アーティストデビュー15周年を終え、16周年に突入したMay’nが、レーベル移籍1枚目となるフルアルバムをリリースする。
自身が作詞を手がけた新曲のほか、移籍前に発表した人気TVアニメタイアップ曲を中心に収録。さらに大石昌良がプロデュースした“ナカバヤシ株式会社”とのタイアップソングも収められている。
今回は16周年に突入し、ますます気力がみなぎる彼女にアルバムに関してはもちろん、15年間を振り返っていただきつつ、大好きな「●●●●」とのコラボについても語っていただいた。
―まずは今年1月~5月まで開催されたマンスリーライブ「May’n 15th Anniversary Monthly Concert『1 to 5』」を振り返ってみて、いかがですか?
May’nさん(以下、May’n):15周年ということで、たくさんライブをして、部員(ファン)のみんなに恩返しができれば、と思っていましたが、コロナ禍で直接お会いするのが難しくなってしまって……。
そんななか、オンラインという形でできたのはうれしかったですし、オンラインならではの演出やギミックを試せてよかったです。
―各公演のセットリストはどのように決められたのでしょう?
May’n:それぞれのライブタイトルにも入っていますが、「POP」「DANCE」「ROCK」「ACOUSTIC」というコンセプトに合った曲を選びました。
5月の「MUSIC」はお客さんを入れて行なったのですが、「1 to 5」、そして15周年の集大成として、各公演で歌った楽曲を1つずつ入れて、ライブへの想いや感謝の気持ちを込めたセットリストにしました。
今回は普段のライブツアーと違い、公演によって披露する曲目が全然違いましたし、1月の公演が終わったらすぐ2月、それが終わったら3月……と、普段以上に頭の切り替えを意識して準備しました。
大変だった分、クリエイティブする楽しさをより感じることができましたし、今後の活動に向けても大きな経験ができたと思います。
―では、5月に中野サンプラザにて開催された「1 to 5 -MUSIC-」を振り返ってみて、いかがですか?
May’n:「久しぶりにみんなに会える!」と思うと、リハーサル中も泣きそうになってしまい……。「本番は絶対に泣くまい」と思っていましたが、やっぱりダメでした(苦笑)。
ライブが始まってすぐのときは、パネルのうしろにスタンバイしていたので、みんなの顔が見えていなかったんです。でも1曲目の「キミシニタモウコトナカレ」のサビを歌い終わり、目の前が開けた瞬間、もう限界でしたね……。
―MCでも、その胸のうちをたくさん語られていました。
May’n:1年3ヶ月ぶりの有観客ライブでしたからね。みんなが私のことをどれだけ支えてきてくれたのかが本当によくわかった公演でした。
―ここからは『momentbook』に収録されている、とくに新曲についてお聞かせください。
May’n:フルアルバムを制作するにあたり、「過去」「いま」「未来」をつなぎたいと思っていたので、レーベル移籍に際し、過去の曲も収録できるというのはとてもありがたかったです。
アニメ作品のタイアップなど、ライブで盛り上がる曲が収録されることは決まっていたので、新曲に関しては、逆に肩の力を抜いて聴けたり、みんなの日常に寄り添えるような楽曲にしたい、という想いがありました。
―リードナンバーの「Walk with moments」はどのような曲でしょう?
May’n:私のアーティスト活動は、これまで決して順風満帆ではなかったけど、仕事が少ないとき、例えば「ダンスの練習をしよう」とか「作詞に挑戦してみよう」とか、そのときそのときに努力をしたからこそ活動の幅を広げることができたし、こうして今の自分があると思うんです。
「15年間、努力とともに歩んできて、そしてこれからも変わらずに進んでいきたい」という想いを曲にしました。
―「SUMMER DREAM」は軽快なリズムで、タイトル通り、夏を感じさせるナンバーです。
May’n:青春時代に抱いていた「夢へのあこがれ」を歌にしたいと思い、詞を書きました。
作曲を担当されたh-wonderさんは、私がオーディションで歌っていた曲を手がけられていたこともあり、ずっと「h-wonderさんの曲を歌ってみたい!」と思っていたので、ご一緒できて感激です。
ちなみに、オンラインミーティングで初めてh-wonderさんとお話したときは、「私、実はこの曲も、あの曲もオーディションで歌ったんです!」とまくしたててしまい……。いま思うと、あれはただのファンでしたね(笑)。
―詞でこだわったところは?
