声優・道井悠、森千早都によるユニット「もりみち病院」がミニアルバム『ナゼナラバ』を18年10月にリリース。その発売記念ライブ「もりみち病院ライブオペレーション『∵-ナゼナラバ-』」を1月26日(土)に東京・渋谷のチェルシーホテルで開催される。
普段はイベントや生放送で患者様(ファン)にひたすら笑いを提供してくれているふたりが「アーティスト」として臨むライブ。その意気込みを真摯に言葉を選びつつ、語ってくれた。
―まずはもりみち病院というユニットについて、ご説明をお願いします。
道井悠さん(以下、道井):私と森が事務所の同期で「何かやりたいね」と思い、「ファンの悩みを聞いてあげる」というコンセプトを元に生まれたユニットです。ふたりの立ち位置について、最初は教師と生徒、スナックのママとチーママなど、色々な案があったのですが、医師とナースというのが一番しっくりきたんですね。
森千早都さん(以下、森):お互いに「医者とナースっぽい!」なんて、割とあっさり決まりました(笑)。最初は1回きりの企画の予定だったのですが、思いのほか好評で。「また見たい!」という声があったとか……なかったとか……。ありました(笑)!
道井:そのあと、徳島で年に2回開催されている「マチ★アソビ」に出演することになりまして。そのときもゲストさんのお力もあり、たくさんの人が来てくださったんです! そこで手ごたえをつかみました。
森:「もりみち病院と言えば『マチ★アソビ』!」みたいな感じで定着しつつあるんじゃないかな……? 毎回患者様の悩みに対して大喜利をしているだけですが(笑)。首都圏から私たち目当てで「マチ★アソビ」に来てくださる人もいれば、都内のイベントに来てくださる徳島の人もいたり。順調に患者の数が増えているのを感じます!
―昨年はニコニコ生放送で『もりみち病院PANDEMIC!!』が放送開始されました。
道井:イベントももちろん楽しいのですが、動画として残していきたいという希望もありまして。「番組をやらせてください!」と言い続けていたら念願がかないました。
森:イベントだけだと、私たちが何をやっているのかがイマイチ伝わらないんじゃないか、というのがあったんですね。ニコ生を通じて全世界に私たちのことを発信したい、という思いもあったので。
道井:毎回何かしらの放送事故が起こるので、怖いもの見たさでいいのでぜひご覧ください(笑)。
―ちなみに『ナゼナラバ』を制作することになったきっかけは?
道井:楽曲の内容については、のちほど話しますが、いろんなアーティストさんやコンテンツに楽曲を提供されている、今大注目の若手コンポーザーANCHORさんに5トラック目に入っている「病名不明」という曲を作ってもらうことになりまして。
これがもりみち病院としての初めてのオリジナル曲なのですが、患者様の前で披露したらすごく好評だったんです。それで調子に乗った結果「ミニアルバムを作ろう!」という流れができました。
みなさんには昔から「ギャップがいい、そこがもりみち病院の魅力だよね」と言われています。……言われてる?
森:言われてることにしちゃえ(笑)!
道井:それで今回、素晴らしいクリエイターさんによって昨年10月にリリースされました!
森:それぞれの曲のテイストが全部違うというのがまたいいんですよ。電波ソングだったり、BPMが速い曲、ジャズテイストの曲など「こんな曲がいいです!」と私たちでオーダーしました。
―1曲目の「OIL KING(白抜きハート)」はどんなナンバーですか?
森:「石油王と結婚したい」というテーマで作ってもらった曲です。今考えると、すごい無茶なオーダーですよね(笑)。
道井:イベントやライブで盛り上がれるよう、コール&レスポンスが最初から入っているんです!
