「近藤玲奈」と「Lena」が同居した、筆舌に尽くしがたいステージ 「近藤玲奈2nd LIVE~11次元のLena~」(夜公演)レポート

By, 2022年2月18日



声優・アーティストとして活躍する近藤玲奈の2ndライブが2022年1月29日(土)、東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEで開催された。

本公演は2021年12月に発売されたコンセプトアルバム『11次元のLena』の世界観をそのまま落とし込んだような内容で、アルバムの内容をリアルに体感できた。

 

ライブはアルバムでプロデューサーを務めたhisakuni氏が執筆した朗読パートに楽曲の歌唱を挟む形で進行していった。ちなみに登場人物は、中学生の「僕」と「玲奈」、玲奈の心のなかにいる「Lena」の3人。彼らの心理や行動が近藤さんの言葉で綴られていった。

ステージが幕を開けると、アルバムのジャケットで印象的だったセーラー服姿の近藤さんが登場。「僕」が抱える葛藤や悩みなどが次々と語られていき、か細さとパワフルさが同居する歌声で「僕だけが消える世界」を披露。赤と青の激しい光に照らされて「Erase Me」を歌い上げると、高く伸びやかな声で「放課後のデカダンス」と披露していく。
また、新曲「逆さまの世界」と「Lena」に挟まれるように、自身が歌詞を手がけた「僕が愛される日は」が披露され、近藤さんの心象風景が具現化したようなステージとなった。
本編最後に披露したのは「玲奈」を失った「僕」の心境を歌った「ライカ」。まっすぐに前を見つめながら披露し、客席からは大きな拍手がわき起こった。

迎えたアンコールでは1stシングル「桜舞い散る夜に」のジャケットで着用していた、ピンク色のドレスに着替えた近藤さんが登場。
1stシングルのカップリング曲「Listen~真夜中の虹」を披露すると、まずはデビューからこれまでを振り返っていく。「アーティスト活動を通して得るものがたくさんあった」と笑顔で語った。
続いて、ライブ本編に関するトーク。執筆しながらその世界観に入り込みすぎてしまったhisakuni氏が、体調を崩しかけてしまった、というエピソードが紹介され「素晴らしい物語を作ってくださったhisakuniさんにお礼の拍手をしましょう!」と促すと、場内から惜しみない拍手が上がった。
最後はデビュー曲「桜舞い散る夜に」を笑顔で披露。客席に向け、感謝の気持ちを込めて手を振りながらステージを後にした。

<レポーター/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>
☆ページ下部に写真一覧あり。

●近藤玲奈 Official Music Information Site
https://columbia.jp/kondoreina/
●近藤玲奈 公式ツイッター
@reina_kondo