24年前に上映された劇場版『幽☆遊☆白書 冥界死闘篇 炎の絆』の上映イベントが7月29日に都内で開催された。上映後は飛影役・檜山修之さんが司会のもと浦飯幽助役・佐々木望さん、桑原和真役・千葉繁さん、蔵馬役・緒方恵美さんが登壇。800名収容のスクリーンに3倍以上の応募があったそうで、変わらぬ人気の高さがうかがえた。
千葉さんは「改めていい作品だと思いました。雪菜の手を初めて握るシーンでは緊張して鼻が鳴ってしまいました(笑)!」、佐々木さんは「スタジオの雰囲気や、何を考えながらマイクの前に立っていたのか、今でも鮮明に思い出します。テレビシリーズとはちょっと違う感覚で演じられて新鮮でした」、緒方さんは「蔵馬はサービスシーンがあり、いい身体をしているんだな、というのに改めて気づきました(笑)。決戦の地に向かう姿が某時代劇ものっぽさを感じました」とそれぞれコメントした。
ここで、主題歌「sayonaraは言わない」を担当したPERSONZのヴォーカルのJILLさんとリーダーの渡邉貢さんが登壇。
渡邉さんは「アニメの作品とJ-POP曲がコラボするのは当時珍しかったらしく、大変だったというのをお聞きしました。今日作品を見て今でも古臭さを感じず、自然と感動しました」
JILLさんも「この曲でPERSONZを知ってくださった方もたくさんいるそうで、私にとっても思い出の曲です」と語った。
ここからはテーマトーク。
「本作は24年前の作品ですが、日常で24年の年月を感じる瞬間は?」というテーマに、佐々木さんと檜山さんは「24歳以下くらいの声優さんやスタッフさんから『幽☆遊☆白書 観てました。』と言われたとき」、千葉さんは「鏡で自分の顔を見たとき」、緒方さんは「過去に演じた作品の『20周年』『25周年』記念の企画や、改めてのアニメ作品収録、イベントに呼ばれるとき」と回答。
千葉さんは「身体は墓場に向かってますが、精神はほとんど変わっていないので『先週録ったよね』という感覚なんです」と語った。
「印象に残っているセリフは?」というテーマには、
佐々木さんは「『もーオレ キれちゃいました プッツンします』。最初にセリフを見たとき、なんてかわいいんだこいつ(幽助)、と思って笑っちゃいました」
千葉さんは「『雪菜さ~~~~~ん!!!』。命を賭けてもいいと思える憧れの女性と出会えるのは本当に幸せだと思います」
檜山さんは「『フン』 『チッ』 『バカめ』。ほかにもセリフはありますが、1話でこの言葉しか発していないこともあるのでは(笑)」
緒方「『オレは四人のうち、誰が欠けてもいやだ』。こんなセリフを言えるようになったんだ、と感動しました。誰も欠けずに新作アニメが録れるのもすばらしいですよね」
とそれぞれセリフに対する思いを語った。
続いて「今後実現できたらうれしいことは?」。
佐々木さん「アニメになってないエピソードか、その後の幽助たちをアニメ化できるとうれしいです」
千葉さん「シリーズ、再スタート」
緒方さん「新しいアニメシリーズ。『ラーメン屋のオヤジたち、その後』みたいな」
檜山さん「まだアニメ化されていない原作のエピソードの映像化」
やはりアニメの新シリーズ制作を望む声が多かった。
ここから、この日解禁となった新作「TWO SHOTS」の先行カットを見ながらトーク。
緒方さんは「こちらのエピソードは10年前にドラマCD化されて感慨深かったのですが、アニメになると改めてすごいと思いました。今回は一部のシーン以外は檜山さんとふたりで録らせていただきましたが、戦う際の呼吸がすごく感じられました」、檜山さんは「まだ言ってないセリフを新鮮な気持ちで言えたのがうれしかったです」とコメント。
そして同時に解禁された原作最終巻収録の「のるか そるか」については
佐々木さんは「アフレコは久々でしたが、そんな感じはなかったです。新作ということは確かで、今まで言ってなかったセリフを言えたのはやっぱりうれしかったですね」
千葉さんは「キャストを役者としてではなく、登場人物そのものとして認識しています。いい意味で緊張感を持ちながらやれたと思います」とそれぞれ語った。
最後はファンに向けてメッセージが贈られた。
緒方さん「メインキャストがひとりも欠けずにイベントをできたり新作アニメーションを制作できたりするのはとてもうれしいです。これからまた皆さんの前にお目にかかれるように頑張ります」
千葉さん「みなさんの声援に力をもらってますし、新しいファンとして応援してくださるかたも出てきてくれてうれしいです。これからもよろしくお願いします」
佐々木さん「新作アニメ、ゲームは世の中にいっぱい愛してくださる方がいるからこそできたと思います。応援がどんどん大きくなっていくのがすごくうれしいです。今後も期待していただけるような展開があると思いますので、より一層の応援、よろしくお願いします!」
檜山さん「今日は司会として楽しく進行させていただきました。これからも応援よろしくお願いします!」
また、この日は10月6日(土) TOHOシネマズ新宿で第1話と新作アニメーションの上映、トークショーが開催されることが発表された。詳細は『アニメフィルムフェスティバル東京2018』公式サイトをチェックしよう。
<Text/ダンディ佐伯>
●『幽☆遊☆白書』TVアニメ化25周年記念サイト
http://pierrot.jp/yuhaku25/
●『アニメフィルムフェスティバル東京2018』公式サイト
http://animefilmfestivaltokyo.jp/