豪華クリエイター陣が作品を盛り上げるため、“本気”で議論!「カミエラビ 裏製作委員会」レポート

By, 2023年9月15日



『NieR:Automata』でディレクターを務めたヨコオタロウが原案、『カゲロウプロジェクト』のじんが脚本、『炎炎ノ消防隊』、『ソウルイーター』などでおなじみの漫画家・大久保 篤がキャラクターデザインを担当。さらに『シドニアの騎士』や『BLAME!』でおなじみの瀬下寛之氏が監督を務めるアニメ『カミエラビ』が2023年10月より放送開始! 本作のイベントが9月13日(水)、東京・渋谷にあるLOFT HEAVENで開催された。
当日はフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」や「+Ultra」を立ち上げた森 彬俊プロデューサーが司会のもと、ほろ酔い気分の4人が本作をヒットさせるため、ファンの力も借りつつアイデアを出し合った。

『カミエラビ』は飲み会での雑談から始まった企画とのことで、客席との乾杯からイベントはスタート! 続いて、今年7月にアメリカ・ロサンゼルスで開催された「Anime Expo 2023」のダイジェスト映像が流された。滞在中のとある夜、泥酔した森Pがヨコオ氏の「エミールヘッド」(顔を隠すための被り物)を失くしてしまったさまが映し出され、4人から当時のことをいじられる一幕も。

また、森Pからは最終日に宣伝プロデューサーの石川氏から呼び出され、「本作を宣伝する予算が全然ないんです」と言われ、衝撃を受けたというエピソードが紹介された。なんと、用意された宣伝費が「1,500万円」ということが明らかに……。

今回のイベントを開催した大きな目的は「予算の使い道を考える」とのこと。「Anime Expo 2023」の稼働費等ですでに消えてしまった1,000万円を引いた「500万円」の使途について大激論が繰り広げられた。
ステージ上の5人、石川P、会場に集まったファン、さらにリアルタイムで配信を観ているファンの知恵を借りながら妙案をひねり出していた。

 

作品の魅力を伝えるのが大事ということで、まずは『カミエラビ』の作品内容に関するトークを展開。
公開中のPVやキービジュアルは、キャスト陣からの反応も上々だそうだが、森Pから「まだまだ認知度が足りないので、みなさんからもアピールしてください!」と振られ、
ヨコオ氏は「石川Pはとても面白い人なので、もっと表に出てほしい(笑)」、
じん氏は「正しさ、友情、大儀など、ポジティブな要素を前提としないストーリーが面白いと思います。最初に『ハッピーエンドじゃなくていいよ』と言われた僕がどういう“選択”をしたのか? 確かめてほしいです」、
大久保氏は「僕は作品の骨子がだいぶ出来上がってから合流したので、正直うまく語れないですが(笑)、『ありきたりのデスゲームものではない何か』を楽しんでいただきたいですね」、
瀬下監督は「『ヨコオさんや僕らが作ったアイデアを、じんさんや大久保さんが独自に解釈したらこんな面白いものができました』、という感じです。僕は監督として個性的な人たちのアイデアをまとめたのですが、とても有意義な時間を過ごせました」
と作品についての想いや見どころを熱弁した。

 

ここからは「宣伝戦略会議」と称し、作品を盛り上げていくためのミーティングが行なわれた。まずは「X」の目標フォロワー数を15,000人に設定。ヨコオ氏からは「プレミア感を出すため、フォロワーが一定数まで増えたら、以後はブロックしていくのは?」という過激な案が飛び出し、会場を騒然とさせる一幕も(当然、却下)。また、じん氏は「X」を使ってフォロワーからリアルタイムでアイデアを募集。その前向きな姿勢に場内から拍手が上がっていた。

「大きな駅の広告ジャック」、「『呪●廻戦』とコラボ」、「予算をギャンブルで増やす」、「予算を人気アニメに出資して、取り分で増やす」といった無茶なアイデアから
「YouTubeで動画切り抜きをアップする」、「制服が腋(わき)フェチに刺さりそうなので、腋を強調したイラストを大久保さんに描いてもらう」などの実用的な(?)案まで、さまざまな施策が挙がった。

「大久保氏が『X』でイラストを定期的に投稿」、「ヨコオ氏はじん氏と大久保氏のポストをリポストしつつ、コメントを入れる」、「じん氏とキャラクターとやり取りするさまをSS(ショートストーリー)で定期的にアップする」、「音楽担当のMONACAがアルバムに関するポストをする」など、SNSを使った施策が「採用」されるなか、監督が仕込んだ、浦 和希さんのショート動画企画も決定した。

なお、配信中に数百人フォロワーが増えたそうで、壇上の5人は「フォローしてくださるみなさん、そして新規のみなさんにも報いられるように頑張ります!」と力強く宣言し、拍手に包まれながらイベントは終了した。

