2021年4月~6月まで放送されていたテレビアニメ『スーパーカブ』。本作の魅力を伝えるべく、倉庫に保管されていた原画やイラスト、設定資料等を集めた展示会が8月10日(水)~17日(水)、山梨県立図書館にて開催された。
8月13日(土)には、OPテーマ「まほうのかぜ」を歌唱した熊田茜音が来場、14日(日)には小熊(こぐま)役・夜道 雪、礼子(れいこ)役・七瀬彩夏、恵庭 椎(えにわ しい)役・日岡なつみが登壇し、朗読会が開催された。
ここでは14日(日)に開催された朗読会「1回目」の模様をお届けする。
この日は抽選で選ばれた20数名がイベントに参加。朗読と作品にまつわるトークで盛り上がった。
夜道さんはイベント前、作品の“聖地巡礼”をしてきたらしい。七瀬さんもイベント前に展示物を見て、テンションが上がったそうだ。そして日岡さんは山梨県に来たのは初めてとのことで「作品の舞台に来ることができてうれしいです!」と笑顔で語っていた。
オープニングが終わると、メインとなる朗読パートへ。テレビアニメの放送から1年ということで、朗読劇の世界も最終回から1年後の設定となっている。椎の自宅(カフェ)を舞台に、小熊と礼子、椎、そして椎の妹・慧海(えみ)が登場し、ストーリーが進んでいく。原作のトネ・コーケン先生が作り上げた独特の世界観に包まれ、3人の口から物語が紡がれていった。
朗読を終えると3人はほっとしたような表情を浮かべ、「お客さんとの距離が近かったので、緊張しました」と口をそろえた。
ここからはアフタートーク。会場となった場所は、図書館内に作られたカフェ。イベント前に料理を味わったらしく、夜道さんは「お米が入ったプリン、すごく美味しかったです!」と絶賛していた。
夜道さんと七瀬さんは普段からカブに乗っているということで、ここからはしばしカブについてのトークが続く。七瀬さんは最新型の『スーパーカブ110』に乗る機会があったらしく「新型だけあってとても乗りやすかったのですが、いま乗っているカブは手放せません!」と愛機に対する想いを語っていた。
ちなみに椎の愛車は『アレックス・モールトン』という高級自転車。日岡さんは「機会があったら私もカブに乗ってみたいです!」と意気込んでいた。
また、イベント前に展示物も見たそうで、夜道さんは「家に持ち帰りたいくらい(笑)、貴重な線画やイラストがたくさん並んでいました!」、七瀬さんは「キャストもなかなか見る機会がないので、とても貴重な経験でした」、そして日岡さんは「アニメを第1話から順番に振り返ることができるのもよかったです!」と興奮気味に語っていた。
その後も山梨県と静岡県にまたがる、日本一の霊峰・富士山やご当地グルメの話題などに花を咲かせると、宴もたけなわ。最後は登壇者からメッセージが贈られた。
日岡さん「原作は完結しましたがコミカライズなどの展開はまだ続いていますし、地域と一体となって『スーパーカブ』を盛り上げていきたいです。これからも応援よろしくお願いします!」
七瀬さん「みなさんの反応をこれだけ近くで見られるのは本当に貴重な機会だと思いました。いつまでも礼子を演じられるよう、がんばります。みなさんもぜひ作品を応援してください!」
夜道さん「まだまだ大変なご時世のなか、みなさんが本作を愛してくださり、忘れないでいてくれたおかげでスピンオフ作品も誕生しました。これからもみなさんの応援次第で先につながっていくと思いますので、よろしくお願いします!」
【イベント後 登壇者コメント】
―イベントの感想をお願いします。
夜道 雪さん(以下、夜道):県内外から多くの作品ファンが来てくださって、すごく盛り上がりました。本当にありがとうございます!
七瀬彩夏さん(以下、七瀬):観覧希望者が予想以上に多く、いわゆる「プラチナチケット」状態になってしまったそうで……。来られなかった方には申し訳ないですが、これだけ注目していただけてうれしいです!
日岡なつみさん(以下、日岡):全員の目を見てトークができるくらい、お客さんとの距離が近かったです。私たちも目いっぱい楽しむことができました!
