【プレゼントあり】「茜の、感情がはっきりと表に出るところに人間味を感じます」 『山田くんとLv999の恋をする』木之下 茜役・水瀬いのり インタビュー

By, 2023年4月17日



女子大生の木之下 茜はある日突然、彼氏の“たくま”から「好きな人ができた」と言われ、失恋してしまう。ストレス発散のため、ネットゲーム『Forest Of Savior』(通称『FOS』)をプレイしていたところ、ギルド仲間の山田に遭遇。その後参加したオフラインイベントでリアルでも劇的な(?)再会を果たし、物語は動き始めるのだった……。
ましろ原作の人気漫画が2023年4月よりテレビアニメ化! ヒロインの茜を演じた水瀬いのりさんに本作の見どころや、彼女自身も大好きという「オンラインゲーム」にまつわるエピソードについて語っていただいた。

―原作を読んだ感想をお願いします。

水瀬いのりさん(以下、水瀬):元カレのために始めたネットゲームだったのに、ゲーム内で浮気をされてしまって……。「もはやゲームオーバーなのでは?」という導入だったので、ここからどうやってタイトルにつながっていくのか興味がわきました。

―茜役に決まったときの感想をいただけますか?

水瀬:オーディションの話がきたとき、正直「私の声質に合っているのかな」と思いました。でも、原作を読み進めていくうちに、彼女は正統派ヒロインというわけではなく、ギャグっぽいところもたくさん見せてくれる子だとわかったので「感情を幅広くコミカルに演じられるかもしれない」と思い、オーディションに臨みました。
役をいただいて、最初に気になったのは「山田役は誰だ?」ということです。山田あっての茜だし、茜あっての山田だと思うので。内山昂輝さんと聞いたとき「これは満場一致で決まったんだろうな」と思うと同時に、「私の演じる茜は大丈夫かな」と不安になってしまいまして……(苦笑)
「最近彼氏に振られ、バイトを頑張っている女子大生」という、絵に描いたような大学生活を送っている彼女に対し「普通の女子大生ってなんだろう……?」と考えてしまって……。原作ファンの方に茜にどんな声を充てて読んでいたのかを聞いて回って、自分の教科書にしたいくらいでした(笑)

―水瀬さんご自身もネットゲームをプレイされるのでしょうか?

水瀬:あまり上手ではないですが『ApexやPUBG』などのFPSゲーム(操作するキャラクター本人の視点で武器や魔法などを使って戦うゲームの総称)はよくプレイしています。自分の生活環境からあまり遠くない世界観の作品だったこともあり、演技を落とし込みやすかったです。ちなみに私がゲームを遊ぶときは「ボイスチャット(声で相手とやり取りする方法)」を使うことが多く、『FOS』のように文字を打ってやり取りする、ということはあまりないですね。

―茜を演じるうえで意識したことは?

水瀬:「山田を際立たせるべき」という私なりの解釈がありまして。みなさんに彼の声をたくさん聴いてもらい、彼の姿をたくさん見てほしい、という気持ちが強くあるんです。ですので「私がヒロイン」という気持ちは前に出さないよう気を付けました。

―茜は水瀬さんにとってどんな人物ですか?

水瀬:自分の感情に対してすごく正直で、感情がはっきりと表に出るところに人間味を感じます。私はどちらかと言うと内に抱えがちと言いますか、初対面の人に対して自分を出すのが苦手なので、落ちるときはとことん落ち、ハイになるときはとことんハイになる、という性格は、私にとってうらやましく感じました。

―水瀬さんは仕事で落ち込んだりしたとき、どのようにして切り替えていますか?

水瀬:私は茜のようにヤケ酒ができないので(笑)、ご飯をいっぱい食べて、質のよい睡眠を取ることでリラックスするようにしています。あとは家族に話を聞いてもらいますね。
また、学生時代の友人や、全然違う職種に就いている友人に話すと「え、そんなことで悩んでいるの!? 私なんて……」と、自分の悩みを打ち明けてくれて、お互いに支え合う……ということにもなるので、それも息抜きになっていますね。

―アフレコについて、印象的だったディレクションはありますか?

