2019年4月4日(木)よりNHK BS4Kで放送が開始された『ムーミン谷のなかまたち』の試写会が同日開催され、ムーミントロール役・寺島惇太さん、スノークのおじょうさん役・津田美波さんが登壇した。
第2話までの試写が行なわれたあと、寺島さんと津田さん、NHKエンタープライズの土橋圭介氏が登壇し作品についてのトークが行なわれた。
土橋氏は「『ムーミン』は近年、埼玉県にテーマパークがオープンしたり、展覧会が開かれたりと、盛り上がっております。
ムーミントロールは男性が演じるか女性が演じるか議論になりましたが、このような形ですばらしいキャスト陣をブッキングできてよかったです。
4Kのアニメの制作は今回が初めてですが、油絵のような質感、今作でこだわっている『北欧のような灯り』もうまく描かれていると思います。また、全26話で毎回違うアーティストが歌唱する挿入歌にもご期待ください」とコメント。
役が決まったことについて、寺島さんは「『ムーミン』は小さい頃に読み聞かせてもらっていた作品で大役を任せてもらえてうれしいです。親も大変喜んでくれて、さっそくLINEスタンプを購入し、送ってくれました(笑)。今後の声優人生においても大事な作品になると思います」、津田さんは「私も昔からずっと観ていた作品ですので、大変光栄です。親に報告したら『あなた、頑張りなさい!』と激励されました」とそれぞれ語った。
ここからは記者からの質問。
―『ムーミン』シリーズの魅力は?
寺島さん:カワイイ生き物でほのぼのしていると思いましたが、実際に演じてみると、大人もドキッとしてしまうような言葉をいっているのがわかりました。大人に成長していく途中の思春期のリアルな葛藤があり、自分と重なる部分がありまして、とても共感できました。
津田さん:スノークのおじょうさん夢見がちな少女というイメージがありましたが、案外男前なんだな、と。表情豊かに描かれていて、CGアニメだからこその表情もあると思いますので、そこもご覧になっていただきたいです。
―好きなキャラクターは?
寺島さん:ムーミンママとパパの関係性が好きです。ママは落ち込んだり喜んだりするところを見守ってくれるし、ムーミントロールはパパからの言葉に影響を受けて行動したりするし、理想の家庭像でうらやましいです。
津田さん:リトルミィです。大谷さんの演技がすごく、子どもらしいところもたくさん詰まっているな、と。小さくても自己主張ができる、あなどれないところがすごくかわいくて大好きです!
―演じるうえでの難しさは?
寺島さん:吹き替えアニメで声をあてる際に、普通はキャラクターの口の動きに合わせなくてはならないのですが、ムーミントロールの場合は口があまり出てこないので、尺をあまり考えずに、日本語の良さを出せたので、やりやすかったです。
津田さん:私も不便さを感じたことがなく、英語の原音があるのでそこに助けられたところもありますが、表情が豊かで口が出ないということで困ったことはあまりなかったですね。
―もしおふたりがムーミン谷で暮らすとしたら、どんな生活をしてみたいですか?
寺島さん:東京に来て10年ほどになりますが、深夜に電車に乗ったり、24時間営業のお店に慣れてしまって。ムーミン谷に行けば、規則正しい生活が取り戻せるような気がします。春は森に出かけて虫や花とたわむれたり、川に行って秘密基地を作ったり、スナフキンと一緒に歌を作ったりしながら過ごしたいです。
津田さん:モフモフを触りながら、ムーミンと遊んで暮らしたいです。でもリトルミイに弄ばれたりするかもしれないと思うとドキドキしますが(笑)。そんな生活を送れたら『ムーミン』ファンとしてはうれしくて仕方ないですね。
<Text・Photo/ダンディ佐伯>
【アニメ概要】
『ムーミン谷のなかまたち』
2019年4月4日(木)よりNHK BS4Kにて放送開始
毎週木曜 午後7時30分~(本放送)
毎週日曜 午前10時45分~/毎週木曜午前9時30分~(再放送)