―SNSにもアップされていましたが、夜道さんはイベント前、作品の聖地を巡られたそうですね。
夜道:そうなんです! お盆なので到着時間が読めず、早めに家を出たらびっくりするくらい早く着いてしまって……(笑)
集合時間まで3時間くらいあったので、北杜市に行き、作品の舞台を巡ってきました。
七瀬:制服姿を見て「小熊が現実世界にいる!」と感動してしまいました(笑)
日岡:本当にそう!
夜道:いやいや……(笑)
せっかくですし、お2人もぜひリアル礼子ちゃん、椎ちゃんになって、実写版『スーパーカブ』を実現させましょう(笑)!
―熱心なファンもたくさんいますし、偉い人たちにお願いしたら、かなえてもらえるかもしれませんよ?
夜道:だったら、アニメの最終回(鹿児島までツーリング)を動画で再現したいですね。
七瀬:実際にスーパーカブで移動したら、1週間はかかりそうだけど……。
日岡:作中では駆け足で進んでいたので、ご当地グルメを堪能したいです!
―朗読劇では、その最終回から1年後が描かれた物語が披露されました。
日岡:今回はアニメでは登場しなかった椎の妹・慧海を私が演じさせていただきました。
生朗読で、しかもマイクを通さずに披露することはあまりないので、すごく新鮮な気持ちで臨めました。
七瀬:私たち、マイクが友達ですもんね(笑)
とても貴重な機会でした!
夜道:私にとって朗読会は初めての経験でしたし、アフレコしてからブランクがあったのでとても緊張しました。でも、みなさん真剣に聴いてくださり、すごくうれしかったです!
七瀬:日岡さんが椎ちゃんを演じているとき、天井を見上げてうれしがっている方を見たんです!「幸せをかみしめてるんだな」と、私までうれしくなってしまいました。
日岡:本当に光栄なことです!
―別フロアで開催の「展示会」も盛り上がっていたみたいですね。
日岡:あまり時間がなく、展示物をじっくりと観ることができなかったのですが、たくさんの場面写やイラストに圧倒されました!
七瀬:ほかにも作中に出てくるカブが再現されて展示されているんですよね。またがりたかったです……。
夜道:私も! ぜひまた機会があったら開催してほしいですね。
―3人は久しぶりにお会いしたそうですが、アフレコ時のことは思い出せますか?
夜道:全体的に静かなシーンが多い作品ですし、小熊は短いセリフが多いんですよね。息遣いの差で演技に幅を持たせるのが大変でした。
日岡:そうだったね。すごく大変そうだったのを思い出しました。台本にも「ハアハア……」としか書いていなかったり。
夜道:そうなんです。何度やり直しても「さっきの演技と被ってる」と指摘されてしまって……。
日岡さんは「こうしてみたら?」とアドバイスをくださり、一方、七瀬さんは「そのままでいいんじゃない?」と、楽な気持ちにさせていただきました(笑)
七瀬:そうだったそうだった(笑)
夜道:今日のイベント前は楽屋でおしゃべりしていたのですが、アフレコ終わりも3人で雑談していたので、すごく懐かしかったですね。
―最後に、メッセージをお願いします。
夜道:放送が終わってからもスタンプラリーが行なわれたり、こうしてキャストのイベントが開催されたり、礼子のスピンオフ作品が誕生したり……。たくさんの展開があるのは応援してくださるみなさんのおかげです。
この記事を読んでくださっているみなさんも作品に触れていただき「『スーパーカブ』、面白い!」とSNSで発信してくださるとスタッフさんのモチベーションがさらに高まると思いますので、応援よろしくお願いします!
七瀬:実はアニメの収録当時、まだバイクに関してまったくの無知でした。でも、作品を通して、自分でカブを買ってしまうくらいハマってしまいました。いまならさらに奥深く礼子を演じることができると思いますし、また演じたいと思いますので、引き続き応援お願いします!
日岡:今日のイベントを通して、ファンの熱量の高さを改めて感じました。「椎ちゃんで日岡さんのことを知りました」と言ってくださる方もたくさんいますし、私個人としても「このまま映像コンテンツが終わってしまうのはもったいないな」と思うので、これからもぜひ応援してください!
<レポーター・カメラマン/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>
【アニメ概要】
●テレビアニメ『スーパーカブ』公式サイト
https://supercub-anime.com/
●テレビアニメ『スーパーカブ』公式ツイッター
@supercub_anime