森:もりみち病院のイベントで集まってくださった患者様に協力してもらったんですよね。
道井:そうそう! あの場にいたみんなは今回のミニアルバムでCDデビューしているんです(笑)。
森:自分の声が入ったCDって中々ないですからね。ちなみに、昨年10月に開催された「マチ★アソビvol.21」のステージはあわぎんホールという場所で、この曲を披露させていただいたのですが、急きょアドリブで「客席の後ろから登場して盛り上がろう!」ということになりまして。
道井:「モーゼの十戒」みたいに道を作ってくれて、その間を歌いながら意気揚々とステージに向かう……予定だったのですが、実際は誰にも気づかれずに大失敗……(笑)。
森:患者様をかきわけつつ「すいません、すいません……」と謝りながらステージに進みました(笑)。
―森さんの事務所の同期・藤村鼓乃美さんも歌詞制作に携わってますよね。
道井:ふたりだけだと行き詰る予感があったので、急に『ジョ●サン』(ファミレス)に呼び出して「歌詞作って」って(笑)。
森:「ドリアどんどん食べていいから」みたいな感じで(笑)。彼女はアーティスト活動をしていた経験もありますし、自分で作詞が作れるんですよ。「不思議の国のわたしたち」ではガッツリお任せしました。
―「Here i am」は、マルチクリエイターの白神真志朗さんが作詞・作曲を手がけられています。
道井:「EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)」系の曲でお願いします、とお伝えして、すべてお任せしました。上がってきた曲も歌詞もすごくエモくて。
森:ちなみに私、レコーディングで「思ってないのは あなたもそうでしょ」という歌詞をどうしてもうまく歌えず、70リテイクくらい重ねました……(笑)。白神さんがピアニカを使って「こうです!」と実演してくださって、何とか録り終えることができました。地と汗と涙の結晶が詰まっているので、ぜひじっくり聴いていただきたいです。
―「不思議の国のわたしたち」は先ほどご説明いただきましたが、藤村鼓乃美さんが作詞を担当されています。
道井:電波曲を歌いたいと思いまして、作曲を担当していただいたベントラーカオルさんには早口で歌う箇所やふたりの掛け合いの部分を作ってもらいました。
森:曲の終わり方もすごくかわいいんです。
―個人的に「歌うのがすごく難しいのでは?」と感じたのですが……。
ふたり:メッチャ難しいです(笑)!!
道井:この曲を歌ったあとはMCでひと息いれることにしています。
森:今回もうセトリ考えてるけど、ちゃんとMC入れたっけ……?
道井:……あとで確認しておこう(笑)。
―「愛だの恋だの」は、感傷ベクトルの田口囁一さんが作曲、ベースで白神真志朗さんが参加されたムーディーな楽曲です。
森:こちらは私たちふたりで作詞しました。今度は和風レストラン『夢●』で(笑)。
道井:「ちょっと大人なふたりを見せていきたい」というコンセプトで書いて、お互いに見せ合ったのですが、どうしても内容がメンヘラになっちゃうんですよね……(苦笑)。
森:本当、難しかったです。
道井:森の考えた「ひざまずいてよ」から始まりますからね(笑)。
森:「抱かせてあげる」とか「いかせてあげる」とか、私たちの恋愛観とはまた違った視点で書いていますので、勘違いなさらずに(笑)。
道井:ふたりが持ち寄った歌詞はどちらもメンヘラ間が強いのですが、合わせようとするとどうしてもうまくいかず……。
森:第3のメンヘラをふたりで作って、歌詞として採用しました(笑)。
道井:それと、インストに私たちのウィスパーボイスや吐息が入っているんです。
森:これも何回かリテイクしたなぁ。「ちょっとエロ過ぎますね」みたいなダメだしを受けて(笑)。インストにもぜひご注目していただきたいです!
―最後のトラックに入っているのは、デビュー曲の「病名不明」です。
森:これまでずっと歌ってきた曲ですからね。
道井:「もりみち病院」をイメージして作ってくださっていて、みなさんにもそれが伝わっていたら幸いです。
森:イントロで心電図の音が入っていたり、最初に聴いたときにすごくビックリして感動しました!
道井:アニソンDJの方が気に入ってくださり、色んなイベントでプレイしてくださってるんです。私も自分のDJイベントでは必ず流すようにしています!
森:患者様が「親の声よりも聴いた曲」と表現してくださったのがとてもうれしかったです(笑)。
―ライブではどんなパフォーマンスを考えてらっしゃいますか?
