豊田萌絵と伊藤美来の“らしさ”が全開! 笑いと感動に包まれたアニバーサリーイベント 『10th ANNIVERSARY Pyxis Celebration Party 2025』(昼の部)レポート

By, 2025年5月19日



2015年にユニット結成が発表され、これまで数々のライブやイベントを開催してきた、豊田萌絵と伊藤美来による声優ユニット・Pyxis。このたび結成10周年を記念したイベントが25年5月4日(日)、東京・豊洲PITで開催された。

昨年5月には、結成が発表された思い出の地・東京 初台 The DOORSにて9周年記念イベント「Pyxis 9th Anniversary Party 2024」を開催。今年も多くのファンを集めてイベントが開催。
今年は10周年企画の一環として、4月28日(月)に配信リリースされたばかりの新曲「私たちの合言葉」に加え、6月14日(土)、15日(日)に豊田さんの地元・茨城を巡るバスツアーの開催も決定! お祝いムードに包まれてステージは進行した。

オープニングトークでは、2人の“らしさ”が全開! 前方に座席が2席並んで空いているのを見つけ「私たちのための席かな?」とおどけながらコメントし、笑いが起こっていた。

ここからはお楽しみ企画が展開。まずは「Pyxis3番勝負 11年目のリーダー決定戦!!」コーナー。活動11年目を迎えるにあたり、豊田さんと伊藤さんが3つのゲームで対決。勝者が今後(1年間?)リーダーを名乗ることができる……というルールだ。

 

まずは「年代ごとに揃えましょう! Pyxisならべ!」。用意された5枚の写真を制限時間90秒以内に時系列順に並べ替える、というゲームだ。
ここで、本イベントでアシスタントを務める2人の事務所のかわいい後輩、花谷麻妃さんと和泉芳怜さんが登場! 客席に向けて自己紹介したあと、豊田さんは「モエちゃんず」、伊藤さんは「みっくみん」、それぞれのファンに向けて応援をお願いし、いよいよコーナーがスタート!

用意された写真がアーティスト写真やCDジャケット写真等ではない、いわゆる“オフショット系”の写真ということで、苦戦する2人。表情作りに失敗している写真を採用していることに伊藤さんがクレームを入れつつ(笑)、2人とも見事に正解! 第1戦は引き分けに終わった。

続いては2人が「すごく楽しみにしていた」と口をそろえる「さかな数えゲーム」。
イベント会場が臨海地である豊洲ということで、魚をテーマにして行われた本企画。「10秒ごとに切り替わる画像を見て、それぞれの画像に何匹の魚が描かれているかを当てていく」というもの。
序盤は純粋に魚の数を当てるだけだが、そのうち魚以外のものが出てきたり、そもそも魚がいない画像など、「引っ掛け問題」も登場。一筋縄ではいかないゲームとなった。
先攻の伊藤さんは12枚中8枚正解とまずまずの成績。対する豊田さんは……なんと全問正解! 勝利とともに「さかな数えゲーム女王」を戴冠したのだった(笑)

ラストは、2人の食リポ力が問われる「食リポクィーン決定戦!」。
挑戦前に「ナイスワード」と「凡コメワード」がスクリーンに表示され(※挑戦者には見えない)、センスのある「ナイスワード」を言うごとにポイントが加算。逆に誰でも思いつきそうな「凡コメワード」を言ってしまうとマイナスになってしまう。最終的にポイントが多いほうが勝ち、というルールだ。
なお、本会場では食事ができないという大人の事情もあり、エアー料理を食べながら食リポが行われた。

ちなみに「バラエティコーナーあるある」ということで、最終問題は2勝分のポイントを獲得! つまり勝ったほうが「リーダー」となる。
まずは伊藤さんが「デミグラスハンバーグ」をリポート。挑戦後「凡コメは言っていないはず!」と自信ありげに感想を述べたものの、結果は「凡コメ2」「ナイスワード0」という結果に……(笑)
対する豊田さんは「焼き餃子」のリポート。『餃子の●将』という、具体的な店名を出しつつ(笑)、時間をたっぷり使ってリポートした。結果、「ナイスワード」「凡コメ」どちらを踏むこともなく「0ポイント」という結果に。
トータル「0 対 -2」という、少々締まらない結果になったが(笑)、3戦を終えて豊田さんが2勝1分けで見事勝利! 「11年目のリーダー」に決定したのだった。