May’n:これまで、作詞する際はあまりリアリティを求めてこなかったのですが、「みんなの日常に寄り添いたい」というアルバムのコンセプトもありましたし、素直でわかりやすい言葉選びを意図的にしました。
私が10代のころは名古屋に住んでいて、ライブに行くときは電車を使って海のほうに行っていたんです。その非日常感を「いつもと違う快速に乗って」という歌詞に込めています。
―「place roulette」は爽やかなメロディラインが特徴的です。
May’n:この曲のタイトルはRin音さんがご提案してくださって、そこから詞を広げやすかったです。
私は上京してから手ごたえを感じたり、落ち込んだりしながら、その日その日を過ごしてきました。でもいまは「たとえ後ろを向いたとしても、自分自身の意志で向きを変えたとしたら、そっちが前になるんだよ」と柔軟に考えられるようになってきまして。その気持ちを詞にしました。
―歌詞を書くうえで大変だったことは?
May’n:自分で「大変」と感じたわけではないのですが、プロデューサーさんから「(詞の中で)May’nって電車に乗りがちだし、カフェに行きがちだよね」と言われまして……。人生を振り返りながら書くと、どうしてもフレーズが偏ってしまうんですよね。ただ、「『SUMMER DREAM』だけは電車に乗らせて!」とお願いしました(笑)。
―「Real Lies」は、軽快なリズムで「小休憩」を思わせるメロディライン。セットリストの真ん中に置くにはピッタリの曲です。
May’n:向井太一さんの曲がすごく好きなので「ぜひご一緒したい」と思い、お願いさせていただきました。向井さんが仮歌で入れてくださっていた言葉が「Lie(ライ)」と聞こえたので、そこからタイトルを紐づけたんです。
「Real」(真実)と「Lies」(うそ)は本来つながるものではないのですが、ふたつの関係って、考えるととても興味深いんですよね。自分でも色々と考えながら詞を紡いでいきました。
―「イリタブル」はイントロから軽快なメロディが続きますね。
May’n:ダンスサウンドを意識したメロディラインにしていただきました。
「自分が頑張っているとき、ツラいときこそ言い訳をしたい」と考えることは、人生のなかで必要なことだと思うんです。それを訴えたくて、歌詞にしました。
―「未来ノート」は、May’nさんと同じ苗字(本名:中林芽依)というつながりもあり、写真アルバムなどでおなじみのナカバヤシ株式会社とのタイアップソングとなっています。
May’n:過去の自分を振り返りつつ、いまの自分に向けてエールを送る楽曲です。
大石昌良さんの歌詞もすごく良いんですよね。これからの活動に向けた「決意表明」のような意味もこめて、最後に入れさせていただきました。
―YouTubeではアニメーションミュージックビデオのフルバージョンが公開中です。
May’n:すべての人に刺さるような映像になっていて、感動しました! 私自身も背中を押してもらえたような、そんな素敵なストーリーが展開されています。
ちなみにこれは本当に偶然なのですが、ナカバヤシさんが展開する「ヒポポアイランドシリーズ」に登場するカバの“かばやん”というキャラクターがいまして。自分もカバが大好きで、デビュー当時はカバにちなんだ愛称をつけたいと思っていたくらいだったんです(笑)。
MVにはカバのパジャマを着た女の子が登場するのですが、私も同じようなパジャマを持っていることもあり、運命を感じました(笑)。
―歌ってみていかがでした?
