【プレゼントあり】青山吉能のさまざまな“顔”が歌声から見えてくる 1stアルバム『la valigia(ラ ヴァリィジァ)』をリリースする青山吉能 インタビュー

By, 2023年3月7日



昨年、アニメ『ぼっち・ざ・ろっく』後藤ひとり役やゲーム『ウマ娘プリティダービー』ツルマルツヨシ役などに抜擢され飛躍の年となった声優・アーティストの青山吉能。勢いに乗りソロアーティストデビューを果たした彼女の待望の1stアルバムが、2023年3月8日(水)にリリースされる。
これまで発表してきたデジタルシングル「Page」「あやめ色の夏に」「My Tale」に新曲7曲を加え、さらにボーナストラックの「たび」を収録。豪華クリエイター陣による楽曲を、青山さんが強い想いを込めて歌い上げている。
本作の発売を控えた青山さんに現在の心境や聴きどころ、「テイチクオンライン限定豪華盤」の内容についてもたっぷりと語っていただいた。

―2月中旬に「リリース記念特番」が生配信され、ご自身の口からアルバムに関するさまざまな情報が発表されました。

青山吉能さん(以下、青山):これまでみなさんは「青山吉能がアルバムを出すらしい」という情報しか持たれていなかったと思うのですが、楽曲ラインナップ、そしてイベント情報が明らかになり「発売が近づいてきた」というのを感じていただけたと思います。

―タイトルの『la valigia』ですが、イタリアに「アナザースカイ」(第2の故郷)があるはずだ、という想いがあって付けたそうですね。

青山:イタリアに、とくに縁があるわけではないのですが(笑)、私にとっては英語よりも聴きなじみ……というか歌いなじみ? みたいなものがありまして。いい言葉がないか、イタリア語で調べまくったんです。
「la」は「女性単数形」と言われていて、私も女性だからちょうどいいな……みたいなことを考えつつ『la valigia』という素敵な言葉にたどり着きました。

―今回のアルバムは「CD」という形でリリースされます。

青山:昔はよく好きなアーティストさんのCDを買っていました。CDを出すということは、そのCDの内容が私の曲だけで構成されているんです。それが本当に不思議な感覚で、ジーンとくるものがありました。
いまはアルバムもシングルも配信がメインになっていますし「手元に残る」という付加価値があるのは、とてもありがたいです。

―ちなみに、青山さんが初めて買った思い出のCDは?

青山:「(故郷の)熊本の『ニコ動の長』は私だ」と豪語するくらい(笑)「ニコニコ動画」にどっぷりハマッていた時期がありまして。
とくにナノさんがお気に入りで、1stアルバム『nanoir』を買ったのが最初だったと思います。懐かしいなあ……。

―曲順についてはどのように決めたのでしょう?

青山:裏話になってしまうのですが、スケジュールがタイトで、曲のレコーディングと並行して曲順を決めていかなくてはならず……。「moshi moshi」や「My Tale」など、飛び道具のような曲調のナンバーは収めどころを考えるのに苦労しました。
トラック1の「Sunday」とトラック2の「あやめ色の夏に」、そしてトラック9の「透明人間」トラック10の「Page」、ボーナストラックの「たび」は最初からこの並びで決まっていました。
あとは1曲ずつ総当たりしていったのですが、結果的にデジタルシングル3曲がうまくバランスの取れた配置になったのはよかったと思います。

―1トラック目の「Sunday」はシティポップ調のナンバーで、「あやめ色の夏に」にうまくつながっていく感じがします。

青山:馬瀬みさきさんに作っていただいた「Sunday」、そして「Sweetly Lullaby」については曲の完成度が素晴らしくて。デモ音源を聴いて「一体どんな方なんだろう?」という興味がわきました。アーティストの希望をかなえる作業は針に糸を通すような作業だと思うのですが、馬瀬さんはそれを高いクオリティでやられているんですね。
みなさんは「馬瀬さんの曲が2曲も入っている」とお思いになるかもしれませんが、私は「2曲しか書いてもらっていない」と感じていて。もっとたくさん作っていただきたいと思いました。

―両曲を歌ってみていかがでした?

青山:先ほど語らせていただいたとおり、どちらの曲も私に刺さるメロディラインで、すんなり歌うことができました。とくに「Sweetly Lullaby」は馬瀬さん本人がレコーディングに立ち会ってくださり、ボーカルディレクションもしていただけたので、いい経験になりました。
この曲はジャジーさ、そしてスキャットのパートもありましたし、「音源だけもらって勝手に歌うのは失礼じゃないか?」と思っていたので、理想の形で歌うことができてよかったです!

―3トラック目の新曲「moshi moshi」はLINE電話の音(?)など、ギミックやエフェクトも盛りだくさんです。

青山:詞は雨野どんぐりさんと共作になっています。セリフ調のフレーズがたくさんあったので、そこは自分の言葉で書き、雨野先生に清書してもらう……という流れで作っていきました。デモ音源をいただいた段階ではまさかこんなアレンジになるとは思っていなくてビックリしました……。
「こんな曲を歌ってみたかった」という想いを汲んでいただけたので、すごくうれしかったですね。

―「moshi moshi」はどのようにレコーディングされました?

