第4期の集大成となるイベントを地元名古屋で開催!『八十亀ちゃんかんさつにっき 4さつめ』Blu-ray発売記念イベント「今回もありがとさん」』レポート(夜の部)

By, 2022年10月20日



かわいい八十亀ちゃんを観察し、名古屋の地位を向上させる、大人気局地コメディ「八十亀ちゃんかんさつにっき」。
第4期のアニメ全話を収録したBlu-rayの発売を記念して、2022年7月3日(日)に愛知県名古屋市中区にある東別院ホールにてイベントが開催された。
陣 界斗役の市来光弘さん、笹津やん菜役の小松未可子さん、初内ララ役の南條愛乃さん、雀田来鈴役の松井恵理子さんに加え、原作著者の安藤正基先生、TVアニメ『八十亀ちゃんかんさつにっき 4さつめ』総監督のひらさわひさよしさん、そして、イベントではお馴染みのおおきい八十亀ちゃん(着ぐるみ)が登壇した。
4期の振り返りや八十亀にちなんだランキングを当てるコーナー他、新たに制作された八十亀、陣のLive2Dを使った大喜利などが実施され、大盛況だったイベントのレポートを昼の部、夜の部と紹介する。

【夜の部】

夜の部も、前説からスタート。昼の部に続いてお笑い芸人「岡星」が登壇。メンバーのたいち氏は、元 八十亀ちゃんの宣伝プロデューサーを努めていた異色の経歴を持つ芸人だ。軽快なトークと拍手の練習によって会場はリラックスした雰囲気に。
続いて金城学院大学広告研究会のメンバーがステージへ。八十亀ちゃんに登場したお弁当を再現したり、おおきい八十亀ちゃんを大学に招くなどの活動報告が動画にて公開された。

前説が終わり、いよいよイベントがスタート! 市来さん、小松さん、南條さん、松井さん、そして原作著者の安藤先生、おおきい八十亀ちゃん、ひらさわ総監督が登場すると会場は大きな拍手に包まれた。

 

【『4さつめ』を見返したくなる!】

「夜の部ではファンの皆様から頂いたおたよりをたくさん紹介したい!」と語る市来さん。「ご飯と昼の部でゲットしたパンを食べたら眠くなってきたので、楽しんで眠気を吹き飛ばしたい」と南條さん。松井さんからは「ランキングコーナーを、今度こそ自力で完全攻略したい(昼の部のランキングコーナーについてはこちらを参照⇒ https://repotama.com/2022/10/168572/)」と次々に意気込みが語られる中、まずは「テレビアニメ第4期を振り返ろう!」のコーナーへと突入!

『4さつめ』の映像を流しつつ、キャスト陣にとって印象深かったシーンを振り返っていく。昼の部の市来さん小松さんに続き、今回は南條さんと松井さんにピックアップしてもらうことに。
南條さんが選んだのは第5話。八十亀ちゃんが「手羽シャキ(先)」ポーズを披露したシーンだ。思わずものまねしたくなるようなインパクトのあるポージングに加え、南條さんいわく「骨だけ残しきれいに食べきる名古屋人の手羽先の食べ方に憧れがあるんですよね」とのこと。
また、5話を通して”『山ちゃん』と『風来坊』の交互食いをする”という夢が生まれたそうだが、そんな彼女のために両店の手羽先が会場に……用意されていることはなかった。
松井さんは、最終第10話のラストシーンをチョイス。「最初、収録の台本をいただいた時には全10話だとは知らなかったので、次回続きは……と思っていたら、これが最終回だった。こんな思わせぶりな台詞(「鉄平くん、土日あいてるかい?」)を言わせてもらって、もし5冊目が無かったら暴動がおきますよ!」と、話の続きが気になって仕方ない様子を見せていた。
ちなみにこの意味深なシーンは、雀田来先輩にとって記念すべき本編初登場シーンであり、彼女が八十亀ちゃんの世界観の中に存在していたことが明らかになった瞬間でもある。

 

【安藤先生への質問が飛び交う】

続いては、「ぶっちゃけ! まるはちトーク」コーナー。名古屋市章の“まるはち”にちなんだ8つのテーマが設定されており、その中から登壇者がテーマを選んでトークを行うコーナーだ。
開始早々、市来さんが『名古屋のここにびっくり!』というテーマに対し「安藤正基という天才がいることにビックリしました」と、いきなり安藤先生をヨイショする展開に。
昼の部から『光弘』『正基』と呼び合う息の合ったコンビに、観客たちも盛り上がっていた。
さらに、市来さんより「漫画のネタを見ていると本当にすごくて。愛知だけではなく、他の県のネタをどうやって調べて作品に落とし込んでいるのか?」との質問が飛ぶと、「いい加減なことを描くと怒られるので、地元の人に聞き取りしたり、雑誌やネットで調べたり、もちろん舞台となる現地にも足を運んでいる。水族館とか動物園とか何回も行きました」と、その豊富なネタ出しの方法について丁寧に説明する安藤先生だった。

