キャスト、制作スタッフが八十亀愛、地元愛を語る！ 『八十亀ちゃんかんさつにっき ４さつめ』Blu-ray発売記念イベントレポート（昼の部）
かわいい八十亀ちゃんを観察し、名古屋の地位を向上させる、大人気局地コメディ「八十亀ちゃんかんさつにっき」。
第4期のアニメ全話を収録したBlu-rayの発売を記念して、2022年7月3日（日）に愛知県名古屋市中区にある東別院ホールにてイベントが開催された。
陣界斗役の市来光弘さん、笹津やん菜役の小松未可子さん、初内ララ役の南條愛乃さん、雀田来鈴役の松井恵理子さんに加え、原作著者の安藤正基先生、TVアニメ『八十亀ちゃんかんさつにっき 4さつめ』総監督のひらさわひさよしさん、そして、イベントではお馴染みのおおきい八十亀ちゃん（着ぐるみ）が登壇した。
4期の振り返りや八十亀にちなんだランキングを当てるコーナー他、新たに制作された八十亀、陣のLive2Dを使った大喜利などが実施され、大盛況だったイベントのレポートを昼の部、夜の部と紹介する。
【昼の部】
イベントの前説として、お笑い芸人「岡星」が登壇。岡星のたいち氏は、元TVアニメ『八十亀ちゃんかんさつにっき』の宣伝プロデューサー。アニメーション業界人から芸人に転身した異色の経歴を持っている。『八十亀ちゃんかんさつにっき』に絡めたネタの披露や来場者を巻き込んで行った拍手の練習で、会場は和やかな雰囲気に。そして、2021年から『八十亀ちゃんかんさつにっき』を応援してくださっている金城学院大学広告研究会のメンバーからは活動報告が行われた。彼女らは7月3日時点で9本の動画をYouTube・ロキポにアップしており、動画は観光地や東海3県のあるある、八十亀ちゃんとやりたいことなどを女子大生目線で作った内容となっているようだ。発表後は会場から大きな拍手が送られた。
【イベント序盤から八十亀ネタが飛び出した！】
前説も終わり、各キャスト陣が登場。冒頭の挨拶にて『八十亀ちゃん』のイベント初出演という小松さんは「地元に近い名古屋でイベントができるということで楽しみにしてきました」、同じく南條さんは「おおきい八十亀ちゃん、とてもかわいいですね！ 最後まで楽しみたいと思います！」とコメント。
松井さんからは自身の演じる雀田来先輩の作中のセリフに絡めて、「今日は、定刻通りに三河安城を車でですが、通り過ぎてきました（笑）」と言うと会場からは笑顔が。安藤先生は「八十亀のイベントに出る時は、変なTシャツを着るのを心がけている」と言う話をされ、先生がそっと後ろを振り向くと、背中にはなんと矢場とんの横綱ぶた！ 会場から拍手が上がり、序盤からイベントは八十亀モード（名古屋モード？）に包まれた。
【八十亀ならではのこだわりポイントとは】
まずは登壇者がアニメを振り返る「テレビアニメ第4期を振り返ろう！」コーナー。市来さんが選んだのは第9話『ござった、来賓者』。その中から陣がデリカシーのない一言を言ってしまうシーン。
「陣くんはなんであんなにデリカシーがなくなってしまったのか」という市来さんからの質問に対し、安藤先生からは「八十亀ちゃんは結構口調が強いので、さらに強い口調で言われればヘイトが減るかなという。避雷針ですね」と回答が。
また、同話数で登場した世瑠蘭ママの話になると、ひらさわ総監督からは「世瑠蘭ママは元々訛ってないのですが、世瑠蘭ママ役の小山茉美さん（愛知県ご出身）が、現場で自ら方言を交えた台詞をご提案いただき、あまりにも素晴らしかったので安藤先生共々感動し、採用することになりました」となぜアニメ版の世瑠蘭ママが方言なのかの裏話も飛び出した。
続いて、小松さんが挙げたのは、第10話『よーさんの当たり前』。「まさか私の地元でおなじみ『ぎゅーとら』のCMソングを歌えるとは思わなかったです」と大感激！ ちなみに収録には同スーパーの社長様（とマスコットキャラクター）がリモートで参加したそうだ。それを聞いた南條さんは「私も静岡ローカルのCMソングを歌ってみたい！」とアピールしていた姿が印象的だった。
一方、ひらさわ総監督と安藤先生からは制作時のこだわりが語られ、ひらさわ総監督より、それぞれ「アニメの総尺も（1期〜3期より）短くなっているので、短い尺・話数で全キャラを登場させるのに苦労した」安藤先生より「第4期ということでキャラクターも増えてきたので『このキャラはCパートで起用してください』など、少しでも多くのキャラクターが出られるようにお願いしました」と語った。
