By, 2023年10月13日
声優事務所「マウスプロモーション附属俳優養成所」が2023年夏より声優志望者向けに行なっている体験会。好評につき10月・11月も開催決定!
10/21(土)の「コミュニケーション実習」を担当するのはアマンダ・セイフリッドの吹替や「Apex Legends」レイス役でおなじみの小島幸子。演技の良し悪しより先にコミュニケーション能力を重視するという小島さんにご自身の体験談を交えた話をお聞きした。
―まずは小島さんが「マウスプロモーション附属俳優養成所」に入所した経緯を教えてください。
小島幸子さん(以下、小島):私は9歳のときから演技にまつわるお仕事をしていて、。いわゆる「子役」の時代があったんです。高校生になったとき「声優一本でやっていきたい」と思い立ち、事務所を探したのですが、なかなかご縁がなく……。子役のころに所属していた
マネージャーさんに同所を紹介していただきました。
レッスン代が比較的安く、自分でアルバイトしたお金でも通える金額だったのも大きかったですね。
―声優を目指した、ということは好きな作品があったり、尊敬する声優さんがいらっしゃったのでしょうか?
小島:私はもともと映画やドラマが好きで、演技をすることによろこびを感じていたんです。「自分の気持ちをお芝居で表現できればいい」というスタンスで活動をしていたので、「このアニメに影響を受けた」とか「●●さんのような声の演技をしたい!」というのは、とくにないんです(苦笑)
―養成所での想い出を教えてください。
小島:私の入所当時は、主に(故)納谷六朗さんや(故)北村弘一さん、谷 育子さんがレッスンを担当されておりました。
私は、子役時代は「感性」で演じていたのですが、特に問題もなく……。技術的なことを習う機会がなかったんです。入所後にお三方から声優の基礎を叩き込まれたのですが、授業では毎回目からウロコなことばかりでしたね。
―声優としてデビューされ、数々の役を演じられたあと、養成所の講師になったときのことは覚えてらっしゃいますか?
小島:はい、忘れもしません。恩師の納谷さんがお亡くなりになった際、社長から「六さん(納谷さん)に教わった生徒に講師になってほしい。やってくれる?」とお願いされまして。
それまでは、1日限定の特別授業のような形で教鞭をとることはありましたが、本格的に教えたことはなかったんです。自分自身「人にじっくりと演技を教える」というビジョンは持っていませんでした。
でも、社長から六さんの名前が出たとき、私のなかで「使命感」のようなものが生まれまして……。谷さんから「人に教えることにより、自分に返ってくるものも多いんだよ」と言っていただいたこともあり、講師になることを決めました。
―講師を始めて8年だそうですが、これまでを振り返っていかがですか?
小島:長いようで短いようで……(笑)
始めたてのころは講師の皆さんをはじめ、多くの方にアドバイスをいただきながら手探りで教えていましたが、そんななかでなんとか確固たるスタイルのようなものが出来上がりつつあるのかな……と思っています。
人に教えるのはもちろん大変ですが、ほかにも生徒たちの「査定」をしなければいけないのが辛かったです。教え子全員を事務所に所属させてあげたいのはやまやまなのですが、そういうわけにもいかないですから……。
―今回の体験会で実施予定の「コミュニケーション実習」はどのような経緯で始められたのでしょう?
小島:声優のお仕事では、演技力はもちろん大事ですが、私がそれ以上に重視しているのが「コミュニケーション能力」でして。
声優を目指している方たちは誰もが「●●さんが演じる●●のような役をやってみたい!」みたいな夢があると思うのですが、それをかなえるためには、まずは人と円滑にコミュニケーションができる能力を磨かなければならないと思ったんです。ですので、講師を始めて3年目にコミュニケーション力をのばすことを目的とした授業も開始しました。
音響スタッフさんやマネージャーさんら、現場にいる人たちときちんと意思疎通ができるようなスキルを教えることにしたんです。
―演技の技術はそのあとで構わないと。
小島:そうですね。あらゆる「基礎」を構築したうえで、それぞれの個性を伸ばしていければ、と思います。
演技を教えるにしても、「ここがダメ、そこもダメ」と否定するだけでなく、キラリと光る部分を見つけられるような教え方を心がけています。
みなさんが養成所にいるうちに、自分の努力を認められることが大事だと思うので、「あそこはよかったね。でも、こうすればもっとよくなるよ」という感じで、いいところをさらに伸ばしていけるようなアドバイスをしています。
―最近の生徒さんの傾向を教えていただけますか?
