ファンとの絆を再確認したライブツアー千穐楽公演 「伊藤美来 Live Tour 2024 “from now on”」東京公演 レポート

By, 2024年7月17日



全国4か所を回る伊藤美来のライブツアー、その千穐楽公演が2024年7月15日(月・祝)、東京・立川ステージガーデンで開催された。
今回のツアーは、昨年10月に発表した「点と線」、そして今年5月にリリースした「Now On Air」をフィーチャー。「これまでにない演出を」というコンセプトのもと、大小のLEDモニターを駆使したステージが展開した。

ライブのイメージ映像が流れたあと、ラメ入りの白い衣装でステージに登場した伊藤さん。「Now On Air」「Plunderer」と続け、さらにクラップを楽しみながら「all yours」を披露した。
6月23日(日)の愛知公演から始まり、宮城、大阪と1か月あまりの間に3か所をめぐってきた今回のツアー。
ここまであっという間に駆け抜けてきた伊藤さんは「もうツアーファイナルなんだね」と笑いながら、オーディエンスに会場の外の天気を訪ねる。「ここまで『小雨』、『曇り』、『小雨』ときているので、曇りならば今回のツアーは(四捨五入すると)私の勝ちということで!」と勝利宣言し、会場を笑わせていた。

晴れ晴れとした気持ちになったところで「私のラブ、受け取ってくれますか?」と切り出すと、ピンクのペンライトが光るなか「らびちゅ」を歌唱。4人のバックダンサーがステージに彩りを添えた。

続いて、胸に手を当てながら「ワタシイロ」を披露。ラスサビにさしかかる寸前、「彩られる準備は?」とオーディエンスに問いかけると、すかさず「OK!」とレスポンスが! 伊藤さんとファンとの絆を感じさせつつ、夕焼けと広大な草原をバックに「トロイメライ・ミライ」を歌い上げた。

「高揚感を感じる前半パートになりました」と充実感あふれる表情で話す伊藤さん。
ツアータイトル「from now on(ここから)」の意味に触れながら、今回のツアーに向けた想いを語った。「自分と向き合うことは孤独な戦いだと思いますが、大きな成長を感じることができました。みなさんにも自分の心と対話をする機会を作ってもらいたいです」。
「私の声が、みなさんの心のドアを開けて、入っていけたら幸せです」と語り、「傘の中でキスして」を披露。2人の“シルエット”とともにダンスを見せながら、まるで映画やドラマのワンシーンのようなステージを展開した。

青い光の瞬きとともに「あお信号」、両手でマイクを持ちながら「あの日の夢」と続けると、LEDには“声の形”を波で表現した幕間映像が展開。無機質にも幻想的にも見えるビジョンが不思議な空間を創り出していた。

そして伊藤さんの「さあ、また始まるよ!」という一声から後半戦がスタート。「情熱的なナンバーを歌うのに適した、大人っぽい衣装」という、紫色を基調としたセパレートドレスに着替え「点と線」、そして「ガーベラ」を熱唱。そしてメイクパレットやブラシなどのお化粧道具の映像をバックに「ルージュバック」を颯爽と披露した。

続いては自身が作詞・作曲した「パスタ」。「たまにはゆる~っと、楽になってもいいんじゃないでしょうか?」と、途中でしゃがみながら客席を眺めたり、ステージ上をゆったりと歩きながら歌唱し、最後はパスタを食べる仕草をしながら恍惚の表情を浮かべていた。

バックダンサーがふたたび登場し「空色ミサンガ」、キレのあるダンスとともに「閃きハートビート」を披露すると、ライブはいよいよ終盤戦。「(ツアー)ファイナルですよ! 盛り上がっていきましょう!!」と客席をあおり、動画アプリ風の映像を背に「Oh my heart」、青色の光が明滅するなかで「Shocking Blue」と続けた。

本編最後のMCでは、ライブツアーのコンセプトについて改めて言及。「『点と線』には『夢』、『Now On Air』には『声』がそれぞれ芯にあると思うのですが、私は『夢』をテーマに歌っている曲が多いと気づいた」そう。
「私はいままで、未来を見ることが怖くて。みんなをがっかりさせたりしないかどうか、不安になっていたんです。
でも、いつもお仕事をしている方々や作品、ここに来てくれているみんな、そして今日は来られなかったけど、普段から応援してくれているみんなが自信をくれました。本当にありがとうございます!」と感謝の気持ちを伝えた。
「ちょっとだけ良い明日を、これからもみんなで見ていきたいです!」と言い放つと、本編最後の楽曲「No.6」を披露。指で「6」の数字を作りながら、笑顔で歌い上げた。

迎えたアンコールでは、イマ流行りのアレンジを加えたTシャツ姿に高い位置で結んだツインテール姿で登場。カラフルな光に照らされて「La-Pa-Pa Cream Puff」を歌唱した。

「髪型を作るのに時間がかかってしまいました」と苦笑いしつつ、恒例となったバースデーイベントを10月に開催することを発表した彼女。「今回のツアーではいろんなことにチャレンジしましたが、やってよかったと心の底から思っています!」と笑顔で総括した。
ラストナンバーは「Good Song」。「最後まで私の声を届けたいと思います!」と感謝の気持ちを歌声に乗せて熱唱し、名残惜しそうに手を振りながらステージを去る伊藤さん。
LEDにはツアーのダイジェスト映像が流され、濃密なライブツアーは幕を閉じたのだった。

<レポーター/ダンディ佐伯・カメラマン:江藤はんな/文責(編集)『れポたま!』編集部>
☆ページ下部に写真一覧あり。

●伊藤美来 アーティストオフィシャルサイト
https://columbia.jp/itomiku/
●伊藤美来 公式「X」
@InfoItomiku

【YouTubeチャンネル】
●伊藤美来 Official Music Channel
@itomiku-official
●チーム伊藤美来
@Team_ItoMiku