言葉とリズムによる体験で「ラララ」をお届けするゲームレーベル「Studio Lalala」のプロデューサー・林 風肖と、ASMRレーベルを運営する声優・小岩井ことりとタッグを組んだ新作ゲームが登場! PC(Steam)向けアドベンチャーゲーム『けものティータイム』が2024年発売予定だ。
『クライマキナ/CRYMACHINA』を始めとした数々の人気ゲームを手掛けた林氏と、「音」に関して一目置かれる感性を持つ小岩井さんが目指す“理想のゲーム像”とは?
企画が立ち上がった経緯から本作の魅力まで、たっぷり語っていただいた。
―企画が始まった経緯を教えてください。
小岩井ことりさん(以下、小岩井):林さんと初めてじっくりお話したのは、確か2021年リリースのRPG『モナーク/Monark』の発売記念生配信のときでしたよね?
林 風肖さん(以下、林):はい。本作は僕がプロデュースしていて、小岩井さんには駿河台こころ役で出演していただいたのですが、生配信の楽屋で意気投合しまして。「一緒にゲームを作りませんか?」とアプローチしたところ、乗り気のように見えたんです。
でもそれは僕の勘違いで……というオチが頭をよぎりましたし「どこまで本気にしていいんだろう?」と半信半疑の気持ちもありましたが(笑)、「プロデューサー・小岩井ことり」としての実力が見られるのでは? と考えるとワクワクが止まりませんでしたね。
小岩井:私は私で「いつもお忙しい林さんが、果たして一緒にゲームを制作していただけるのか?」と疑いの気持ちが強かったですよ(笑)?
林:お互いに似たような心持ちだったんですね(笑)
それはそうと、小岩井さんとは『モナーク/Monark』が初めましてだったのですが、話をしていて「この方は信頼のおけるオタクだな」というのがすぐにわかりました(笑)
小岩井:なんですかそれ(笑)!
私の林さんに対する最初の印象は「お若いし、とてもオシャレだし、ゲームのプロデューサーとは言え、『どうせそっちの世界の人間なんでしょ』と思っていました(笑)
でも、話していくと、本物のオタクだということがわかりまして……。
林:「そっちの世界」ですか……(笑)
―小岩井さんは、林さんのプロデューサーとしての仕事ぶりにビックリされたとか?
小岩井:そうなんです! 生配信で私たちのアテンド、メイクさんの手配まで、なんでもやられていて。すごく驚きました。
林:自分が関わっている作品だし、できるだけ細かいところまで関与したいんですよね(笑)
それと僕は元来、いろんな業界の人としゃべるのが好きなんです。だから、好んでいろいろさせていただいています(笑)
小岩井:私の周りを探しても、こんな人はなかなかいないのでビックリしましたし「すごい人だな」、と尊敬の念を抱きました。
実は私も、自分のASMRレーベルの生配信では出演者やスタッフのお弁当の手配をしたりしていますし、シンパシーを感じることはかなりあるんですよね。
林:ASMRと言えば、23年に発売された『クライマキナ/CRYMACHINA』というアクションRPGでASMR関連の収録をさせていただいたことがあって。
小岩井さんにはヴィダ役でご出演いただいたのですが、「過去の作品ですが、参考になれば……」とASMR作品の台本を貸してくださったんです。小岩井さんが書かれた脚本を見て『やっぱりすごいな……』とドン引きしました。……あ、最上級の誉め言葉ですよ(笑)!
ほかにも、こちらからプロモーションに関する相談をしたときのやりとりでも「小岩井さんは声優でありながら、プロデューサーとしての資質もお持ちなんだな」と感心させられますし、いい刺激をいただいています!
―ではそろそろゲームの内容についてのお話を。作品のコンセプトや世界観はどのように決まっていったのでしょう?
林:最初は2人で「お店やさんを舞台にした物語」というテーマを決めました。それを受けて作ったプロットを小岩井さんにお渡ししたら「もっと“闇”がほしい!」と言われまして(笑)
小岩井:林さんプロデュースのゲームをプレイされた方はわかると思いますが、やっぱり、林さんにはダークな作風が合うんですよ。
林:(笑)
実は別の作品で「癒しオンリー」の作品を作ろうとしたことがあったのですが、筆が全然進まないんですよね(苦笑)
小岩井:私は逆に「闇深い作品を作りたい」と普段から思っているのですが、どうしても逆の作風になってしまうんですよ……(笑)
林:(笑)
なので、本作には「KAWAII」や「癒やし」といった明るい要素以外のものが含まれている……かも?
―本格的にプロジェクトが動き出したのはいつからですか?
林:昨年8月に『クライマキナ/CRYMACHINA』の生配信が行なわれたのですが、そのときに僕の方から「企画書を持って行きます!」とお話させていただいたのを覚えています。
小岩井:そうでしたね。あれから、そろそろ1年ですか……。今年中には是が非でもリリースしたいです!
―小岩井さんにとって、ゲーム作りにここまで関わられるのは初めてだそうですね。
小岩井:「ゲームはこうやって作られているんだ」というのを間近で見られてうれしいです。人生でも初めての経験ですし、林さんがいないと絶対にできないこともわかりましたので。
林:小岩井さんがプロデュースしてこそ生まれた素晴らしい企画があってこそ、腕のあるクリエイターさんが参画してくださったと思いますし、本当に感謝しています。
小岩井:ゲームの内容に関しましては、私がゲーム制作に携わるのは初めてということもあり「ユーザー目線」での意見やアイデア出しもさせていただきました。
―プラットフォームを「Steam」にしたのはどのような理由からでしょう?