水瀬:第1話のアフレコではリテイクはあまりなかったですが、コミカルなタッチになっているシーンに関しては「画に引っ張られずにお芝居してください」というディレクションをいただきました。
どうしても画に影響を受けてデフォルメっぽく演じてしまいがちになっていたので、全編を通して「普通の女子大生」という枠を飛び越えないように気を付けて演じました。結構難しかったですが、新しいアプローチ方法を学べ、いい経験になりました。

―アフレコの環境はどのようなものだったのでしょう?

水瀬:内山さんをはじめ、主要のギルドメンバーのキャストとは毎回一緒に録れました。
ちなみにブースが2つあるスタジオで録ったのですが、小さめのブースに私1人、大きいブースに複数人が入り、同時に録るという方法で進めていきました。
1人でブースに入るのは少し寂しかったですし、特殊な形ではあったのですが、山田たちとリアルタイムの掛け合いができてよかったです。

―リアル世界(茜)とゲーム世界(Akane)の演じわけはどのようにされましたか?

水瀬:ゲーム内の茜は、台本では「Akane」と表記されていて、最初はゲーム世界を意識してキャラクター寄りに演じました。そのあと「現実世界と同じ感じで」というディレクションにあわせて録ったのですが、最終的に「2つの中間でお願いします」と言われまして……(笑)
試行錯誤して演じたら、OKをいただけてよかったです。

―Cパートはネットゲーム内のエピソードが主に描かれていますが、演じるうえで気を付けたことは?

水瀬:ギャグ要素が強く、オチのつくようなエピソードが多いので、のびのびとやらせていただきました。ただ、あまりにやりすぎると監督からチェックが入るので、先ほど申し上げたように画に引っ張られ過ぎないよう、気を付けました。

―水瀬さんは、山田のような男性に魅力は感じますか?

水瀬:普段どんなことを考えているのかわからないので、興味がわく対象ではあるのですが、私は茜のように話を振れる自信がないので「鑑賞して癒される存在」になりそうです(笑)
もし山田が実際にいたら、彼の話題で尽きないだろうな、とは思います。

―水瀬さんも山田と同じく学校と仕事(山田はe-sports)を両立されていましたが、苦労した点は?

水瀬:私は中学生でデビューしていたものの、まだそんなに忙しくはなかったので、学校生活にウエイトを置いて生活していました。
学業と仕事を両立させたいという気持ちはあまりなく、当時一緒に遊んでいた友人を大切にしようという想いは強かったですね。業界でお仕事をすることになっても、昔の私がわかる知り合いとつながっていたい、という気持ちが強かったんです。

―水瀬さんから見た、山田の魅力は?

水瀬:こう言ってしまうとアレですけど、まずは「容姿のよさ」でしょうか(笑)? 無愛想だったとしても、それを補えるようなものがあるからこそ素敵だと思うし、みんなの理想をかなえてくれる存在なので。自分の魅力に気づいていない面も含めて、すごい人だな、と思います。

―本作には、ほかの性別でゲームを楽しむ人物が出てきますが、水瀬さんはそのようなプレイをする“自信”はありますか?

水瀬:私は武器や防具を選ぶ際、装備したときの見た目よりも性能を重視するタイプでして……。見た目がかなりゴツくなってしまうことが多く、ゲームを初めて一緒にプレイした方から「いのりちゃん、このアバターなの?」と言われることもあります(笑)
たくましいプレイスタイルもあいまって、女性だとバレない自信はありますね。

―水瀬さんにとって理想のアバターは?