この流れのまま『安藤先生に聞きたいこと』というテーマに移る。小松さんからは「この先どこまで“ご当地キャラクター”が出てくるのか?」という質問が。
名古屋・東海地区を飛び出し、関西、さらには関東に至るまで津々浦々のキャラクターが登場している本作。安藤先生いわく「やん菜に対して和歌山県のキャラクターをぶつけたように、この地方のキャラクターと組ませることで東海人が際立つと思ったら登場させている」とのこと。過去には、残念ながらお蔵入りとなってしまった地方のキャラクターもいたそうだ。

 

【誘導尋問の末に……】

「当てて当然! ランキング並び替えゲーム」は、作品や名古屋にまつわることを事前にTwitterを通して募集したファン投票の結果よりランキング化。
登壇者が協力し合って、順番がバラバラになった5つの項目を順位通りに並べ替えることができると、美味しい賞品をゲットできるという企画だ。

夜の部は「よく使う名古屋弁ランキング」からスタート。「難しいー」とうなりながら答えを捻り出したものの、

1位 だがね
2位 でら
3位 しゃびしゃび
4位 ケッタ
5位 ちんちこちん

なんと、5位以外すべて外してしまい撃沈。正解は以下の通りである。

1位 でら
2位 ケッタ
3位 だがね
4位 しゃびしゃび
5位 ちんちこちん

予想外すぎる結果に「意外!?」「難易度高い……」と、壇上からは早くも驚きと落胆の声が上がっていた。

市来さんからの「次!」の声に促され、2問目の「『八十亀ちゃん』の好きなセリフランキング」で仕切り直しを狙うが……。

1位 つまり! 岐阜も三重も名古屋やねん
2位 のぞみはね、静岡と一緒に三河地区も飛ばしているんだよ
3位 わが生涯に一片の悔いなし
4位 かっクン♡やんにゃん♡
5位 え?お茶っぱを…買う??

“4位と5位を逆にしていれば完璧だった”という大変惜しいところまで迫るも、やはり不正解に。
観客の正解率もごく僅かという難問続きに翻弄され、南條さんから「(正解した人は)宝くじ買った方がいいよ」というコメントが飛び出すほどであった。

最終問題「東山動物園好きな動物ランキング」を迎え、もはやなりふり構っていられない登壇者たち。「どれとどれを入れ替えればいい?」「一番下はこれで合ってる?」「(答えを言ってくれないと)風船割られますよ!!」ひらさわ総監督をはじめ皆が口々にヒント…もとい解答そのものを聞き出そうと、MCたいち氏に誘導尋問を繰り返していく。

1位 コアラ
2位 ライオン
3位 フクロテナガザル
4位 ゴリラ
5位 ぞう

その甲斐あってか導き出した答えは見事正解! 賞品として、人気洋菓子店『MELLO WHICH』の名古屋限定商品が贈られ大喜びの面々だった。

 

【インパクト抜群の一言】

続く「ライブ2Dで遊ぼう!」コーナーでは、まるでVチューバーのように動く陣 界人の映像をバックに、「陣くんが絶対に言わないセリフ大喜利」が行なわれた。昼の部に続き、皆が考えたセリフを陣くん役の市来さんに読んでもらえるという嬉しい特典付きだ。また、採点も引き続き安藤先生が担当。

まずは、南條さんによる「おい! 風船割らせろ!!」(前のコーナーを引っ張る流れ)

続いて、小松さんの「え?『ホワイトサイクロン』って今無いの!?」(『ホワイトサイクロン』は、三重県・長島スパーランドでかつて人気を博したジェットコースター)

そして、ひらさわ総監督からは「八十亀、今日のダウ平均いくらだった?」(聞かれた八十亀ちゃんは「だ!」と返答するらしい)