熱戦が繰り広げられたあとは「タイムカプセル開封コーナー」。
前回のイベントの1コーナーで綴った「過去の相手」、「現在の相手」、「未来の相手」へ向けて書いた手紙を紹介した。
時間の制約があるなかで書いたため、「中身が薄いのでは?」と危惧していた豊田さんと伊藤さんだったが、いざ読んでみると「意外にまとまっているね」と驚く2人。
伊藤さんは手紙の主旨を少々間違えてしまっていたが(笑)、コミカルながらも温かい言葉に満ちた手紙に、笑いと拍手が起こっていた。

続いて、後日清書した手紙も紹介。スポットライトに照らされ、それぞれが「現在の相手」に対し、感謝の気持ちをまっすぐな言葉で伝えた。心のこもったその内容に、豊田さん(と花谷さん)が感極まって涙目になってしまう一幕も。

さらにライブコーナーの前は、オフコースの「言葉にできない」に乗せ、これまでの活動を写真とテキストとともに振り返り。先の手紙のくだりもあり、場内は感動的な雰囲気に包まれた(ちなみに豊田さんいわく「某CMのオマージュをしてたし、もっと笑いが起こると思っていた」そう)。

  

そして、お待ちかねのライブコーナー。「First Love 注意報!」のイントロとともに一斉に立ち上がり、豊田さんと伊藤さんのイメージカラーであるピンクと青のペンライトをかざして臨戦態勢を整えるオーディエンス。豊田さんの「盛り上がっていきましょう!」、伊藤さんの「最後まで楽しんでいってね!」という言葉に反応し、場内はヒートアップ!
続いて披露したのは「Pop‐up Dream」。ステージいっぱいに広がり、約束の「指切り」パフォーマンスで場内を沸かせた。

最初のMCでは衣装について言及。「こんなかわいい衣装を着るのは久しぶり!」と、ステージ後方に並んだ歴代の衣装を見ながら思い出に浸る2人。
続く「ダイスキ×じゃない」で息の合った、シンメトリーの振り付けで客席を魅了すると、ここからはソロパート。
ピンク色のペンライトで埋め尽くされた客席を前に豊田さんが「Call Me もえし」でコール&レスポンスを楽しむと、伊藤さんがブルー一色に染まったオーディエンスに向けて「初めて塾をサボった日~みくと原宿とクレープと~」を歌唱。2人の個性を再発見できるパフォーマンスでファンを楽しませた。

2人で手をつなぎ、笑顔で軽やかにステップを踏みながら「流れ星ハーモニー」を披露すると、続くMCで「いまだに(振り付けにある)『☆』の描き方が難しくて……」と話し、会場を笑わせた2人。
そんななか、いよいよ新曲「私たちの合言葉」を初披露!
歌う前に「懐かしい振り付けにも注目してください!」と注目ポイントが紹介され、これまでPyxisの曲を手掛けてきた俊龍さんによるキャッチーなメロディラインに合わせて一回転しながら新衣装を見せつけるなど、10周年にふさわしい歌とダンスでオーディエンスを熱狂させていた。

本編最後は、その俊龍さんが作曲したPyxis屈指のアッパーソング「初恋の棘」。力強い歌声のハーモニーが場内に響き渡った。

 

迎えたアンコールで、ライブパートを振り返った2人。伊藤さんは「二人組でしかできない振り付けが多く、改めてPyxisは声優ユニットなんだな、というのを感じました」、豊田さんは「ちゃんと歌えて踊れるのを再認識しました(笑)
肺活量が鍛えられているのか、なんならいまのほうが歌いやすいです!」とそれぞれ感想を述べた。

ラストナンバーは、高校野球の補欠選手が主人公の青春ソング「13番」。野球をテーマにした楽曲らしく、間奏ではサインボールをバットで打ち込むパフォーマンスが。歌唱前に「この曲が一番緊張する」と口をそろえていた2人だったが、アシスタントの花谷さんと和泉さんのサポートもあり、見事に成功させていた。

歌い終えると来場者に向けて丁寧にあいさつをして回る2人。懐かしいグッズを身に着けたファンを見つけて笑顔で手を振ったり、沸き起こる声援に応えたりと、10年分の感謝の気持ちを伝えていた。

<レポーター/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>

☆「私たちの合言葉」配信サイトはこちら!
https://sprayer.jp/link/9h2dCD4O

●Pyxis 公式サイト
https://www.teichiku.co.jp/artist/pyxis/
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