
2025年7月20日(日)の地元・埼玉公演を皮切りに8月に中国・上海、9月に大阪、10月に韓国・ソウルと続いてきたアニソンシンガー・YURiKAのアジアツアー、その千秋楽公演が10月29日(水)、東京・四谷LOTUSで開催された。
大のラジオ好きで知られるYURiKAさんのライブではおなじみ、開演前の時間にオンエアされる、その名も「開演前ラジオ」。ツアーファイナルは映像付きの豪華仕様! さらにこの日は彼女の30歳の誕生日。「本動画の撮影が29歳最後の仕事です!」と明かし、「まだ始まっていないけど、感慨深いです……」と一足早くツアーの総括をしようとするYURiKAさん(笑)
今ツアーでは、彼女にとって初めてとなる海外でのソロ公演も組まれており「みんなが来てくれるかドキドキだった」とのこと。だが実際にステージに立ち、オーディエンスが楽しんでいる姿を見て、そんな不安はすべて吹き飛んだそうだ。
こうして迎えたツアーファイナル。YURiKAさんの「ツアーファイナル、スタート!」という音頭で紗幕が上がり、バンドメンバーに続いてYURiKAさんが登場。ピンク色の光に照らされ、
今年新生された往年の名作ゲーム『ToHeart』のオープニングテーマ「Feeling Heart」で幕を開けた。続いてセンターのスタンドに足をかけ、客席の景色を眺めるように「Colorful Magia」を熱唱した。
10月の東京は天気がすぐれない日が多かったが、この日は晴天に恵まれた。「もう雨女じゃないからね。30歳になったから(笑)!」と宣言し、オーディエンスを笑わせたあとは、本公演のコンセプトを紹介。
千秋楽は「鏡面の波」にちなんだエメラルドグリーン。また、セットリストも『SEASON』というツアータイトルにかけ、全公演通して「季節の移り変わりを感じてもらえるように組んでいる」とのことだ。
ここからは「夏ゾーン」がスタート! ファンと一緒に振り付けを楽しみながら、アニメ『はねバド!』オープニングテーマ「ふたりの羽根」を歌唱。客席にバドミントンの羽根をプレゼントするパフォーマンスでは年齢にちなみ、「3つの羽根」を投げ入れた。さらにラジオ番組『YURiKAの THE CATCH』から生まれた「#ザキャッチ」をノリノリで披露。真っ赤に染まったステージで、客席を挑発するように指差すパフォーマンスもキマっていた。
アニメ『Summer Pockets』のイメージソング「サマーテイル」では作中に登場する謎の生物・イナリのぬいぐるみを小脇に抱えながらサングラスを装着し、まさに夏真っ盛り!
最後は少し落ち着いたボーカリングで「青き此方」を歌唱。曲の冒頭で流れた「さざ波の音」だが、YURiKAさんが作品の舞台になった男木島にて、自ら録音したそう。作品への思い入れの強さを感じられるエピソードだった。
続いては、ゲームの挿入歌として誕生し、アニメでも物語に彩りを加えた「夜奏花」。「7年越しのアニソン」と表現した同曲を柔らかい光に照らされて歌唱すると、こちらは8年前に発表された、アニメ『宝石の国』オープニングテーマ「鏡面の波」。緑色の幻想的な光とともに披露した。
続いてのMCでは「鏡面の波」について言及。「歌うのがとても難しく、いまだに正解が見つからない」というYURiKAさんだったが、同曲を長年演奏してきたバンドメンバーの面々は「いつ振られてもすぐに披露できる」と豪語。そのときが来るのが楽しみだ。
ライブは中盤戦に突入! 作中に登場する魔法使い・リリのぬいぐるみを手に、アニメ『ロマンティック・キラー』オープニングテーマ「ROMA☆KiRA」を披露。オーディエンスも高速クラップで盛り上げた。
今ツアー初披露となる「マーブル」、さらにYURiKAさんによるハーモニカの演奏も特徴的な「Le zoo」とテレビアニメ『BEASTARS』関連曲を続け、
続いて披露した「WHITE ALBUM」ではゲーム『WHITE ALBUM2』に収録されているSE「Extended Winter」をイントロに使用。作品の世界観にどっぷりと浸ることができた。
最後の季節・冬へと到達し、ライブはクライマックスへ向けて足を進めていく。「鏡面の波」のシングル【アーティスト盤】に収録されていた「Snowy Daydream」では、猫耳を装着! 「30歳だけど、猫耳をつけていいかな……、いや、30歳だからこそつける!」と、ここでも誕生日ネタを披露し、場内を沸かしていた(笑)
ファンからの支持が高く、ライブのセットリストに入るまでになったという同曲で盛り上がったあとは「baby baby flow」でジャンプの応酬が行われ、場内はヒートアップ! さらに「魔導戦士グランシャリオン」を拳を突き上げながら熱唱すると、「ラストスパートです、ついてきてくれますか~!?」と客席に問いかける。
ここまでのMCでオーディエンスの体調に常に気を遣うシーンが見られ、彼女の細かい配慮もあってしっかりと体力を残していたオーディエンスは「Symmetric」、「Shiny Ray」、さらに「MIND CONDUCTOR」とライブに欠かせないナンバーを次々に投下し、場内の熱気は最高潮に!
ここまで一気に駆け抜けてきたライブも、残すところあと2曲。
今回のツアーでファンとともに成長させてきた、中沢伴行さんが手掛ける大事なナンバー「ROUTE√」を充実感あふれる表情で歌い上げると、最後は『SEASON』を締めくくる曲、ゲーム『ToHeart』エンディングテーマ「それぞれの未来へ」を届け、ステージをあとにするYURiKAさん。
アンコールを受けて、「お着替えラジオ」が映像付きでオンエア。ツアーグッズをコミカルに紹介する映像が流れたあとは、ライブTシャツに着替えたYURiKAさんが登場! 韓国公演の際に購入したという新しい靴に履き替え、笑顔でメンバー紹介を行った。
なお、YURiKAさんのライブでは毎回、アンコールで披露する曲をオーディエンスの投票で決定しており、この日は1曲目に歌った「Feeling Heart」が選ばれた。ツアーをともに作り上げてきた大事なナンバーを歌い上げると、最後は会場全員でジャンプ!
用意された花束とバンドメンバー、そしてオーディエンスと一緒に集合写真を撮り終えると
「今あるものを大切にし、その先でまた新しいものに出会えるように、30歳も頑張ります!」と力強く宣言し、ステージは幕を閉じた。
終演後は、来年2月21日(土)に開催される9周年カウントダウンライブ『Shiny Stage~YURiKAUNTDOWN‼~』のチケットの手売りが行われた。
「私も何かを”応援する側”でもあるので、チケットの手数料とかも大変だなと思って、、。もちろん事情があって今日来れない方もいると思うけど、まずは今回来てくれた皆さんに少しでも感謝の気持ちを伝えたかったから、こういう形になりました」と語るYURiKAさん。
どこまでもファン想いの彼女は、10年目を迎えてもこのまま力強く走り続けることだろう。
<レポーター/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>
【ライブ概要】
『Shiny Stage〜YURiKAUNTDOWN!!〜』
2026年2月21日(土)〜2月22日(日)
【東京】Shinjuku HEIST
https://heist.tokyo/
【1部】初めても安心!王道YURiKA
▶︎開場 18:30 開演19:00 (90分)
【2部】何でもありガチカウントダウン
▶︎開場 23:00 開演 23:30 (60分)
●ライブ詳細
https://yu-ri-ka.com/news/251009/
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