林鼓子と大地葉をゲストに迎え、佐々木李子が届ける、珠玉の歌と朗読のライブ 「佐々木李子SynapstoRy~荊姫~」(夜の部)レポート

By, 2022年2月27日



声優・アーティストとして活躍する佐々木李子。彼女が展開する朗読劇「SynapstoRy」の最新作が2022年2月20日(日)に東京・神田明神ホールにて開催された。
毎回、有名な童話や神話などをもとに新たな解釈が加わった物語を、佐々木さんやゲストたちが朗読と楽曲で彩っていく。今回はグリム童話の『茨姫』(※グリム童話ではこの表記)を題材に、昼夜2公演が行なわれた。ここでは「夜の部」の模様をお届けする。

開幕すると、まずはストーリーテラーとして謎の男(大地さん)が本作のあらすじについて語る。夜の部では客席に向けて「昼の部でも見た顔もいるね」とアドリブで語りかける一幕も。

続いて佐々木さんと林さんも登場し、3人で「SynapstoRy」を歌唱。物語の舞台が幕を開けた。
ひとりだけ結婚式に呼ばれなかった魔女の怒りで生まれたいばらを触ってしまい、永い眠りについてしまった「荊姫」。魔女の感情を乗せた「ダマスク・モダン」が披露されると、魔女の呪いによりいばらで包まれてしまった「荊の城」を舞台に隣国の王子、荊姫、姫の侍女・メイヤを中心とした物語が展開する。

女性好きの隣国の王子が荊で囲まれた城を訪れると、荊が意志を持つように消えていった。塔の最上階で数十年の眠りにつくオーロラ姫とメイヤを見つけた王子。姫の手を取り、そっとキスをすると呪いが解け、呼応するように解呪した城とあわせてメイヤも目を覚ました。
姫の美しさに一目惚れした王子は、すぐに結婚を申し込む。姫もまんざらではない様子で受け入れるのだが……。

劇の途中には「寄り道」や「甘い嘘」など、ストーリーに即したナンバーが披露されていき、臨場感を高めていく。オーディエンスも色とりどりのペンライトを振り、物語を紡ぐ一翼を担っていた。

結婚式を目前に控えたある日、王子は姫とメイヤの奇妙な行動に首をかしげるのだが、その場では深く追及することはなかった。彼の運命を示唆するような出来事とは知らずに……。

 

アンコールでは佐々木さんが笑顔で登場。「いばらの城に迷い込んだ皆様、血だらけになりましたか(笑)?」と冗談を言いつつ、本公演で披露された新曲について紹介。

夜の部で最初に披露した「SynapstoRy」は、佐々木さんが作詞・作曲。「『SynapstoRy』もだいぶ回数を重ねてきたので、『メインテーマがあったほうがいいな』と思い作りました」とコメントした。

ここからは大地さん、林さんのほか、バックバンドでベースを担当したキャノンさん、キーボードの山田裕一さんを呼び込んでのトークコーナー。
大地さんはストーリーテラーの謎の男について「いかに怪しさを醸し出すことができるかを追求しました」、
林さんは「終盤、王女が豹変する大事な場面を演じることに意識しすぎてしまいました(笑)」と演じた感想を語った。
「またやりたいので、次も来てくれますか?」と佐々木さんに対し、2人は「いいとも!!」と笑顔で答えていた。

ふたたび舞台上で1人になった佐々木さん。ギターを片手に「2022年も、もっともっと弾けたいです!」とさけび、最後は彼女のライブでおなじみのナンバー「カーテンコールを揺らして」で締めた。

なお、この日は2022年4月24日(日)にロックオンリーライブを開催することも発表され、大きな拍手がわき起こっていた。ライブの詳細は公式サイト、SNSをチェック!

<レポーター/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>
☆ページ下部に写真一覧あり。

●配信アーカイブは2月27日(日)23:59まで!
■配信チケット購入サイト
https://eplus.jp/synapstory/

■佐々木李子オフィシャルサイト
http://sasakirico.com/
■佐々木李子公式Twitter 
@sasakirico