デビュー5周年、初心に立ち返ったステージで笑顔がはじけた! 「富田美憂 3rd LIVE ~Violet Bullet~」レポート

By, 2024年11月13日



富田美憂の約1年9か月ぶりとなる3度目のソロライブが2024年11月10日(日)、東京・豊洲PITで行われた。今年8月に発売された2ndフルアルバム『Violet Bullet』を引っさげ、収録曲を中心に楽曲を披露した。

 

バンドメンバーによるオープニング演奏のあと、富田さんがステージに登場! 紫色のペンライトの海が広がるなか、さっそくリード曲の「Ever Changing Violet」を披露。そして「いい夜にしましょう!」と笑顔でステージを歩きながら「Silent Beat」を歌唱した。

最初のMCでは「豊洲PITは横に広い会場なので、みんなの顔がよく見えます!」と語る富田さん。コロナ禍を経て、声出しができるようになったということで「前のほう(の人)~!」、「後ろのほう~!」とコール&レスポンスを楽しんだ。
また「もうすぐ25歳を迎えるということで、色っぽさも出していきたいと思いまして」と、胸の部分がクロスされていたり、お腹を出したりと、ちょっぴりドキッとする衣装にも挑戦したとのこと。さらに、バンドメンバーもネクタイやスカーフなど、富田さんの衣装コンセプトとお揃いの “紫のワンポイントの小物”を身に着けていることも明かした。

 

MCをたっぷり楽しんだあとは「しっとり、かわいいゾーン」に突入。まずは「Make a New Day」を軽やかに、そしてピンク色のペンライトが輝くなかで「Dear Teddy」を優しく歌唱。最後は「みなさん、手を振ってください!」とお願いし、「ベンチ」を飛び跳ねながら披露した。

続くMCでは、アーティストデビュー5周年について言及。「フラワースタンドや駅のポスター等、思い思いの方法でお祝いしてくれてありがとう!」と改めて感謝の気持ちを伝えたあと「節目のライブなので、みんなで盛り上がりたいと思って」と続ける富田さん。
「『Violet Bullet』の曲しか聴いていない方にも私の曲をたくさん聞いてもらいたい」という想いで、自身初めての「メドレー」を披露。4つのミラーボールが回るなかで「Coming Up」、「ジレンマ」、「翼と告白」、そして「Broken Sky」とシングル曲を中心に次々と投下し、客席は熱気に包まれた。

続いては『Violet Bullet』の収録曲のなかでも異彩を放つ、特徴的なコール&レスポンスが楽しい「Sweet Sweet Sweat」。普段は「カワイイ」と言われると、ついつい“塩対応”してしまうという富田さんだが(笑)、「この曲だけは許す!」というナンバーだ。簡単なコール&レスポンスの練習を行い、いよいよ本番! 最初は不安そうだった富田さんだが、大声援と見事なコール&レスポンスで最高の空間が広がるのを見て、満足そうな表情を浮かべていた。
そして、バンドメンバーの紹介のあとはすぐにタオルを振り回しながら「la la lai」を歌唱するなど、息をつかせぬ展開にステージ上も客席も完全燃焼。

ここで、休憩がてら「流行りものポーズ」コーナー。「片思いはじめました」の歌詞にちなみ、ライブで毎回富田さんが披露する「流行りものポーズ」をオーディエンスに当ててもらう……という恒例のコーナーだ。
今回の正解は、ゲーム『龍が如く』に登場する人気キャラクター・桐生一馬。SNSで事前にヒントを出していたこともあり、多くのファンが正解。「もし誰もわからなかったらどうしようと思っていました」と胸をなでおろしていた(笑)

 

ライブも後半戦。ここからは怒涛のラストスパート! 「ここから私たちの見せ場!」とばかりに、バンドメンバーとともに「Oblivion」、「OveR」「Paradoxes」とアツいナンバーを次々に投下し、今回のライブコンセプトでもある「ロックなステージ」を体現してみせた。

本編も残すところあと1曲。ここで、富田さんから作詞を担当した「Stellar」について、そしてアーティスト活動に対する悩みや葛藤が吐露された。
自分が楽しい気持ちで歌えないと、みんなも楽しめないと気づき、どうしたら楽しく歌えるのかを考え、『Stellar』では敢えて“生きづらさ”を詞にしたためた。
そして作詞を通してデビュー当時に立ち返り、歌うことの楽しさを思い出すことができた、と笑顔で語った富田さん。
「歌を絶対に手放さないぞ!」という決意表明を込めて「Stellar」を歌唱。途中、ファンと一緒に歌う一幕もあり、富田さんとオーディエンスの心がひとつになった。

迎えたアンコールではギターを手にした富田さんが登場! 「Golden Rain」を歌唱し、場内をわかせた。歌い終えると「今日の大一番を乗り越えることができました……!」とホッとした表情を浮かべる富田さん。ギターデビューを無事に果たしたその顔は充実感に満ちていた。

ライブグッズの紹介コーナーのあとは、いよいよラストナンバー。「5周年を記念したライブでもあるし、やっぱり最後はデビュー曲で締めたいと思います!」と「Present Moment」を歌唱。この日ギターを担当した睦月周平さんが手がけた楽曲とあって「まさか睦月さんの演奏をバックに歌うことができるなんて」と感激した様子の富田さん。
歌い終えると客席をバックに記念撮影し、バックバンドとともに客席に挨拶。メンバーがステージを後にしてからも、富田さんは最後まで名残惜しそうに客席に手を振っていた。

<レポーター/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>

【CD概要】
『Violet Bullet』
発売中(2024年8月28日(水)発売)

【初回限定盤】(CD+BD)

4,400円(税込み)

【通常盤】(CD only)

3,300円(税込み)

【トラックリスト】
<CD>

1.Ever Changing Violet
作詞:金子麻友美
作曲・編曲:睦月周平
2.OveR
作詞:渡部紫緒
作曲・編曲:坂部 剛
3.Silent Beat
作詞・作曲・編曲:Aira
4.Make a New Day
作詞・作曲・編曲:YouSee
5.Dear Teddy
作詞:宮嶋淳子
作曲・編曲:トミタカズキ
6.la la lai
作詞・作曲・編曲:イトイ
7.Sweet Sweet Sweat
作詞・作曲・編曲:園田健太郎
8.Oblivion
作詞・作曲:綿貫直行
編曲:Aira
9.Stellar
作詞:富田美憂
作曲・編曲:滝澤俊輔
10.Paradoxes
作詞:渡部紫緒
作曲・編曲:坂部 剛

<Blu-ray>
・Ever Changing Violet MV
・Ever Changing Violet メイキング映像
・OveR MV
・Paradoxes MV

【富田美憂 Official Home Page】
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【富田美憂公式X】
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【富田美憂スタッフ公式X】
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