ファンが喜ぶ仕掛けも満載?! WEBアニメ『パワフルプロ野球』メディア向け先行上映会 レポート

By saeki, 2021年3月24日


コナミデジタルエンタテインメントの人気野球ゲーム『実況パワフルプロ野球(パワプロ)』シリーズが27年目にして初のWEBアニメ化。『パワフルプロ野球 パワフル高校編』のタイトルで全4話(1話約10分)が制作され、第1話と第2話が3月20日、以降第3話が3月27日、第4話が4月3日のそれぞれ19時にYouTubeのKONAMI公式チャンネルで配信が予定されている。

2014年から配信中の人気モバイルゲーム『実況パワフルプロ野球(パワプロアプリ)』を原作にストーリーは展開。幼い頃からプロ野球選手になることを夢見てきた主人公・パワプロは、パワフル高校で昔お互いに夢を語り合い甲子園出場を約束した幼なじみの親友・星井スバルと再会する。しかしスバルは野球への情熱を失いつつあった……。スバルに一体何があったのか、そして二人は再びバッテリーを組むことが出来るのか、パワフル高校を舞台に野球への情熱と友情に満ちあふれた青春サクセスストーリーが開幕する。

アニメ制作は『約束のネバーランド』や『富豪刑事 Balance:UNLIMITED』『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』などでおなじみCloverWorks。キャスティングについても主人公のパワプロ役を白石涼子さん、矢部明雄役を大谷育江さん、星井スバル役を逢坂良太さん、木場嵐士役を小野友樹さん、才賀侑人役を日野聡さんが演じるなど豪華な顔ぶれがズラリ勢揃い。

また主題歌の「パワフルバディ」をオーイシマサヨシ氏が歌っているほか、次回予告を「にじさんじ」×「パワプロ」企画の第2弾としてにじさんじライバーの笹木咲が担当するなど、アニメ本編以外でも楽しめるような内容となっている。

3月17日には東京・コナミクリエイティブセンター銀座でメディア向け先行上映会が開催。第1話・第2話が上映されたほか、アニメ企画担当の林潤アシスタントプロデューサーとモニター越しのリモート出演となった渡邉徹監督による質疑応答がおこなわれ、本作の制作に至った経緯や作品の魅力、制作秘話などを熱く語ってくれた。

──なぜこのタイミングでアニメ化をされたんでしょうか?

:2年前に『パワプロ』シリーズ25周年という節目のタイミングがありまして、何か今までご愛顧いただいたお客様に対して驚きを与えつつ、今までにない展開で楽しさをお届けしたいということで企画された候補の一つがアニメ化だったというのが切っ掛けとなります。これまで『パワプロ』は野球好きのお客様に向けて、見た目は可愛いけど本格的な野球ゲームをお届けしてきました。しかし、それ以外のファンからも人気が高かったサクセスモードを切り出してアニメ化することで、より広く『パワプロ』の世界観をお客様に届けることが出来るのではないか。そう考えまして、アニメ化に取り組むことになりました。

──監督のオファーをうけたときの率直な感想をお願いします。

渡邉:最初の印象としては「面白そうだな」でした。やっぱりいちファンとして動いているパワプロくんたちを見たかったっていうのがありまして。それを自分の手で描けるのはこの上ない喜びだなと思って、前向きにオファーを受けた感じです。

──WEBアニメ『パワプロ』の魅力とは?

渡邉:自分は小学生ぐらいから『パワプロ』を遊んでいたんですが、その独特の世界観……主にサクセスモードで出てくる個性豊かなキャラクターたちとパワプロくんとの関係性とか、イベント毎に切磋琢磨して能力上がっていくとか、そういった自分が好きだった要素やファンが見たいだろうなと思ってるところを上手く映像に落とし込めめたらいいなという気持ちで取り組んでいきました。

──実際の作業で難しかったところは?

渡邉:キャラと背景の対比感や、他のアニメと違って手が丸だったり、足の関節がなかったり、口がなかったりといろいろ制作された中での映像表現などですね。僕としてはしゃべるキャラクターに上手くカメラをクローズアップしたりしゃべるときにワンアクション入れるとか、誰がしゃべってるか分かるようにする工夫をしつつ、どのアングルで見ても不自然感が出ないように頑張ったっていう感じです。

──反対に作業をしてて楽しかったところは?

渡邉:普段僕が絵コンテを描いてそれを元に作画していただくんですけども、僕の想定している芝居の一個上二個上とクオリティを上げてくださったアニメーターさんがたくさんいらっしゃって。アニメーターさん自身も『パワプロ』好きが多くて、僕が想定してなかった面白い可愛い芝居があがってきたみたいなカットがたくさんあったのはすごい楽しかったです。こんなに楽しく現場のスタッフと作業できる作品ってなかなか珍しいですし、現場のスタッフと一丸となって楽しく作品作りをしてたなっていうところはあります。

──アニメ制作にあたって注意したところは?

