「多忙な日々を送るみなさんに刺さる作品になってほしい」 『花ふるコロニーロット ~26歳OL、ガーデニング男子に弟子入りする~』 蕃茄なずな役・茅野愛衣インタビュー

By, 2022年4月29日



株式会社viviONが手がけるコミックレーベル「comipo comics」。本レーベルが展開する新しい形のボイスコミック作品が続々登場!
『花ふるコロニーロット ~26歳OL、ガーデニング男子に弟子入りする~』はヒロイン・蕃茄なずなが、ふとしたことをきっかけに同僚の遠野 樹の趣味を知ることになる。それは「自宅の庭でのガーデニング」。さらに樹の弟・蓮も現れて……?
物語を楽しみながら植物やガーデニングの知識も得られる、老若男女楽しめる本作。今回はなずな役の茅野愛衣さんに話をうかがってきた。

―収録を終えての感想をお願いします。

茅野愛衣さん(以下、茅野):私が収録するときはまだ(小野友樹さん演じる)ギル(樹)と(岡本信彦さん演じる)蓮君の声が入っていなかったので、2人がどうしゃべるのか想像しながら演じさせていただきました。また絵から緑を感じられ、その雰囲気も楽しみながら収録することができました。

―茅野さんは、ガーデニングや植物にまつわるような思い出はありますか?

茅野:小学生時代に「タイム」という植物の種を育てていたのですが、育てるのがすごく楽しくて。新幹線で旅行したときも鉢を持って移動していたのを覚えています(笑)
元々植物を育てるのが好きで、最近では「モッコウバラ」という黄色いバラを壁に這わせるように育てています。あとは「ネギ」「シソ」を育てています。生命力がすごく強いので、夏に「そうめん」を食べたいと思ったときは、先っぽを切って入れたりしていますね。
なずなちゃんが植物をバルコニーに置いているシーンを見て「私も昔こうやって育てていたな~」と、小学校のころを思い出しました。

―今後育ててみたい植物はありますか?

茅野:オーソドックスなところで言うと「トマト」ですね。実をつけるような植物は「イチゴ」くらいしか育てたことがないので……。

―「ボイスコミック」についての所感を教えてください。

茅野:マンガを読みながらどんな声がつくのか想像するのも楽しいのですが、それがリアルに聴こえてくるなんて「なんて贅沢なんだ!」と思いました。楽しみ方は人それぞれだと思いますが、絵を見ながら耳からも作品を楽しめるのは「一粒で二度おいしい」と思いますね。

―茅野さんは、日ごろマンガを読まれますか?

茅野:実は声優の仕事を始めてあまり読まなくなってきまして……。「マンガ喫茶」に通っていた10代のころに比べると、だいぶ減ってきたのを感じています。今回のお仕事を通して「やっぱりマンガって面白い!」と改めて思いました。そして、「スマホで気軽に読めるなら、また読み始めようかな……」と思いました。

―ちなみに、茅野さんの好きなマンガは?

茅野:『ガラスの仮面』です。「ヘレン・ケラー」や「紅天女」など、マンガに出てくる作品のエピソードをマネしたりして遊んでいました(笑)

―海外出身の樹や蓮には「ミドルネーム」がありますが、もし茅野さんがつけるとしたら?

茅野:「ギルバート」(樹のミドルネーム)や「アルバート」(蓮のミドルネーム)のようにカッコよくならないのがつらいですが(笑)
以前、イタリアにある「水の都」べネツィア(をオマージュした場所)が舞台になっている作品に出演させていただいたのですが、そのころから「べネツィアに一度は行ってみたい」と思っておりまして。というわけで、イタリア語を使った「茅野・ボーノ・愛衣」でお願いします(笑)!

―会社員であるなずなは、毎日忙しい日々を送っていますが、声優になる前に大変だったお仕事はありますか?

茅野:カラオケ店でバイトしていたとき「飲み物をいかに安全に早く運ぶか?」という問題に日々直面していまして。私の働いているお店では、店員はエレベーターを使うことができなかったので、かなり大変でしたね……。ちなみにカラオケ店で使われているお盆はゴム製で、あまり滑らないのですが、喫茶店によくあるシルバーのお盆はすごく動くんです(苦笑)

―そのころの経験が、いまの仕事に生きている、と。

茅野:経験したことのない職業の役を演じる場合、どうしても想像で補わなくてはならないじゃないですか。「異世界に行く」のは無理ですが(笑)、実際にある職業は、やろうと思えばできますからね。もし許されるのであれば、役を演じる前にその仕事を体験して「こういう気持ちで仕事しているんだ」と納得した上でアフレコに臨みたいと思っています。

―次にボイスコミックに出演するなら、どんな役をやってみたいですか?

