたって初開催する。
「えひめさんさん物語」では、「三都を巡る、きらめくモノ・コトさがし」のキャッチコピーのもと、日本屈指の技術力を有する“ものづくり産業”や、西日本最高峰の石鎚山をはじめ、地域に連なる魅力的な山々など、地域の資産をアートやアクティビティと融合させた楽しいイベントをたくさん実施することとしており、同実行委員会は4月15日(月)に「えひめさんさん物語制作発表会」を開催した。
まずは東予東部圏域振興イベント実行委員で愛媛県知事の中村時広氏が登壇。
「今回のプロジェクトは『産業』、『山々』、『3つの都市』の『3』をあわせて『さんさん物語』と名付けられました。
愛媛県は3つのエリアに分かれていて、それぞれ東予、中予、南予と呼ばれています。3つの地域で産業構造が異なっていて、東予は主に工業関連の会社が集まっています。産業関連が強かったため、観光に関する施策があまりなかったですが、市がスクラムを組み、観光の振興をしたい、ということで、県としても協力しようということになりました」と本プロジェクトを説明した。
この後は総合プロデューサー・澤田裕二氏が登壇。
「埋もれていた東予地域の魅力をどう発掘していくのか? を考え、6つの物語をつなげていこうという話になりました。同様の問題を抱える地域に関してのモデルケースになるような施策を考えています」とコメント。
今回の施策は6つのコアプログラムと、同時進行する99つのプログラムによって構成されており、記者会見では6つのコアプログラムに関して、各担当者のトークも交えて説明されていった。
発表会の後半はゲストの水樹奈々さんが登場。
気になる施策は、自身も曲のプロモーションビデオの撮影で使用したことのある「東洋のマチュピチュ」新居浜市東平地区も舞台と鳴っている『第四話 山の物語』。そして5月に開催の『第一話 ものづくり物語』。プロジェクションマッピング技術を駆使し、煙突やクレーンなどに顔が投影され、ものづくりなどに関して面白おかしく話を繰り広げるという野外劇が見どころで「ファンタジーな世界に入り込んでみてください!」とPRした。
そして幼少時代の写真とともに思い出を語りつつ、「たくさんの応援してくださっている人もいますし、原点に立ち返れる場所です」と話した水樹さんは「えひめさんさん物語」応援隊長に任命され、応援隊長名刺が贈呈された後、応援隊長の初仕事として、中村知事と一緒に「えひめさんさん物語」ご当地クイズに挑戦。骨のある問題も多く出題されていったなか、結果は両者とも見事に全問正解! 郷土愛が示される結果となった。
水樹さんは「大型連休に、どこに行こうか悩んでいる方はぜひ来てくださいね。私も期間中に足を運びたいと思っています!」とコメント。また、水樹さんと同じ新居浜市出身の俳優・アーティストの石丸幹二がVTRで出演し、プロジェクトの魅力を語るなど、成功を大いに期待させる発表会となった。
<Text・Photo/ダンディ佐伯>
【企画概要】
「えひめさんさん物語」
主催 :東予東部圏域振興イベント実行委員会
開催場所:新居浜市、西条市、四国中央市 ほか
開催期間:2019年4月20日(土)~11月24日(日)
「えひめさんさん物語」は、6つのコアプログラムを6話の物語として構成します。その内、3つは開催エリア共通の資産をテーマとし、3つは3市ごとの資産をテーマにしたイベントを実施します。
●「えひめさんさん物語」公式WEBサイト
https://ehimesansan.jp/
【第一話 ものづくり物語】
開催月 :5月 開催場所:東予東部全域
内容 :工場のおしばい/アーティスト in ファクトリー/オープンファクトリー
【第二話 子どもの物語】
開催月 :7月
開催場所:新居浜市
内容 :子どものまち:小さなさんさん都
【第三話 水の物語】
開催月 :8月
開催場所:西条市
内容 :「水に浮くまち」アートプロジェクト/うちぬき氷プロジェクト
【第四話 山の物語】
開催月 :4~11月
開催場所:東予東部全域
内容 :石鎚山脈フォトコンテスト/ハジメテトザン/山と湖のフェスティバル/
あかがね仲持ちチャレンジ&ガイドウォーク 等
【第五話 あかがね物語】
開催月 :10月
開催場所:新居浜市
内容 :天空の音楽祭
【第六話 紙の物語】
開催月 :11月
開催場所:四国中央市
内容 :パフォーマンス「紙のサーカス」/インスタレーション
■愛媛県東予東部地域について
愛媛県の東部に位置する新居浜市、西条市、四国中央市からなる東予東部地域は、「全国に誇る西日本最高峰石鎚山をはじめ、赤石山系、赤星山等の山々」が連なり、その恵みを得て全国有数の「ものづくり産業」の一大集積地となっています。そして、そこには歴史が育んだ「文化・風土」と、この地に生まれ暮らすことを誇りに生きる「人」という素晴らしい資産も息づいています。