【登壇者が本音で語り合う！】
続いては「ぶっちゃけ！ まるはちトーク」コーナー。名古屋市章の“まるはち”にちなんで8つのトークテーマが登場。
「ひらさわ総監督に言いたいこと」というお題では、市来さんから「アニメ第5期の企画はどうなっているの？」という質問が。ひらさわ総監督は自身も5期をやりたいことを伝えつつ、「まだまだ各県にまつわる魅力的なキャラクターがたくさんいますしね」と回答。
小松さんからの「仮に30分アニメになった時の構想はありますか？」という質問には「いいですね。AパートBパートでそれぞれ話を作り、アバンとCパートを作って、そこでショート作品をやる、みたいな感じで」と具体的な案が。
南條さんからは「（その勢いで）劇場版も……？」とさらに突っ込んだ質問がされると客席からは拍手が上がり、期待値が高いことが伺えた。
ひらさわ総監督と市来さんから劇場版で取り上げたい具体的なエピソードとして＜やん菜とあか先輩＞の話が飛び出すなか、安藤先生は「いっさい話が来ていません」と苦笑い。それを受けてひらさわ総監督は「実現させるため、ぜひ応援していただきたいです！」と観客にお願いしていた。
【「名古屋に観光地はありません」は好きなセリフ何位なのか！？】
「当てて当然！ ランキング並び替えゲーム」は、作品や名古屋にまつわることを事前のファン投票でランキング化。登壇者で協力し、順位がバラバラになった5つの項目を順位通りに並べ替え正解すると、名古屋銘菓『なごやん』をイメージした菓子パン『なごやんみたいなパン』がもらえる企画だ。
発表された第1問は「好きな名古屋飯といえばランキング」。ひつまぶし、台湾ラーメン、味噌カツ、あんかけスパ、ういろうがエントリーし、客席も巻き込んで最終的にメンバーが出した答えは、
1位 ひつまぶし
2位 味噌カツ
3位 台湾ラーメン
4位 あんかけスパ
5位 ういろう
となった。
答えは、
1位 味噌カツ
2位 ひつまぶし
3位 あんかけスパ
4位 台湾ラーメン
5位 ういろう
5位から順にひとつずつ答えが公開されていく。
5位のういろうはかろうじて正解したものの、4位と3位、2位と1位を逆に予想してしまい、不正解となってしまった。「えー！」「うそお！？」「あ〜！」と落胆のリアクションが壇上から飛び出した。
続く「『八十亀ちゃん』の好きなセリフランキング」で巻き返しを誓う。決定打が出せないところ、MCから慈悲の「難しいので1箇所だけ答え出します」のサービスが到来！ どこを開けるか悩む面々にMCのおすすめ箇所は3と5とヒントが。南條さんから「じゃあ3と5を開けよう」と言われ会場から大きな拍手の後押しが起こった。会場の空気にMCが流されたのか、大サービスで3位（鉄平くん、土日空いてるかい？）と5位（アーユーシリアス？）が公開された。
1位は全会一致でこれだ！ と決まったものの、2位と4位に悩む一同、時間が迫る緊張感……MCから「小松さん決めてください！」と無茶振りをされ、小松さんが悩んで出した答えがこちら。
1位 名古屋に観光地はありません
2位 三重は大阪弁ちゃうもん三重弁やもん〜
3位 鉄平くん、土日空いてるかい？
4位 じゃあ、毎日たこ焼き食べてんの？ご飯と一緒に食べてるんでしょ？炭水化物と炭水化物って正直どうなの？ねえ？ねえ？
5位 アーユーシリアス？
結果は……全問正解！ 小松さんがやん菜のセリフをキャラ愛で2位に選んだことがみんなをパンに導いた。
【小松さんの歌ネタに市来さんが応える！？ 「やっとかめー！ はい！」】
「ライブ2Dで遊ぼう！」コーナーでは八十亀と陣のLive 2Dを使ったコーナーを展開。「陣くんが絶対に言わないセリフ大喜利」として、登壇者たちが考えたセリフを安藤先生が原作者目線で採点。
小松さん、南條さん、松井さん、ひらさわ総監督に陣くんが絶対に言わなさそうなセリフを書いていただき、市来さんに実際に読んでいただいて、判定は安藤先生が10点満点で行うとのこと。
最初に手を挙げたのは、松井さん。最初に答えた方がハードル低いかなって思ってと話す松井さんの回答は「俺、明日からアメリカ行ってくる」。安藤先生からは「アメリカなら行くかもしれない」とのことで結果は7点。
続いてひらさわ総監督。「やん菜、俺と結婚してくれ！」との回答安藤先生は悩んだ様子で8点を送った。