水瀬:第1話のCパートでも描かれていますが、最近のゲームは「キャラクターメイク」をかなり細かく設定(エディット)できるんですよね。先日・某ゲームで自分の好きなタレントさんを再現しようと思い、数時間エディットモードで頑張りました。それだけで疲れてしまい、本格的にゲームを始めたのは翌日になってしまったのですが(笑)

―そう言えば、ネットゲームと最近流行している「メタバース」の世界は親和性がありそうですが、水瀬さんは「メタバース」には興味はありますか?

水瀬:以前、番組の企画で触れたことがあるのですが、まだピンとこないんですよね……。そのときは「もうこんな時代がきているんだな」というのを感じました。今後どのように進化していくのか、楽しみです。

―水瀬さんは「オフ会」に参加したことはありますか?

水瀬:オフ会ではないのですが、まだこの仕事を始める前に友達と一緒に「コミックマーケット」に行ったことがあります。見るものがすべて新鮮で、すごく刺激を受けたのを覚えています。
あの経験がなければ、もしかしたら声優を目指していなかったかもしれないので、ある意味私のターニングポイントになった出来事かもしれません。

―最後に、メッセージをお願いします。

水瀬:茜にとってはどん底からのスタートで、最初は「ネットゲームなんて……」というネガティブな気持ちを持っています。しかし、山田をはじめギルドメンバーたちとリアルで出会うことで「こんな素敵な世界が待っていたんだ」というプラスの気持ちに変わるんですよね。ゲームを紹介してくれた元カレの“たくま”も悪者にしないところが面白いと思いました。
茜と山田の恋路だけでなく、それぞれの人間模様にも注目していただけるとうれしいです!

<インタビュアー・カメラマン/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>

【アニメ概要】
■タイトル 「山田くんとLv999の恋をする」
■地上波放送情報

・TOKYO MX 4月1日(土)より 毎週土曜24:30~
・とちぎテレビ 4月1日(土)より 毎週土曜24:30~
・群馬テレビ 4月1日(土)より 毎週土曜24:30~
・BS11 4月1日(土)より 毎週土曜24:30~
・北海道放送 4月1日(土)より 毎週土曜25:58~
・静岡放送 4月1日(土)より 毎週土曜26:13~
・RKB毎日放送 4月1日(土)より 毎週土曜26:30~
・CBCテレビ 4月1日(土)より 毎週土曜26:39~
・MBS 4月1日(土)より 毎週土曜27:38~
放送中!
※放送日時は編成の都合等により変更となる場合もございます。予めご了承下さい。

■その他放送情報
・AT-X 4月2日(日)より 毎週日曜22:30~(再放送:毎週木曜28:30~/日曜7:30~)

■配信情報
dアニメストア、ABEMAにて4月1日より毎週土曜24:30~地上波同時配信!
ほか各配信サービスでも4月4日火曜12:00より順次配信中!

■スタッフ
原作:ましろ(コミックスマート「GANMA!」連載)監督:浅香守生
シリーズ構成:中西やすひろ
キャラクターデザイン:濱田邦彦
美術監督:清水友幸
色彩設計:大野春恵
3D監督:新垣 隼
撮影監督:酒井淳子
編集:木村佳史子
音響監督:明田川 仁
音響効果:安藤由衣
音楽:ミト(クラムボン)xDÉ DÉ MOUSE
オープニングテーマ:「ぐらでーしょん feat. 北澤ゆうほ」KANA-BOON
エンディングテーマ:「トリック・アート」清 竜人
プロデュース:EGG FIRM
アニメーション制作マッドハウス

■公式サイト https://yamadalv999-anime.com/
■公式SNS
〇Twitter:@yamada999_anime
https://twitter.com/yamada999_anime
公式推奨ハッシュタグ:#山田999
〇Instagram:yamadalv999_official
https://www.instagram.com/yamadalv999_official/
〇TikTok:yamada_999
https://www.tiktok.com/@yamada_999

(C)ましろ/COMICSMART INC./山田くんとLv999の製作委員会

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