<レポーター・カメラマン/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>

【イベント概要】
「『カミエラビ』オンライン先行上映会」
2023年9月30日(土)19:00~

【出演者】
浦 和希(ゴロー役)、佐倉綾音(ラル役)、
松本沙羅(ホノカ役)、内田修一(アキツ役)、瀬下寛之(監督)

<【フジテレビ】アニメ公式YouTube>
https://youtube.com/live/2uZ_tOxIOJ4?feature=share

【キャンペーン概要】
★『カミエラビ』オンライン先行上映会 感想投稿キャンペーン
『カミエラビ』オンライン先行上映会を視聴した感想を、対象期間中にハッシュタグ「#カミエラビ感想」を付けて「X」(旧Twitter)に投稿してください。

◆期間:2023年9月30日(土)19:00~23:59
◆賞品
Amazonギフト券 10万円分:1名 1万円分:90名

詳細は公式サイト( https://kamierabi.com/ )をご覧ください。

【アニメ概要】
『カミエラビ』
2023年10月4日よりフジテレビ「+Ultra」ほかにて毎週水曜24:55~放送
※放送時間は変更の可能性がございます。

【スタッフ】
原案:ヨコオタロウ
監督:瀬下寛之
副監督:井手恵介/石間祐一/りょーちも
シリーズ構成・脚本:じん
キャラクターデザイン:大久保篤
アニメーションキャラクターデザイン:山中純子/もりやまゆうき
プロダクションデザイン:田中直哉/フェルディナンド・パトゥリ
造形監督/光画監督:片塰満則
モーショングラフィックデザイン:佐藤晋哉
神器デザイン:帆足タケヒコ
アニメーションディレクター:得丸尚人
CGスーパーバイザー:鮎川浩和/菅井 進/前田哲生/永源一樹
美術監督:芳野満雄/松本吉勝/宍戸太一
音響監督:山口貴之
音楽:MONACA
オープニングテーマ:ELAIZA「スクラップ&ビルド」
エンディングテーマ:Alisa「Bleed My Heart」
アニメーション制作:UNEND
企画・プロデュース:スロウカーブ

【キャスト】
ゴロー:浦 和希
ホノカ:松本沙羅
アキツ:内田修一
チカ:阿部菜摘子
コウキ:梶原岳人
イヨ:楠木ともり
ミツコ:ファイルーズあい
タツヤ:新 祐樹
ラル:佐倉綾音

【WEB】
●公式サイト
https://kamierabi.com/
●公式X(旧Twitter)
@kamierabi_PR

【イントロダクション】
原案:ヨコオタロウ×脚本:じん×キャラクターデザイン:大久保 篤×監督:瀬下寛之
稀代のクリエイター達による完全オリジナルTVアニメが登場!

大ヒットゲーム「NieR:Automata」のディレクターとして世界に絶望と感動を与え続けるヨコオタロウ。
そのヨコオの驚くべき発想の数々に呼応したクリエイターが結集。
これまで多くの少年少女たちを虜にしてきたじん(「カゲロウプロジェクト」)が脚本を手掛け、魂を。
ヒット作を連発する漫画家大久保篤(「炎炎ノ消防隊」「ソウルイーター」)が
キャラクターデザイナーとして肉体を。
そして、ビジュアル表現の最先端を切り拓いてきた瀬下寛之(「シドニアの騎士」や「BLAME!」)が
その生まれたてのカタマリに、圧倒的な生命力を与える。

2023年の終わりに「カミエラビ」が始動する。

【ストーリー】
「神様、世界は今日も健やかに狂っています。」

都内私立高校に通う高校一年生のゴローには、「望み」や「夢」もなければ「野望」もない。
世界は彼にとって「無関心」なものであり、同じ学校の同級生であるホノカに淡い憧れを抱きながら、
親友のアキツと変わり映えのしない退屈な日常を過ごしていた。

そんなある日、ゴローのスマートフォンに奇妙な通知が届く。
「あなたは選ばれました。願いを吹き込んでください」

悪質なスパムだと思ったゴローは「憧れのホノカとエッチなことがしたい」とつぶやく。
すると翌日ホノカに誘われ、人気のないゲーセンでズボンを降ろされて…。

「大願成就、おめでとうございや~す!」
そこに突如現れた不思議な少女ラル。一連の出来事に混乱するゴローに、残酷な運命を告げる。
ゴローは「大いなる意志」に選ばれ、願いを叶えるため「神様」の座をかけて、
他のカミサマ候補たちと最後の一人になるまで殺しあうのだと。
与えられた能力は「愚者の聖典」。自分自身に降りかかる「不幸」を代償に、
世界の因果を捻じ曲げ、この世の理を自在に操る力。
真っ先にゴローを殺そうと現れた最初のカミサマ候補は、あろうことか憧れのホノカだった。
容赦なく襲い掛かってくるホノカに対して、ゴローがとった選択とは―?

かくして、秘密を抱えたカミサマ候補達によるフェティッシュ・バトルロワイヤルが開幕する――!

 

 

 

 

(C)カミエラビ製作委員会