続く南條さんは「3ページあります！あと最後にアドリブがあります！」と、最後のページに市来さんにアドリブをお願いする展開に。市来さんからは「俺、このコーナー楽だと思ったのに！」と悲鳴が（笑）そんな南條さんの答えは、１ページ目「ああ、あの、こ、今度の日曜空いてる？行きたいところがあるんだけど一緒にどうかな？」２ページ目「あとやっぱり味噌カツは美味しいし、ういろうは飯じゃないよな……。」３ページ目「俺が好きな名古屋メシは……」ここから、市来さんのアドリブ「俺が好きな名古屋メシは〜あ〜うん、なんだ？矢場とんの味噌カツを今すぐ持ってきてくれぇ！」※気になる判定は、5点だったが、南條さんの「先生の背中の Tシャツの柄に合わせたんですよね！」というフォローがあり最終的に7点にアップされた。
最後は小松さんの回答。小松さんから市来さんへ、大きな声で言ってくだされば大丈夫ですとアドバイスが、小松さんが「名古屋はええよ〜みんなが優しいがね〜やっとかめ〜！はい！」と、読み上げると。会場からは大きな拍手が。
こちらは「名古屋はええよやっとかめ」という歌のワンフレーズだったが、正解がわからずに大きな声で復唱した市来さん。異変を感じ「これ歌なの？」と困惑する市来さんに、アカペラで松井さんが歌い、南條さんも小松さんも続き、市来さんは「ここに壁ができちゃった」と陣くんらしい一面を見せ、会場からも拍手と笑みがこぼれるシーンになった。小松さんの結果は10点。見事1位に輝いた。
【安藤先生と市来さんの関係に発展はあったのか？】
登壇者への質問コーナーでは、アンケートフォームに入れていただいた質問やメッセージを紹介。
1問目では、「市来さんへの質問です。 前回、市来さんが八十亀ちゃんに参加してよかったこととして、安藤先生と出会えたことと言われてましたがその後、安藤先生と市来さんの関係に発展がありましたでしょうか？」との質問が。市来さんからは、「出会ってからこれまででTwitterに気軽に絡めるようになりましたし、先生も気さくに返してくださいますし、仲良くさせていただいています」とコメントした。
こちらのコーナーは残念ながら時間の関係で1問だけの紹介になってしまった。
【プレゼント抽選会！】
キャストサイン入りのアニメ第4期「番宣ポスター」と「台本」、さらに「出演者サイン入り色紙」が当たる「プレゼント抽選会」が行われた。
【東海ローカルあるあるたっぷりみんなでお話しできた】
楽しい時間もあっという間。今日のイベントの感想が各登壇者から送られた。
市来さん「あっという間の1時間半以上でしたが、皆様楽しんでいただけましたでしょうか。およそ半年ぶりのイベント参戦ということで非常に楽しませていただいたきました！ ありがとうございました！」
小松さん「やん菜ちゃんを演じられ、三重県出身で本当によかったなと心から思えた作品と出会え、本当に嬉しいです。今後も八十亀ちゃんたちを、皆さんもぜひ応援していただけたら嬉しいです！」
南條さん「収録現場の楽しくてほんわかしつつも、高めていけるような大好きな空間と同じように、イベントもその空気を感じられるような楽しいイベントで、参加できて改めて嬉しかったなと思いました。これからも八十亀ちゃんの応援、よろしくお願いします！」
松井さん「本日はありがとうございました。八十亀ちゃんの話ができるのも本当に楽しいですし、東海ローカルあるあるをみんなでお話しできるのはとっても楽しかったです。これからも皆さんに応援していただけたらと思います！」
安藤先生「キャストの皆さんと監督とこうしてイベントができる世の中に戻ってきたって言うのが僕としてはすごく嬉しいです」
ひらさわ総監督「まだまだやりたいエピソードもありますし、まだまだ広がっていく世界があると思いますので、皆様のお力でまた続きができればと思っています。本日は重ね重ねありがとうございました」
＜文責（編集）『れポたま！』編集部＞
◆イベント情報◆
【タイトル】
八十亀ちゃんかんさつにっき 4さつめBlu-ray発売記念イベント「今回もありがとさん！」
【開催日程】
2022年7月3日（日）
＜昼の部＞13:30開場・14:30開演
＜夜の部＞17:00開場・18:00開演
【会 場】東別院ホール（名古屋市中区）
【主 催】愛知県立田金高校（TVアニメ製作委員会）
【出 演】市来光弘／小松未可子／南條愛乃／松井恵理子
安藤正基／ひらさわひさよし／おおきい八十亀ちゃん ほか
【M C】はたなかたいち