小島:「間違えてはいけない」とか「(先生に)嫌われたらおしまい」とか、とにかく緊張が前に出てきてしまっているように感じます。個性を生かすために、がんじがらめにならないよう意識できるかが大事になってくると思うんですね。
「演技って楽しいんだ、面白いんだ」と感じてもらえることが一番だと思うので、それをいかに伝えられるかは本当に大事です。いい意味で「はみだしていく」環境を作っていければ、と常に考えています。
―生徒さんが授業で生まれた疑問点は、どのように解消すればいいと思いますか?
小島:授業中に質問してもらえるのが一番ですが、ちょっと間をおいて考えたら出てくる疑問もあると思います。ですので、お開きになったあとに個別で来ていただくのは問題ないです。でも、「どうでしたか?」という漠然とした質問は禁止しています。
「こういう演技を意識してみたのですが、いかがでしたか?」みたいな聞き方をしてもらえると今後につながると思うので、ぜひ意識してもらいたいですね。
―では改めて、今回の「コミュニケーション実習」について教えてください。
小島:先ほどもお話しましたが、「お芝居って楽しい!」と感じることが大事だと思っています。演技の上手・下手うんぬんの前に、まずは「人との掛け合いの楽しさ」を学んでいただきたいです。
「マイクの前で演技をすることの楽しさ」は後からついてくるので、まずは「みんなで何かをすることの素晴らしさ」を本実習で体感していただきたいですね。
―最後に、声優志望者のみなさんに一言メッセージをお願いします。
小島:体験会に参加することは、私はまだ「半歩進んだだけ」だと思っています。でも、その半歩を踏み出すこと自体、すごく勇気のいることだと思うんです。まずは踏み出せたことをほめてあげてください。そこから見える景色を感じ、さらに半歩踏み出すかどうかはみなさんの気持ち次第だと思っています。
もし「一歩」を踏み出すことができたなら、諦めない気持ちを持って邁進してもらいたいですね。待っています!
<インタビュアー・カメラマン/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>
【見学会概要】
「マウスプロモーション附属俳優養成所体験会」
・⑪小島幸子講師による体験授業「コミュニケーション実習」
2023年10月21日(土)10:00~15:00のうち3時間
・⑫舞華かのん講師による歌唱授業体験会
2023年10月29日(日)10:00~15:00のうち3時間
・⑬⑭⑮⑯ 楠見尚己講師によるアフレコ授業見学、体験会
2023年11月4日(土)第⑬回⽬11:10~14:20 第⑭回⽬15:40~18:50
2023年11月11日(土)第⑮回⽬11:10~14:20 第⑯回⽬15:40~18:50
対象:15歳~27歳までの方
【会場】
⑪⑫マウスプロモーション(東京都新宿区新宿6-25-14 M2ビルアネックスB2階)
⑬⑭⑮⑯美星(東京都新宿区大久保1丁目2番17号 新宿サンエービルB1階)
費用:無料
申し込み締め切り日:⑪⑫(下の※を参照) ⑬⑭⑮⑯ 10月26日(木)
(※⑪⑫は先着順で受けつけます)
※定員以上の申し込みをいただいた場合は抽選させていただきます。
養成所のコミュニケーション実習、歌唱授業、アフレコ授業を体験していただきます。各回により体験して頂く授業が異なります。
質疑応答の時間も設けますので、スタッフが皆さんからの質問にお答えします。
【注意事項】
・新型コロナウイルスの影響を考え、中⽌となる場合もございます。
・保護者の⽅のご参加・⾒学はお控えください。
・当⽇、体調不良または発熱の症状がある⽅のご参加はご遠慮願います。
・会場にて検温・⼿指消毒のご協⼒をお願いいたします。
■お申込み方法
下記URLのお問い合わせフォームに「養成所体験会参加希望」と記載し、
①~⑥の必要事項を記載のうえお申込みください
https://mausu.net/school/contact.html
①お名前(フルネーム)
②性別/年齢
③現在籍(会社・養成所・専⾨学校)
④お住まいの都道府県(詳細住所不要)
⑤ご本⼈様の電話番号
⑥参加希望⽇(複数回答可)
●小島幸子 事務所によるプロフィール
https://mausu.net/talent/kojima-sachiko.html
●小島幸子 公式X
@_sachikokojima_
【プレゼント】
小島さんのサイン色紙を1名にプレゼント!
ご希望の方は『れポたま!』公式X(旧Twitter)@repotama(https://twitter.com/repotama/)をフォローし、当該記事のポストをリポストしてください。当選者にはDMにてこちらからご連絡させていただきます。
応募締め切り:2023年11月2日(木)23:59まで