サブカルチャーの発信地でもある「東京カルチャーカルチャー」にて、色をテーマにしたオムニバスコメディを上演するILLUMINUSの新シリーズ。「色」×「喜劇」をテーマに2022年7月の「TOKYO COL-CUL COMEDY WHITE」から始まり、毎回バラエティに富んだキャスト陣による名演技とアドリブで笑いと感動の渦に巻き込んでいる。
今回で8公演目を迎えた同シリーズのテーマ色は「オレンジ」!
【Aチーム】(大場はるか、佐東美波、星波、曽我部優芽、ちばひなの、西村菜那子)と【Bチーム】(希水しお、小島菜々恵、小日向美香、小山百代、佐當友莉亜、田中海咲)にわかれ、チームワーク抜群(?)のステージが展開した。
ここでは最終日(5月11日(日))の【Bチーム】最終公演の模様をお届けする。
公演直前、ステージ後方のスクリーンには「公演に関する諸注意」とともに、これまでの公演を振り返るメッセージが。千秋楽とあって、各キャストに起こった「プチトラブル」や、「得意なスポーツは?」というアンケートに対する回答(および、それに対するツッコミ)が紹介され、客席からは笑い声が上がっていた。
本公演は、「オレンジ」にまつわる4つの物語がオムニバス形式で展開。
最初の「鬼退治面接」では、希水さん扮する審査員が、鬼退治を希望するオーディション参加者とのコミカルなやり取りが展開した。
「バレンシアオレンジから生まれた」と自らを紹介した小山さんだったが、実は「文旦(ぶんたん)」だったことが判明(笑)
動揺する手下の動物たち(小島さん、小日向さん、佐當さん、田中さん)のダイナミックなリアクションもステージを盛り上げていた。
「ファミリー」は、全員が日本のプロ野球球団『読売ジャイアンツ』の熱狂的なファンという一家を舞台にした物語。小山さんの友人として一家の住む家に連れてこられた小島さん。その熱狂ぶりに終始圧倒されていた彼女だったが、実は家族に負けず劣らずの『広島東洋カープ』ファンだったという大どんでん返しが待っていたのだった。
続いて、小日向さんが架空のスポーツ「サンザサン」のルールをオーディエンスにレクチャーしながら物語が進行する「カード」。オレンジボールを使ったアグレッシブなスポーツで、ファール(反則)を犯してしまうと奇抜なペナルティが与えられ、田中さん扮する夕焼 小夜華による「ごめんなさい音頭」のミニリサイタルも。試合中はギスギスしていたプレイヤーの3人(希水さん、小島さん、佐當さん)も一緒に踊り、すっかり仲直りした(?)様子だった。
最後は死後の世界「天国」が舞台の「ヘブン」。魂に各々の担当色を加え、現世に新たな命を“くだす”(下ろす)仕事をしている「アドカラーズ」と呼ばれる団体に、新たなメンバー(小山さん)が加入する、という物語。
「『SHIBUYA109』の店員」「行政書士」などのお題から連想される言葉を順番に挙げていくのだが、「小山百代」というまさかのお題にざわつく6人。
小山さんがにらみをきかせ、言論統制が敷かれるなか(笑)、次々にプラスイメージの言葉を並べていく5人。トリを飾る小山さんは、直前の「保健室の先生」というお題で飛び出した「エッチなお姉さん」というワードを“天丼”し、場内は大爆笑に包まれた。
そして、「おかわり」として「小日向美香」というお題が出題され、今度は「変態」というワードで盛り上がったのだった(笑)
なお、“くだす”という言葉には「果物(くだもの)」がかかっており、ここまで披露されてきた物語とリンクしていたことも明かされ、4つのエピソードが見事に収束したのだった。
エンディングでは公演を振り返る6人。希水さんが一番最初の最初、「鬼退治面接〜!」とタイトルをさけぶところ「桃太郎選手権~!」とさけんでしまったことに対してツッコミが入ったり、田中さんが「ごめんなさい音頭」の歌詞をダイナミックに間違えてしまったことを明かしたりと、大反省会が展開。
最後は「みんなで日ごろのうっぷんを晴らしましょう!」と小山さんが音頭をとり、「バカヤロ~!!」とキャスト・オーディエンス全員でさけび、大きな拍手に包まれてステージは幕を閉じた。
なお、次回公演「PINK」の開催が早くも決定! 詳細は詳細は公式サイト( https://www.col-cul-comedy.tokyo/ )および公式「X」(@cul_col)をチェック!
<レポーター・カメラマン/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>
●「TOKYO COL-CUL COMEDY」公式サイト
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