渡邉:キャラクターありきの世界観なので、キャラクターになるべくフォーカスして上手くドラマを見せようとシーンを積み重ねていく工夫をしていった感じです。実際野球をしているシーンなどは、この体型できちんと野球をしなければならないということで、コナミさんからゲームのモーションデータを参考でいただきつつ、それを元にアニメ上での動きを再現するための工夫というものを各作画スタッフを綿密に打ち合わせをしました。実際に野球選手の動画を見たり、都内にある市民球場などを取材するなどして、広さ感や対比感などについては詳しくリアルに取材を重ねまして、どうこの等身に落とし込むかといったことをすごい時間をかけてやっています。

──注目のポイントなどありましたらお聞かせください。

渡邉:原作として『パワプロアプリ』の「パワプロ高校」とは若干違う世界線だと思って見ていただければと思っています。ベースにはしているんですが展開や絡むキャラなどを微妙に変えていますし、往年のファンがちょっとにやりとするような仕掛けをいくつか仕掛けてありますので。それらもちょっと楽しみにしていただけるとうれしいです。

──主人公・パワプロ役の白石涼子さんのキャスティングについては?

:27年『パワプロ』を作ってきた中で、サクセスモードのパワプロくんはプレイするお客さんの分身みたいなかたちでとらえていらっしゃる方が多いと思うんですね。なので、初期の頃には声なしで芝居だけにするかという話も出ていたんです。けれど監督の方からアニメーションとして作るなら主人公がしゃべれないと作品として難しいものがあるという話をいただきまして、それならば声を付けようということになりました。その上でちょっと挫折しているスバルくんを引っ張りながら、チームをまとめて甲子園を目指して頑張っていくという熱血タイプのパワプロくんのイメージに合ったのが白石さんということで、パワプロ役に決めさせていただきました。

渡邉:先にゲームの方で矢部くん役の大谷さんが決まっていたということもあって、起用するのであれば同じ女性の方がバランスがとりやすいだろうということもありました。他のキャラクターに関しましても、ある程度長い歴史のある作品ですし、ユーザーにも多分もう定着しているキャラクターだということもありましたので、インパクトがありつつ技量があって名前も売れてるという方を選んでいます。その方がファンも納得出来るだろうと思いましたので、僕の方からも提案するなどしてコナミさんとキャスティングを決めていきました。

──オーイシさんの主題歌を聴いての感想をお聞かせください。

:ホントに「あ、ピッタリだ」っていうのが最初の印象でした。大石さんは『パワプロアプリ』でコラボした『ダイヤのA』の主題歌も歌われたということもあって、『パワプロ』のシリーズがお好きということでなんですね。その辺も含めてご自身のパワプロ愛を曲に落とし込んでくれたなって感じられて、非常に感動いたしました。曲を書く前に50回ぐらいサクセスモードをプレイしていただいたらしくて、2番の歌詞にダイジョーブ博士のセリフである「ダイジョーブ!」を入れたりと、すごく作品に寄りそった楽曲作りをしていただきました。非常にうれしく思っております。

──次回予告を担当したバーチャルライバー・笹木咲さんにの起用についてもお聞かせください。

:今年の頭からにじさんじ×『パワプロ』というコラボをさせていただいておりまして、第一弾として「イベキャラコンペ」という人気ライバーがサクセスで自分に似せた選手を作成してプレゼンするという企画をさせてもったんですね。そのときに司会進行・審査員役をされた笹木咲さんに第二弾のサプライズコラボとして、アニメの次回予告で参加いただきました。お互いアニメ好きゲーム好きをファンに持っておりますので、相乗効果が得られるのではないかと期待しています。

──最後に、楽しみにしているファンに向けてメッセージをお願いします。

:アニメ化の企画をお客様にお届け出来るかたちまで着地できたとことをとてもうれしく思っています。27年間続けてきたタイトルということで、アニメで見てみたいという声は前々から多数いただいておりました。どんな反応が返ってくるか楽しみでもあり不安でありますが、4話構成での一つのシナリオということで、歴代『パワプロ』ファンから『パワプロアプリ』のファンまで楽しんでいただける仕掛け・細工を出来る限り散りばめたつもりです。ぜひ楽しんでいただければうれしいです。

渡邉:私自身も一人の『パワプロ』ユーザー……ファンとして取り組ませていただいておりまして、コナミさんと一緒にもっと『パワプロ』というコンテンツを世間に広げるための力になれればと思っています。先ほども言いましたがアプリのストーリーとは若干世界線が違っているんですけども、どの世代の『パワプロ』ユーザーが見てもニッコリ出来るような内容にはなっております。なので安心してご覧ください。

<Text・Photo/川畑剛>

【配信スケジュール】
3月20日(土) 19:00 プレミア公開
第1話 掴め!二人の夢

3月20日(土) 19:30 プレミア公開
第2話 ライバル!木場嵐士

3月27日(土) 19:00 プレミア公開
第3話 激闘!地方予選!

4月3日(土) 19:00 プレミア公開
第4話 進め!夢の先へ!

●『パワフルプロ野球 パワフル高校編』
https://www.konami.com/pawa/app/osirase_webanime.php