文字通り陣くんが絶対に言わない(『ホワイトサイクロン』に至っては知らない)であろうセリフの連発に、安藤先生もジャッジに悩み……なんと3人が得点9点で並ぶ展開に。

戦いの行方が見えない中、松井さん考案の「そんなこと言っていいの? 俺のバックには”正基(安藤先生)”がいる」という強烈なセリフが市来さんの口から放たれると、会場は爆笑の渦に包まれた。
あまりにインパクトのある一言に「(2D映像の)陣もすごく悪いイヤな顔してるなー(笑)」と、登壇者たちも大盛り上がり! 結果、30点を獲得した松井さんがこのコーナーを制した。

 

【八十亀ちゃんとコラボ!】

続いてはファンからの質問コーナーへ。

「『しるこサンド』のように、何かとコラボする予定はありますか?」という質問に対し、作中にも登場した”ふわふわお菓子を作る素”とのコラボ企画が進行中であるとのヒントが出された。(尚こちらは、後日9月1日(木)に「鬼まんじゅうミックス」とのコラボ企画であることが公開された。)

さらに、「コラボしてほしい」と思うものについて話が振られると壇上は一気に賑やかに!『山ちゃん』と『風来坊』の両方が入ったコラボ手羽先(南條さん)、そのパッケージイラストには手羽シャキポーズを採用!(市来さん)、全国展開しやすいコメダとのコラボ(松井さん)、スガキヤのラーメンフォークを八十亀ちゃんver.でグッズ化(小松さん)など……みるみるうちにアイデアの輪が広がっていった。

 

【プレゼント抽選会】

最後はお楽しみのプレゼント抽選会。今回のプレゼントは『サイン入りポスター』『キャストサイン入り台本』『イベント出演者サイン入り色紙』。昼の部に続き豪華なラインナップとなった。
ここで満を持して、おおきい八十亀ちゃんが勢いよく登場! キャストによる抽選が行われる間、可愛くコミカルに動き回ってステージを盛り上げた。

抽選会が終わると、2部にわたってお届けしたイベントもエンディングへ。名残の尽きない中、来場者に向けてメッセージが送られた。

市来さん「次は『5さつめ』の制作発表として皆さんの前に立てる日が来るのではないかと思っております。キャスト・スタッフ一同、天才”安藤正基”に付いていきます。みなさんの力で八十亀ちゃんを盛り上げていきましょう!」

小松さん「ご当地ネタを話して反応があり、自分の出身県を誇りに思えるこの作品に出会えたことが嬉しいです。これからも楽しいネタを”正基”が作ってくれることでしょう。愛が詰まった本作を、皆様これからも応援よろしくお願いいたします!」

南條さん「食後の眠気が吹き飛ぶほど笑わせていただきました。ララちゃん先生として八十亀ちゃんに関わることができて幸せです。東海地方出身の方々はみんな仲間です。それ以外の地域の方々にも、八十亀ちゃんをきっかけに東海地方のよさがわかってもらえたらより嬉しいです!」

松井さん「楽しくてアッと言う間でした。声優になった時は、愛知県ど真ん中の…しかも三河地区のアニメに関わることができるとは思っていませんでした。本当にありがたいです。他県のことや地元であっても知らないことも知ることができる素敵な作品ですので、引き続き八十亀ちゃんをよろしくお願いします!」

安藤先生「2019年に八十亀ちゃんの初イベントを行なった東別院ホールで、こうしてふたたびイベントを開催できて幸せに思ってます。また光弘たちとイベントができる日を心待ちに今後も頑張ります!」

ひらさわ総監督「まさかまさかの4期まで制作が続き、イベントも開催できました。みなさん盛り上げていただきありがとうございます!『5さつめ』の制作決まった際には、”正基”と2人で構成から頑張ってまいりますので、引き続きご声援よろしくお願いいたします!」

2022年9月号をもって「月刊 ComicREX」での連載を終了する事が発表された本作だが、コンテンツとしての『八十亀ちゃん』はまだまだ終わらないとのこと。次回イベント開催に向け、今後とも注目し続けたい!!

<文責(編集)『れポたま!』編集部>

 

◆イベント情報◆

【タイトル】
八十亀ちゃんかんさつにっき 4さつめBlu-ray発売記念イベント「今回もありがとさん!」

【開催日程】
2022年7月3日(日)
<昼の部>13:30開場・14:30開演
<夜の部>17:00開場・18:00開演

【会 場】東別院ホール(名古屋市中区)

【主 催】愛知県立田金高校(TVアニメ製作委員会)

【出 演】市来光弘/小松未可子/南條愛乃/松井恵理子
安藤正基/ひらさわひさよし/おおきい八十亀ちゃん ほか

【M C】はたなかたいち