小原莉子、小山百代、佐藤日向が日本古来の和芸に挑戦! 「麗和落語~二〇二二夏の陣~」千秋楽レポート

By, 2022年5月30日



令和に生きる、麗しき日本女性が演じるオリジナル現代落語シリーズ『麗和落語』。アイドルや声優として活躍する彼女たちが、日本が誇る伝統和芸に挑んだ。

全14公演の最後を飾る千秋楽には小原莉子、小山百代、佐藤日向、彩り人(「二人落語」のみ出演)として江益 凛が出演。
旅行計画を立てる社会人女子たちの会話劇をコミカルに描いた「月に叢雲、花に風」を小原さん、影の薄いOLが、流れ星(宇宙人)に恋の願いをかなえてもらう「綺羅星」を小山さんがそれぞれ担当。さらに、地獄に落ちてしまったギャンブル好きの名工が大暴れする「奈落の底」を佐藤さんが演じた。
後半の「二人落語」では、孤児院で育ち、不幸な幼少時代を過ごした女性とAIロボットとのやり取りを描く「零」を佐藤さんと江益さんが、そして、人生の終わりが近づいた老夫婦が結婚生活を振り返る「月が綺麗ですね」を小山さんと小原さんが上演。笑いあり、涙ありの5演目で、満員にふくれあがった客席を盛り上げた。
また、本題の前に世間話をしたり、本題と関連する小咄(こばなし)をする「枕(まくら)」は彼女たちが自分たちで考えたとのこと。どの枕も「らしさ」にあふれ、場内を笑わせていた。

上演後に出演者からコメントをいただいたので紹介する。

―今回のご衣裳はどのように選ばれたのでしょう?

佐藤日向さん(以下、佐藤):スタッフさんが私たちのイメージで選んでくださったんです!

小山百代さん(以下、小山):気が引き締まりますよね。帯で「物理的に」腰を締められていますので(笑)

佐藤:袴を着たお芝居やイベントはなかなかないので、不思議な感じでした。

小原莉子さん(以下、小原):背筋が伸びるので、ひとつひとつの所作を丁寧にするよう意識したり、気持ちの変化もありました。大きな経験になったと思います!

小山:あとは髪型も現代風にアレンジしていただいたので、見た目でも楽しんでいただけたのではないかと思います!

―稽古はどのように行われましたか?

小山:「二人落語」は初日に現場入りして、初めて合わせました。

江益 凛さん(以下、江益):リモートで何度か稽古をしたのですが、どうしてもラグが出てしまうんですよね……。

佐藤:回線がいつの間にか止まっていたらしく、「佐藤さん?」「はい!」というやり取りがありました(苦笑)

小山:でも、地方でメインに活動されている方々と稽古をするぶんには、リモートは有効だと思いましたね。

―もしまたお声がかかったら、挑戦してみたいですか?

小山:そ、そうですね……(笑)
千秋楽が終わり、現在なんとも言えない解放感に浸っているのですが、この気持ちはなかなか味わえないものですので、機会をいただけるのでしたらぜひ!

佐藤:実は私、長寿番組の『笑点』が大好きで。林家木久扇さんをとくに尊敬しているのですが、番組を観て「落語って面白い!」と思ったんです。落語は江戸時代に生まれた作品が多いのですが、こうして演者側で楽しむことができるのは貴重だな、と思いましたし、もう少し年齢と研究を重ねたあとに(笑)、ぜひやりたいです!

小原:出演者さんがほかの演目をやられているのを見て「私だったらどう噺すかな」と考えました。また、同じ演目でも噺す人によって全然見え方が違うという発見があったので、次回に向けての糧にしたいですね。

江益:私は今回「二人落語」のみでしたので、最初は「ひとり噺もやりたい」と思ったんです。でも、控室で台本とにらめっこしているみなさんを見て「これは簡単に『やりたい』と言えないな」と思いました(苦笑)
でもいつか挑戦したいです!

<レポーター・カメラマン/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>

【配信概要】
「麗和落語~二〇二二夏の陣~」全14公演のディレイ配信が決定しました!

■対象公演  
全14公演

■配信スケジュール   
2022年7月3日(日)12:00~7月16日(土)23:59

■プラットホーム
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