May’n:大石さんの作った曲は以前、イベントでカバーさせていただいたことがあるのですが「シンプルなよさ」があるんですね。これから先、様々な困難があったとしても、この曲と一緒なら大丈夫、という安心感を抱きました。
「書いて消してまた直して」というフレーズがあるのですが、私はずっと「一度描いた人生の筋書きはもう消せないんだぞ」という考えでここまでやってきまして(笑)。
その考え方も大事だと思いつつ、「何度やり直してもいいんだ」という気持ちも必要なんだな、というのを教えてもらいました。
―Blu-rayには、大ボリュームのアルバム制作ドキュメント「Awesome Studio-May’n-」が収録されています。
May’n:3月20日に開催した「1 to 5 -ROCK-」での、MCでレーベル移籍の発表をしたシーンから「Walk with moments」の楽曲制作についての打ち合わせ。その後のジャケット撮影、作詞風景、レコーディングの風景まで「ここまで見せちゃっていいの?」というほどの濃い内容になっています。
ちなみにOPENREC.tvで毎週火曜日放送中の『アイ・マイ・ミー・マイン・May’n!』でダイジェスト映像を配信しているので、ぜひそちらもご覧ください!
―「Walk with moments」のリリックMVも収録されているそうですね。
May’n:「Walk with moments」の歌詞は、事務所(ホリプロインターナショナル)にいるときに書くことが多くて。15年間で私が一番通った場所も事務所でしたし、映像には所在地にあたる“目黒”の風景がたくさん登場するので、みなさんも目で楽しんでいただきたいですね。
―ジャケット撮影の思い出をお聞かせください。
May’n:ハウススタジオで楽しく撮影させていただきました。
元々、ジャケット撮影やMV撮影はすごく苦手で、写真を見ながらスタッフさんと「これは角度がいい」とか「かわいい」とかディスカッションするのも恥ずかしかったくらいで。
でもいまは「音楽作り」の一環として考えるようになり、全然平気になりましたね。むしろ「私のこの表情、最高じゃん!」と自画自賛してます(笑)。
―7月24日(土)、25日(日)、31日(土)には都内でリリースイベントが開催されるとのことですが。
May’n:このような状況ですので、感染対策に十分配慮して開催させていただく予定ですし、7月4日(日)には、アルバムの購入者の方が参加できるオンラインイベントも開催されますので、そちらも是非楽しみにしていただきたいです。
―6月26日(土)に開催される、ライブやトークで盛り上がる「アニパチ-Anime Carnival- supported by OPENREC.tv」への出演が決定しました。
May’n:レーベルメイトのみなさんと共演できるのが楽しみです。アルバムリリースの直前ということで、アルバム収録曲も披露しちゃうかも……?
―May’nさんといえば知る人ぞ知る、大の「たい焼き」好きですが、15周年を記念して「コラボたい焼き」が発売されました。
May’n:今回ご縁がありまして、全国の『セブン-イレブン』でも商品展開している「十勝大福本舗」さんとコラボさせていただきました! 実は私、「たい焼き親善鯛使」(自称)としての活動も16周年に突入したということで(笑)、すごくうれしいです!
コラボを発表した際、普段はあまりご縁のないグルメ業界から反響をいただいて、新鮮でした。私の尊敬している「たい焼き界」の重鎮さんにも反応していただき、テンションが上がっています! 「電子レンジで温めても美味しい」を実現しているので、ぜひ食べてみてくださいね!
―最後に、メッセージをお願いします。
May’n:16周年の始まりを『momentbook』とともに迎えられてうれしいです。私の「過去」「いま」「未来」をすべて詰め込んだ1枚になりました。
ライブができないいまだからこそ、みなさんに寄り添うことができた作品ですので、たくさん聴いて、またライブ会場でお会いしましょう!
<Text/ダンディ佐伯>
【商品概要】
『momentbook』
発売日:2021年6月30日(水)
発売元:Digital Double
販売元:avex pictures
初回限定封入特典:オンラインイベント参加シリアルコード(2021年7月4日(日)開催)
【CD+Blu-ray】
品番:XNDD-00001/B
税込価格:4,620円
【CD】
品番:XNDD-00002
税込価格:3,300円
●CD収録曲
1.Walk with moments
作詞:May’n 作曲:May’n・田中隼人 編曲:田中隼人
2.SUMMER DREAM
作詞:May’n 作曲・編曲:h-wonder
3.place roulette
作詞:May’n 作曲・編曲:Rin音・Taro Ishida
4.牙と翼 (TVアニメ『胡蝶綺 ~若き信長~』EDテーマ)
作詞:宮川弾 作曲:川崎智哉 編曲:佐藤純一
Licensed by FlyingDog, Inc.