青山:「魂を込めて歌う」というよりは「淡々と状況を説明する」スタンスで歌いました。主線を歌うのはそんなに難しくなかったのですが、コーラスなど、付随するパートが多かったので、トータルでは時間がかかりました。

―「Mandala」は80~90年代ポップスを感じさせるナンバーです。

青山:「Page」の矢吹香那さんからご提供いただいた曲です。あのころから成長した私を表現したかったので「大人の女性が音楽バーで、スタンドマイクを前にしなやかに歌っている感じ」をイメージしながら歌いました。

―「ツギハギ」は切なさが全開のバラードナンバーに仕上がっています。

青山:この曲は「Page」を作る際にいただいた数多くの候補曲のなかで、「いつか歌いたい」と大事に取っておいた曲です。「ツギハギ」のようなドストレートなラブソングがこの曲順に入ると、すごくバランスが取れるんですよね。
私は元々「ピアノ曲」が好きだったので、すんなりと歌うことができました。また、「優しさ」を前面に押し出しながら歌ったことがいままでなかったので、新たな挑戦にもなりました。

―「STEP&CLAP」は爽快感が満点のナンバーですね。

青山:私自身「ライブで映える曲を作りたい」という想いがありましたし、スタッフさんからも「盛り上がる曲がほしいよね」という意見が出ていたんです。なので「ライブで映える曲をお願いします」とまっすぐなリクエストをさせていただきました。
レコーディングでもライブを意識した歌い方をしました。

―「透明人間」は歌詞から切実さと力強さを感じます。

青山:前々から気になっていたヒグチアイさんに曲を作っていただきました!
実は、ヒグチさんのデビュー当初から携わっていたプロデューサーさんが私の音楽チームにいらっしゃいまして。そのプロデューサーさんに、「ヒグチさんに曲を書いてほしい」ということを伝えたら、ヒグチさんに話を持っていってくださって。「ぜひ書きたいです」と快諾していただきました!

―曲を聴いてみていかがでした?

青山:実は曲を作る前、ヒグチさんとお話をしたりお茶をしたりする機会をいただけたんです。圧倒的な信頼感がありましたし、実際に曲を聴いても「完璧」以外の言葉が見つかりませんでした。「お任せしてよかった」と心の底から思いましたね。
お会いした際「私、透明人間になりたいんです」という話をした記憶がないのですが、私が思っていることを歌詞にしてくださっていて。ヒグチさんはモノの見方がとても美しいんですよね。本当にあこがれます!

―そして、ラストトラック「Page」へとつながります。

青山:曲順の話でも出ましたが、「透明人間」からの流れがすごくきれいなんですよね。
「透明人間」にはヒグチさんに書いてもらった「ありのままの私」が凝縮されていて、自分で詞を書いた「Page」と物語がリンクしているようで、すごくいいつながり方だと思います。

―「パッケージ版」には2021年12月のライブで披露された「たび」が、ボーナストラックとして入っています。この曲は最初から収録予定だったのでしょうか?

青山:はい。曲数がもう少しほしいという関係でスタッフさんのほうから「アルバムにマストで収録したい」と打診を受けまして。
実は私、この曲を広めたいとは思ってなかったんです。「ライブをやりたい」という想いに賛同してくださった方向けに歌った、ということもあり、ほかの曲とは違う「特別感」を出したかったんですね。ですので、「ボーナストラック」として収録させていただきました。

―21年のライブからレコーディングまで時間があったかと思いますが、歌ううえで心境の変化などはありましたか?

青山:そうですね。「あのライブは、私のなかでちゃんと過去になっているんだな」というのを認識しながら歌えたので、ライブに参加してくださった方は、その違いに気づいていただけるのではないかと思います。

―「テイチクオンライン限定豪華盤」にはたくさんの特典やグッズが付属しています。

青山:はい。「特典Blu-ray」にはロングインタビューやMusicVideoなど、バラエティに富んだ映像が収録されています。どれも観てほしいですが、スタジオライブでのセッションはとくにご期待いただきたいですね。
ライブは当日のみですし、配信もアーカイブ期間が決まっているものが多いので、手元に映像を残しておける機会をぜひ見逃さないでください!

―そのほか「アクリルスタンド」や「毛書レプリカポスター」、さらに「未公開写真のポストカードセット」も付いてくるそうですね。

青山:「特典Blu-ray」だけでも元が取れてしまうと思うのに、スタッフさんがさらに奮発してくださいました。みんながよろこんでくれそうなことを詰め込みましたので、この機会にぜひゲットしていただきたいです!

―ジャケット撮影の思い出もお聞かせください。

青山:ハイセンスなスタイリストさんとメイクさんに魔法をかけていただきました。おふたりとは「Page」のときからずっとご一緒しているのですが、今回は「旅支度」をテーマにばっちりコーディネートしていただきました。

―スーツケースに付いている「タグ」やチケットにもこだわりを感じます。

青山:実はCG処理などではなく、実際に作ったものを配置して、それを撮影しているんです。アナログ的な手法ですが、リアリティがあって大好きです!