森:突然なんですけど私たち、滝行する声優の走りだと思っています! 最近は結構色んな場所で滝行をする企画があるのですが、私たちがその元祖ではないかと。
うちの貫井柚佳が某・極道系アニメの企画で滝行をすることになったのですが、私のところに「滝行のコツを教えて下さい」と聞きにきましたからね。「ついに私も後輩にアドバイスするときがきた!」と意気込みました!
―さすがにライブ中に滝行はできないですよね?
道井:何か面白いことができれば、と考えたのは確かなのですが、今回はライブというタイトルでやらせていただくということで真面目にやろうと考えています。
森:そもそも「面白いとは何か?」という定義がわからないですからね……。
道井:実は私、東京ドームでライブをやる夢を見たんです!
森:さすがに夢見すぎでしょ(笑)!
道井:「そもそも持ち歌5曲でドームの単独公演なんて無理でしょ?」と冷静になりました(笑)。
森:よくよく考えると、そうだよね……(苦笑)。
―ちなみに、曲中にサイリウムを振る際の「お決まりのカラー」はありますか?
森:もりみち病院としてのテーマカラーはピンク……になるのかな? 「OIL KING(白抜きハート)」のときはサイリウムの代わりにお札を振ってもらいたいんです。
道井:「マチ★アソビ」のときに1度「1,000円札を振ってください!」というパフォーマンスをしたのですが、すごく盛り上がりまして。
森:1,000円札だと、例え落としてしまってもそこまでダメージがないですし。もちろん「我こそは!」という人は10,000円を振っていただいても大丈夫ですよ。心配なら1円玉でもOKです。オールOK(笑)!
―海外のアーティストがよくやっている「ギターを真っ二つに折る」、というパフォーマンスとかどうですか? もちろん壊してもいい用のオモチャやレプリカを使って。
森:それ、いいですね! 参考にさせてもらいます!
道井:私、客席にダイブしたいなぁ……。
―なんだか、ストイックなライブパフォーマンスからずれてきた感がありますね(笑)。
道井:初見の人でも、取りあえずノッてくれたら私たちはうれしいですからね。当日ぜひ私たちに力を貸してほしいです!
森:ともかく、今回はアーティスト・もりみち病院としてのステージをお見せできるように準備してまいりますので、ご期待ください。ライブから私たちのことを知ってくださった方がイベントに来てくださったり、ニコ生を観ていただけるようになったらこっちのものですので(笑)!
―ゲストの高井舞香さんのパフォーマンスも楽しみです。
道井:もともとふたりとも仲がよかったのですが、いわゆる「イベント被り」をすることがすごく多かったんですね。どっちに行っていいのか悩んでいるファンの方が多くて。「だったらいっそのこと、ゲストに呼んでしまおう!」と考えました(笑)。
森:彼女も自分で歌を作ってCDを出したりしているので、一緒にやったら面白いだろうな、というのもあります。カバー曲を歌う際にもみんなで歌っちゃうかも? こちらもぜひ楽しみにしていただきたいですね。
―最後に、もりみち病院の今後の目標をお聞かせください。
道井:これをきっかけに、やっぱり2ndライブをやりたいですね。目指せ、東京ドーム!
森:ふだんやっているバラエティ色の強いイベントや放送でも、ロケに行ったりしたいですよね。みなさんがいてこその「もりみち病院」なので、私たちの病気にかかってほしいです!
道井:「もりみち病院って面白いことやってるぞ」というのが広まって、興味を持っていただけたらありがたいですね。これからも応援よろしくお願いします!
<Text・Photo/ダンディ佐伯>
【ライブ概要】
「もりみち病院ライブオペレーション『∵-ナゼナラバ-』」
1月26日(土)開催
【東京】チェルシーホテル(渋谷)
(昼の部)開場 14:30 開演 15:00
(夜の部)開場 18:00 開演 18:30
<出演>
道井悠、森千早都
高井舞香(ゲスト)
<チケット>
前売:4,000円
※別途ワンドリンク必要
(オールスタンディング・整理番号付・税込)
☆チケット購入URL
https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=49750
●『もりみち病院PANDEMiC!!』公式サイト
https://ch.nicovideo.jp/morimichi
【推奨ハッシュタグ】
#もりみち病院
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【プレゼント】
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