5.Real Lies
作詞:May’n 作曲:向井太一・CELSIOR COUPE 編曲:CELSIOR COUPE
6.イリタブル
作詞:May’n 作曲・編曲:田中秀和(MONACA)
7.graphite/diamond (TVアニメ『アズールレーン』OP主題歌)
作詞:藤林聖子 作曲:高木龍一(Dream Monster) 編曲:白戸佑輔(Dream Monster)
Licensed by Stray Cats Co., Ltd.
8.天使よ故郷を聞け (TVアニメ『ロード オブ ヴァーミリオン 紅蓮の王』OPテーマ)
作詞:岩里祐穂 作曲:TOMOYA/KENT(SALTY DOG)編曲:CHOKKAKU
Licensed by FlyingDog, Inc.
9.涙の海を東へ (graphite/diamondカップリング)
作詞:TAKU INOUE 作曲:JUVENILE 編曲:やしきん
Licensed by Stray Cats Co., Ltd.
10.You (TVアニメ『魔法使いの嫁』第2期OPテーマ)
作詞:岩里祐穂 作曲:中野領太 編曲:NAOKI-T
Licensed by FlyingDog, Inc.
11.未来ノート (ナカバヤシ株式会社タイアップソング)
作詞・作曲・編曲:大石昌良
Licensed by HoriPro International Inc,
●Blu-ray収録内容
・May’nアルバム制作ドキュメント「Awesome Studio-May’n-」完全収録(約150分)
・Walk with moments (Lyric Video)
【オンラインイベント概要】
■イベントタイトル:OPENREC.tv presents May’n Special Live「momentbook on line」
■開催日時:2021年7月4日(日)
第1部:17:00~18:00(約60分)
第2部:19:00~20:30(約90分)
■チケット料金
第1部:無料
※CD購入時の封入シリアルコードからオンラインチケットの引き換えが可能となります。
第2部:一般:2,800円(税込)/サブスク会員:2,300円(税込)
※別途システム利用料がかかります。
■チケット販売期間(第2部)
2021年6月16日(水)10:00 ~7月11日(日)23:59(見逃し配信期間を含む)
■イベントチケット購入ページ
https://www.openrec.tv/ppv/mayn_event_0704
●オンラインイベント内容
第1部:アルバム制作秘話を語るトーク+ミニライブ
出演者:May’n MC:田中プロデューサー
第2部:一夜限りの「momentbook」SPECIAL TALK&LIVE(ニューアルバム新曲歌唱)
出演者:May’n スペシャルトークゲスト:向井太一、Rin音
●法人特典
下記のリンク先よりご確認下さい。
https://www.digitaldouble.co.jp/artists/mayn
【「Walk with moments」リリックビデオ】
●May’n オフィシャルサイト
http://mayn.jp/
●May’n レーベルサイト
https://www.digitaldouble.co.jp/artists/mayn
●May’n Twitter
https://twitter.com/mayn_tw
●May’n STAFF Twitter
https://twitter.com/MaynStaff
●アイ・マイ・ミー・マイン・May’n!(OPENREC.tvレギュラー)
https://www.openrec.tv/user/mayn-op
【プレゼント】
May’nさんのサイン色紙を1名にプレゼント!
ご希望の方は、「momentbook」(他のプレゼントも同様の募集方法をしているため、ご希望プレゼントを判別させていただきます)の後に1. お
名前、2. 郵便番号・ご住所、3. お電話番号、4. 性別、5. 年齢、6. サイトを知った切っかけを『れポたま!』公式ツイッター@repotama(https://twitter.com/repotama/)をフォローしていただいた上でDM(ダイレクトメール。お互いにフォローしている場合に使用可能な機能)にてお送りください。フォローしていただき次第、お早めにフォロー返しをさせていただきます。(※一つのアカウントで複数のプレゼントに応募可能です)
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