2007年にリリースされ、様々なメディアミックス展開を見せた霜月はるかのコンセプトアルバム『ティンダーリアの種』。発売から10周年を記念したアレンジアルバムが2018年2月28日に発売!
それを記念して5月に開催されたアコースティックライブの追加公演が6月24日、東京・ドイツ文化会館 OAGホールで行われた。
谷岡久美さんのピアノの調べに乗せて「創奏」、そして「祈りの種」を歌唱。今回のステージでは10周年にまつわるお話もしつつ、ゆったり進めていくと宣言。アコーディオンの藤野由佳さんとあわせ、3人での演奏はレコーディングから回を重ねて深まってきたということで「これでステージが終わってしまうのは寂しい」とは谷岡さんの弁。
そのステージを惜しむかのように霜月さんはタンバリンを打ち鳴らしながら「花祭りの娘」を披露すると、トークゲストとして10年前の原作アルバムのサウンドプロデューサーを務めた岩垂徳行氏が登場。
谷岡さんが「トークに入り込む隙がない」と苦笑いしたとおり、霜月さんと岩垂さんが台本なしのフリーダムなトークを展開。
『ティンダーリアの種』を録音したスタジオは「普段演奏している場所のほうがリラックスしてできるだろうから」と各地で行われたとの裏話も飛び出し、ファンも熱心に耳を傾けていた。
ライブも中盤から終盤へ。メディアミックス展開として出版した書籍『ティンダーリアの種 パーフェクトガイド』やラジオのトークで盛り上がりつつ「真実の炎」、「枯れた大地へ続く途」、そして「護森人」と緊迫した展開を歌った楽曲を続けた。
最後は霜月さんから「合唱、お願いします!」と「いのちと約束」を披露し、本編は終了した。
迎えたアンコールでは『ティンダーリアの種』コミックス第2巻に付属した「希いの標」を披露。さらにここでうれしい告知が。2004年~17年にリリースされた『アトリエ』シリーズで霜月さんが担当した楽曲を集めたアルバムの制作が発表され、オーディエンスからはどよめきの声が上がった。
最後は岩垂さんの手拍子に乗せて『ティンダーリアの種』の流れをくむコンセプトアルバム『グリオットの眠り姫』から「消えない欠片」を歌唱。4人の、そして客席の笑顔が会場を包み込んだ。
<Text/ダンディ佐伯>
【CD概要】
「ティンダーリアの種 10th Anniversary Acoustic Arrange Album ~FEL FEARY TINDHARIA~」
好評発売中
【初回生産限定盤】
品番:KDSD-01011
¥3,800+税
【通常盤】
品番:KDSD-01012
¥3,000+税
発売元:ティームエンタテインメント