なじみのある「道路」が擬人化!? メディアミックスプロジェクト「コクドル!」江頭廉太郎プロデューサー インタビュー

By, 2023年2月10日



全国各地に少女の姿をした道路の使者「コクドル」が、「刻道(こくどう)」(国道)の魅力を届けるメディアミックスプロジェクトが誕生! 舞台はこの世界と似ているけれど、どこか違う「日本」。現在、3人のコクドルたちがWEBラジオ「るーとなびげーしょん!」のパーソナリティを務めるなど、精力的に活動中だ。
今回はプロジェクトの生みの親の1人、江頭廉太郎氏に詳しい話をうかがってきた。

―まずはプロジェクトが始まったいきさつをお聞かせください。

江頭廉太郎プロデューサー(以下、江頭):10年ほど前に、今の僕の上司と上司の先輩が北海道を車で移動しているとき、地方をもっと盛り上げるためのプロジェクトとして「国道の擬人化」についての話題で盛り上がったそうでして。その後、話が具体化してきて、本格的にプロジェクトが動き出したんです。
そして昨年、自分がメインスタッフとしてプロジェクトの立ち上げを任された……という流れですね。

―江頭さんご自身は「道路」に興味があったのでしょうか?

江頭:自動車の免許は持っていますが、道路について深く考えたことは正直なかったです(笑)
僕は元々、生まれ故郷の佐賀県を中心に音楽のバンド活動をしていまして。バンドメンバーと一緒に福岡や長崎、熊本を車で回っていましたので、運転に関しては人よりも慣れているかな……程度です。

―ということは、手探り感もあったと。

江頭:そうですね。世界観の設定からキャラクターの大まかなデザインなど、決めることがたくさんあったので、正直かなり大変でした。
「コクドル!」のおかげで道路の歴史について学ぶ機会が増えたのですが、本当に様々な顔があるんですね。華々しい歴史もあれば「元は軍事的な目的のために作られた道路が起源」という“影”を持っていたり。メンバーの性格にも歴史を反映できたら面白いな、と考えながらプロジェクトを進めていきました。

―プロジェクトがスタートした際、テレビの朝の情報番組に取り上げられたんですよね?

江頭:はい。僕らも驚きでしたが、キャストさんもビックリしていました(笑)
同時に「これは失敗できないな」と気が引き締まりました。

―では、ここからはキャラクターについて教えてください。
現在は内山悠里菜さんが演じる橋本 一路晴(はしもと いろは)(1号)、青山吉能さん演じる三門 司(みかど つかさ)(3号)、荒井瑠里さん演じる四ノ森 葵央(しのもり あお)(4号)が、WEBラジオ「るーとなびげーしょん!」のパーソナリティを担当しています。

江頭:「国道1号」(以下「1号」)、「国道3号」(以下「3号」)、「国道4号」(以下「4号」)をモチーフとした3キャラクターは最初に登場するキャラクターなので、より多くの地域を網羅している道路を選びたいと思ったんです。
まず「4号」は日本で一番長い国道です。そして「1号」も三本の指に入る長さで、「4号」と同じ日本橋が起点となっています。共通点が多いことから、この2つの道路はぜひとも初期メンバーにしようと思いました。
そして「3号」については、僕の地元の道路であるため、特性をよく理解していたということもありますが、九州地方を縦断する大事な道路ということで選びました。

―衣装はどのように決められたのでしょう?

江頭:察しがいい方は気付くと思いますが、イメージカラーとしては「1号」が赤、「3号」が黄色、そして「4号」は青と「信号機の色」を表しているんです。
「1号」は富士山のある地域を通ることもあり、日本を表す「富士山に映える太陽のような色」にしたいと思いまして。次に「4号」は寒い地域を通るということで寒色がいいかな、と。「3号」に関しては、九州には元気な人が多く、気温も暖かいので「暖色にしよう」という考えに至りました。
また、衣装デザインに関しては道路と女性の衣装を結びつけるにあたって、車のイメージの強いレースクイーンを参考にしたものになっていて、「1号」と「3号」はそれが顕著に出ています。そして「4号」は地域を考慮して、少し露出が少なめになっています。ちなみに、キャラクターデザインの話になってしまいますが、日本一長い国道ということで「ロングヘアー」にしました。

―どの道も長く、多くの地域を通るので、キャラクター付けが難しそうですね。

江頭:はい。実際「このキャラクターは実際の道とイメージが違う」という意見もいただくことがありますし、現在の3キャラクターのモチーフ国道の距離はとても長いため、住む地域によってそういったご意見はある程度想定しておりました。なので、例えば「4号」に関して、普段は落ち着いた性格ながらも実は怒るととても怖い一面を持っているなど、2面性を持たせています。
今後登場させるコクドルたちに関しても、慎重にキャラクター付けをしないと、と思いました。

―3人が歌う楽曲についてもご紹介いただけますか?

江頭:実は『コクドル!』の楽曲は主に僕が作詞・作曲しているんです。プロジェクトの準備を進めながら楽曲作りも行なっていました。車を運転するとき、音楽を流す方がたくさんいると思うのですが、そういう場面で映えるような曲になれば、と思いながら作りました。
これからも運転中に聴くからこそ面白く聴こえる曲作りをしていきたいですね。

―今後の展望をお聞かせください。

江頭:WEBラジオ「るーとなびげーしょん!」でも発表させていただきましたが、お客さんと距離が近いイベントを開催すべく、頑張っているところです。
現在活動している3人のうち2人は自動車免許を持っていないので、例えば「免許取得に密着!」、みたいな企画ができたらいいな……と思っています。
本コンテンツは主に自動車やバイクのユーザーさんはより楽しめるとは思いますが、道路は自転車や徒歩、誰でも使うことのできる場所ですから。老若男女に愛される作品にしていきたいです。

―新キャラクターも続々登場するそうですね。

江頭:はい。現段階で出せる情報が少なく恐縮ですが、少しでも早く解禁できるようにプロジェクトを進めておりますので、楽しみにお待ちください!

<インタビュアー/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>

【ラジオ概要】
WEBラジオ「るーとなびげーしょん!」
YouTubeにて隔週第2、第4木曜日21:00~配信中

【パーソナリティ】
橋本 一路晴(はしもと いろは)(1号)役・内山悠里菜
三門 司(みかど つかさ)(3号)役・青山吉能
四ノ森 葵央(しのもり あお)(4号)役・荒井瑠里

●「コクドル!」公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCeGWrMxnzwIfI0YOEkOi3Vg
●ニコニコ動画「コクドル!」公式チャンネル
https://ch.nicovideo.jp/kokudol

●「コクドル!」プロジェクト公式ツイッター
@kokudol

(C)KOKUDOL PROJECT