茅野:今作はリアルな世界が舞台でしたが、次は「ファンタジー作品」に出演したいです。魔法の詠唱シーンなどは演じ甲斐がありそうですし。ほかにも、キャラクターたちが早口でまくし立てるような作品もいいですね。テンポ感が速い作品は子どもでも楽しめそうですし、挑戦してみたいです!

―最後に、メッセージをお願いします。

茅野:なずなちゃんは本当にかわいらしい女の子で、楽しく演じさせていただきました。日々の忙しさのなかでガーデニングに癒されるなずなちゃんですが、彼女と同じように多忙な日々を送る方々に刺さるような作品になってほしいです。また、樹と蓮の兄弟には「キュン要素」がたくさん入っていますので(笑)、そこも楽しんでいただきたいですね。
みなさんの応援があればふたたび演じさせていただけるかもしれませんので、ぜひ体感し、感想を送っていただきたいです!

<インタビュアー・カメラマン/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>

【作品概要】

『花ふるコロニーロット ~26歳OL、ガーデニング男子に弟子入りする~』
好評配信中。第4話まで無料公開中!

●iOS版『comipo』
https://apps.apple.com/jp/app/comipo/id1591548181
●Android版『comipo』
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.vivion.comipo
●WEBサービス『DLsite comipo』
https://www.dlsite.com/comic/

原作:杏穏希厘(あんのんきりん)
作画:スズキイオリ
作品形式:ボイスコミック
監修:東京農業大学

<あらすじ>
製薬会社で働く観劇が趣味の26歳・なずな。
頑張り屋の彼女だが、トラブル続きの日々にややくたびれ気味……。
そんなある日、ふとしたことからおとぎ話の森のような素敵な庭園に迷い込んでしまう。
そこにいたのは、彼女がちょっと苦手に感じていた同期の遠野で……!?

祖母から受け継いだ庭の手入れを密かな趣味とする彼が、愛情を注いできた美しい植物たち。
庭での穏やかなひとときは、とても心地よくて……。

ゆっくりのびのび育っていく植物たちと共に芽吹きはじめる、かすかな恋の予感。
なずなの毎日が、すこしずつ輝きはじめる――。

<キャラクター紹介>

・蕃茄なずな(ばんか なずな)CV:茅野愛衣
本作のヒロイン。
明るく前向き、職場では後輩にも慕われる26歳。
苗字の蕃茄(ばんか)はトマトの別名。
子供のころに名前をネタにからかわれたことがあり、なんとなく植物全般に苦手意識を持っていた。
遠野家の『庭』を訪れたことをきっかけにガーデニングに興味を持つことに。
『赤毛のアン』が大好きで、作中に登場する男の子・ギルバートは初恋の人。
純真でのびのびした性格の半面、けっこう怖がりでメルヘンチックな一面も。
樹のやわらかな物腰やふとした仕草に、たびたび意識してしまうことも……?
けれど本人の認識はあくまで「ガーデニングの師匠と弟子」!


・遠野ギルバート樹(とおの ぎるばーと いつき)CV:小野友樹
なずなの同僚。
スウェーデン出身の祖母を持つクォーター。
生真面目でおだやかな性格をしているが、口数が少ないため会社ではとっつきにくい印象を持たれることも。
祖母から受けついだ「庭」つきの一軒家に1人で暮らしている。
不器用ながらも懸命に取り組むなずなに、優しくガーデニングの手ほどきをする。
素直で表情のコロコロ変わる彼女を、無意識に気にかけているような場面も……??
祖母亡き後すぐに荒廃してしまった庭を、手塩にかけて1人で元通りにしてきた。
とある過去があり、植物のなずなは樹にとって特別な存在。
実はクリームソーダが好き、虫がちょっと苦手。


・遠野アルバート蓮(とおの あるばーと れん)CV:岡本信彦
樹の弟。
社交的で自由奔放な性格の大学生。
祖母似で日本人離れした華やかなビジュアルの持ち主のため、外出先では注目の的になることもしばしば。
見た目で敬遠されないようにと、誰とでも距離が近く、フランク&フレンドリーに接する。
樹となずなの関係を見守りつつもちょっかいを出したがる、イタズラ好きなところも。
ちなみになずなからの第一印象は「天使……?」だった。

(C)スズキイオリ/杏穏希厘/comipo comics