―各店舗向けの「法人特典」もあるとか。

青山:情報をご覧いただくとわかると思うのですが、ジャケット撮影では実際に使用されている以外の衣装も着ていたんです。特典として使っていただけるのはすごくありがたいです!

―多くのリリースイベントも開催予定です。

青山:それぞれの回で何をするかはインタビューの段階では固まっていないのですが、怒涛のスケジュールとなっていますので、健康に気を付けて完走したいと思います。

―最後に、メッセージをお願いします。

青山:いろんな人の想いが詰まった、大事な1stアルバムになりました。買ってくださった方には何度も何度も聴いていただきたいです。
「Sweetly Lullaby」のレコーディングは馬瀬さんに立ち会っていただいたのですが、そのほかの曲はクリエイターさんから「このような曲になった意図」や「私にどのように歌ってほしいか」など、お聞きする機会がなかなか取れなかったんです。
今後も音楽活動を続けていけるのであれば、ぜひクリエイターさんとの交流を密にしながら制作していきたいですね。そして、いつかみなさんの前で曲を披露できればと思います!

<インタビュアー/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>

【アルバム概要】
1stアルバム「la valigia」(ヨミ:ラ ヴァリィジア)
2023年3月8日(水)発売


【通常盤】
3,300円(税込)

<トラックリスト>
1.Sunday 作詞・作曲・編曲:馬瀬みさき
2.あやめ色の夏に 作詞・作曲・編曲:永塚健登
3.moshi moshi 作詞:雨野どんぐり・青山吉能 / 作曲・編曲:宮原康平
4.Mandala 作詞・作曲:矢吹香那 / 編曲:前口ワタル
5.My Tale 作詞:タイラヨオ / 作曲・編曲:hisakuni
6.ツギハギ 作詞・作曲・編曲:トミタカズキ
7.Sweetly Lullaby 作詞・作曲・編曲:馬瀬みさき
8.STEP&CLAP 作詞:渡邊亜希子 / 作曲・編曲:小幡康裕
9.透明人間 作詞・作曲:ヒグチアイ / 編曲:木原良輔
10.Page 作詞:青山吉能 / 作曲:矢吹香那 / 編曲:前口ワタル
「パッケージ版ボーナストラック」 たび 作詞:青山吉能 / 作曲:野田晶子


【テイチクオンライン限定豪華盤】
8,800円(税込)

【内容】
・通常盤
・特製アクリルスタンド
・青山吉能書き下ろし毛書レプリカポスター
・未公開写真ポストカードセット
・特典ブルーレイディスク(デジパック仕様)

◇特典ブルーレイディスク内容(総収録時間:58分)

<Music Video>
「Page」Music Video/「あやめ色の夏に」Music Video/「My Tale」Music Video

<Yoshino Aoyama Studio Live Session>
レコーディングメンバーとのスタジオセッションライブをシューティング。
ソロアーティストとしては初となるライブ映像は必見!
「透明人間」/「Sweetly Lullaby」/「Page」

<Yoshino Aoyama’s Making & Documentary>
ミュージックビデオ撮影時とレコーディング時のオフショットを交えたメイキングパートと、青山吉能のロングインタビューで構成された約30分のメイキング&ドキュメンタリー映像。

【アニメイト限定盤】
4,400円(税込)

【内容】
通常盤+バンドルCD-R(TEI-283)
バンドルCD-R収録内容:
・通常盤収録曲inst ver.10曲
・Special track(アニメイトver.)

【ゲーマーズ限定盤】
4,400円(税込)
【内容】通常盤+バンドルCD-R(TEI-284)
バンドルCD-R収録内容:
・通常盤収録曲inst ver.10曲
・Special track(ゲーマーズver.)

【ライブ概要】
青山吉能 Birthday LIVE「されど空の青さを知る」
2023年5月13日(土)【神奈川】横浜ランドマークホール

昼公演[1部] 開場 14:30 / 開演 15:00
夜公演[2部] 開場 17:30 / 開演 18:00

<チケット>
全席指定 7,700円(税込)+別途ワンドリンク代 600円
チケットプレオーダー受付:2023年3月8日(水)22:00~

イープラス:https://eplus.jp/aoyama-yoshino/

●青山吉能 公式WEBサイト
https://www.teichiku.co.jp/artist/aoyama-yoshino/
●青山吉能 公式Twitter
@Yopipi555
●青山吉能 公式Instagram
@yopipinsta555

●青山吉能 公式Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCzzJMl1tE4qZOWG355Ji0dQ

【プレゼント】
青山さんのサイン色紙を1名にプレゼント!
ご希望の方は『れポたま!』公式ツイッター@repotama(https://twitter.com/repotama/)をフォローし、当該記事のツイートをリツイートしてください。当選者にはDMにてこちらからご連絡させていただきます。
応募締め切り:2023年3月24日(金)23:59まで