林:いろいろとありますが、「ダウンロード販売」ならば、国内のみならず世界中にお届けしやすいですし、金額的にも手ごろな値段で提供できる、というのが大きかったです。
1人でも多くの方にこのゲームを体験していただきたいので。
―お2人が考える、本作の魅力を教えてください。
小岩井:「ストーリー」です。ここはこだわっていきたいと思っています。あとは、私の強みでもある「ASMR」要素に関しては妥協したくないですね。
かわいくて癒される、長く楽しめる作品を目指しています。
林:うまく伝わるかどうかわかりませんが、僕のなかで『けものティータイム』はサウナなんです。かわいさで脳みそがとろけ切ったところに(サウナ室)切なさが入ってシャッキリする(水風呂)……みたいな。
小岩井:なかなかうまい表現ですね(笑)
―登場キャラクターについてですが、現在はメインキャラクターの3人(タルト、マカロン、キッシュ)が公開されています。
林:ほかにもたくさんの魅力的なキャラクターが登場予定で、今後も順次公開されていきますので楽しみにしていてください。
ボイスに関してなのですが、「実装するかしないか」というところでかなり悩みました。必ずしもボイスつき、フルボイスでなくてもいいのかな、と思いまして。
ASMR要素を含め、小岩井さんと相談し、最近ようやく方向性が固まってきました。
小岩井:知り合いのなかにも「人間とのコミュニケーションに疲れて家に帰ったのに、ゲームからも人間の声が聴こえてくるのはちょっと……」みたいな考え方の人がいるので、癒しを求めるならば、そこは慎重に決めていかないと、と。
林:声を求めるユーザーさんにとっては当然フルボイスのほうがいいと思うのですが「そもそもどのようなコンセプトで作品を届けるのか?」と考えた結果、今回のような結論に至りました。
ピクセル・ドット絵のゲームは解像度がいい感じにボケていて、プレイヤーに想像の余地があるのがあると思いますし、本作にもフィットしたやり方ができたかな、と。
―主題歌「カワイイモラトリアム ~ Nyanyanyanyanyanyanya! ~」は小岩井さんが歌唱を担当されています。
小岩井:daniwellさんのオリジナル楽曲をSnail’s Houseさんがオマージュし、私が作詞と歌唱を担当しました。
作品のコンセプトやキャラクターがまだ定まっていないときに作詞をしたので、手探り感があったのですが、林さんからの「『ティータイム』というタイトルだし、紅茶を始めとする“お茶要素”を増やしてみては?」というディレクションがすごく効果的でした。とても感謝しています!
林:スタッフから「この歌詞を参考にストーリーを書いてください」と言われるくらい(笑)、すばらしいフレーズが散りばめられていて、こちらこそ大変助かりました!
「哀しい」や「切ない」気持ちを情景だけで表現したり、世界観を表すことができるのは本当にすごいと思いました。
小岩井:いえいえ! スタッフさんが最後まで本気でレコーディングを支えてくださったからこそ完成した曲なので……。
―では、レコーディングについて詳しくお聞かせください。
林:実は今回、ダミーヘッドを使って録音したんです。ASMR作品の要素が楽曲にも反映されていると思いますし、チャレンジ精神が詰まった楽曲になっているので、楽しみにしていただきたいです。
小岩井:歌唱中にセリフのような形でいくつかワードを入れたのですが、イヤホンを使って聴いていただくと臨場感がすごいんじゃないかと思います!
―最後に、メッセージをお願いします。
小岩井:自信を持って作ったゲームなので、世界中の人に楽しんでいただきたいですね。
本作をきっかけに、今後もどんどん楽しいことをやっていきたいです!
林:まずはみなさんに「癒し整う体験」をしていただきたいです。「総プレイ時間●●時間の超大作」というようなゲームではなく、すきま時間に遊んでいただき、癒しを感じていただきたいと思って制作しています。
これからゲーム業界を席巻するであろう小岩井Pの記念すべき第一作として輝けばいいな、と。
小岩井:何言ってるんですか(笑)!
私、「続けること、続けられることってすごいな」と生きていて日々感じているんです。
もしかしたら地味な野望かもしれませんが、今後もクリエイティブなことを少しでも長くやっていければと思います!
<インタビュアー・カメラマン/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>
【作品概要】
「けものティータイム」
2024年秋 配信開始予定
●STEAM ゲーム紹介ページ
https://store.steampowered.com/app/2698470/_/?l=japanese
●ティザートレーラー
https://www.youtube.com/watch?v=wzxhhd4ZKJM
☆キャンペーン情報
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【応募方法】
「Studio Lalala」公式「X」
@Studio_Lalala_J
をフォローし、当該ポスト(5月27日(月)ポスト)をリポスト
<応募期間>
6月10日(月)23:59まで!
●林 風肖公式「X」
@fuyuki216
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ご希望の方は『れポたま!』公式「X」@repotama(https://twitter.com/repotama/)をフォローし、当該記事のポストをリポストしてください。当選者にはDMにてこちらからご連絡させていただきます。
応募締め切り:2024年6月21日(金)23:59まで
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◎ご応募いただいた方の中から、厳正な抽選の上、当選者を決定いたします。
◎当選者様にはXのDMにてこちらからご連絡させていただきます。落選の場合のご連絡は致しません。
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