千歳ゆうの生き様を星守紗凪とともにクローズアップ! 「千歳ゆう生誕祭 2020」レポート

By, 2020年11月4日



舞台やドラマなどで活躍する千歳ゆうのバースデーイベントが2020年11月1日(日)、東京・浅草橋マンホールで開催され、ゲストに舞台仲間でもある星守紗凪さんが登壇した。
ここでは第二部の模様をお届けする。

第二部では、過去の舞台で着た(約1年ぶり)制服姿で登場。
ソフトドリンクで乾杯したあとは、千歳さんからお芝居との出会いについて語られた。「中高も大学に入る際も勉強したくないと思いまして。たまたま姉が持っていた赤本の大学を受けることにしました」と告白。芸術系の大学に入り、そこで本格的な舞台の勉強をしようと思っていたら、思っていたような環境ではなく、一時期舞台から離れてしまっていたそう。

その後、2018年に公演が行なわれたStage Project ILLUMINUSの朗読劇のオーディションを受けたのが、役者として本格デビューしたきっかけとなったそうだ。
星守さんから改めて「お芝居とは?」と聞かれると、「いまだに答えが分からないです。多分、正直一生答えが出ないんだろうな、と思います」と語った。

 

続いては、第一部に続いて「千歳ゆう パーソナリティ診断」コーナー。千歳さんのこれまで歩んできた人生を、線グラフを使って「幸福度」で表していく。

第一部では0歳~15歳の診断を行ない、今回は16歳~26歳(現在)までを振り返り。16歳(高校1年生)では文化祭が一番の思い出で「お客さんを探偵と怪盗に分けて『脱出ゲーム』のようなことをしたり、ロックバンドで歌を歌ったり、人を楽しませることによろこびを感じていました」と語り、18歳は大学受験に向けた勉強の時期だったが、推薦での入学が決まっていたので「授業中はよく寝ていました」と笑いながら話していた。

20歳は「やりたいことがわからなくなってしまった時期で、ボーっとしたり散歩したりしていた」そうだが、24歳~26歳(現在)にかけては、役者として本格的に活動を始めたこともあり、「幸せ指数」がどんどん上がっているそう。大好きな舞台の仕事ができていることにありがたみを感じているようだ。

 

続いては「朗読劇」。19年にふたりが共演した『星の少年と月の姫』の“外伝”となる物語。脚本・演出を担当した吉田武寛さんがイベントのために書き下ろした「ハロウィン」にまつわるエピソードを、ケイ(千歳さん) と ミノリ(星守さん)がコミカルに演じた。

物語は「もし『銀河鉄道の夜』にハロウィンの星が出てきたら?」という設定でふたりで語り合う、というもの。南十字星に向かうふたりが、道中、かぼちゃでできたパンプキン駅に降り立つ。滅びゆく運命のパンプキン星から脱出するため、途中で星(かぼちゃ)を食べつつ、協力して逃げていく……。という内容だったのだが、千歳さんは「本編では笑えるシーンがあまりなかったので、よかったです」、星守さんは「出てくるかぼちゃは冬至に食べる、かぼちゃの煮つけのイメージを持っていました」と話し、笑わせた。

なお、イベント前、ふたりは演出家が舞台で場当たりしているときをほうふつとさせる指示をスタッフに出したそう。本格的な準備を経て朗読を披露したふたりは「『星の少年と月の姫』は社会風刺も満載のストーリーなので、いつかまた続編を作って欲しい」と口をそろえていた。

また、今回のイベントでは2021年1月にふたりが出演する人気舞台シリーズ『女王輪舞』の開催が発表され、会場からは大きな拍手があがっていた。

最後は千歳さんから来場者、配信を見ているファンに向けてお手紙が読み上げられた。
「昔から、『私、今日が誕生日なんです』ということはなく、当日にお祝いされることも少なかったですが、昨年から『みなさんへの感謝の日にしよう』と思い、誕生日イベントを開催することにしました」と生誕祭を開催することになった経緯を語った彼女。今年はコロナ禍の影響で様々なことがあり、たくさんの役者が舞台を去っていったのだが、そんなときもファンの声に支えられたという。涙ながらに感謝の気持ちが伝えられると、星守さんも「こうして役者として残ったからには、責任を持って演じ続けていきたいです!」と力強く宣言した。

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―本日のイベントの感想をお願いします。

千歳ゆうさん(以下、千歳):こんなにたくさんのみなさんに集まっていただいて、感謝の一言に尽きますね。

星守紗凪さん(以下、星守):新作朗読劇の打ち合わせをしたり、事前にたくさん準備をして臨んだので、配信を含めて多くの方に楽しんでいただけてよかったです。

―朗読劇の内容がハロウィンに則したものになっていましたが、おふたりはハロウィンっぽいことはされましたか?

千歳:ライブ配信でハロウィンっぽい格好をして、ファンの方と一緒に楽しみました!

星守:私は正直、ハロウィンというお祭りにあまり興味がなくてですね……。あえて、今日の朗読劇でハロウィンを満喫しようと、取っておきました(笑)!

―そもそも、おふたりの出会いは?

千歳:ILLUMINUS発ガールズ演劇『赤の女王』という作品から始まった「女王ステ」と呼ばれる舞台シリーズがあるのですが、『楽園の女王』で共演したのがきっかけです。

星守:あのときはプライベートの話はほとんどせず、「仕事で一緒になったときくらいしか話さないだろうな」と思っていたので(笑)。
でも、今回の朗読劇でも披露した『星の少年と月の姫』という作品でダブル主演として出させていただいたとき「実は私たち、似ているかも?」と思えたんです。

千歳:私も、すごく話しやすいことに気づきました! そこからはずっと一緒だよね。

星守:共通の趣味とかがあるわけでなく、仕事に向かう姿勢が共感できると言いますか。プライベートでなかなか会う機会がなくても、作品で共演することが多いので、
そこでも気軽に話せるんです。

―千歳さんはイベントで26年間を振り返られましたが、改めてどう感じましたか?

千歳:舞台の世界に本格的に飛び込んで3年ほどになりますが、そのときは趣味もなく何もない状態だったのですが、お芝居を始めてから一気に上昇気流に乗りました!

―26歳の年は、どんな目標を持って臨みたいですか?

千歳:もしかしたら、一度観劇しただけで「自分には合わないな」と思ってしまった人もいるかもしれないので、それはもったいないな、と。今年はエンタメ業界もすごい打撃を受けてしまっているので、こういうときだからこそ、ひとりでも多くの人にお芝居の素晴らしさを伝えていきたいです。

星守:今回のことで、お芝居の道を断念してしまった役者さんもいたというのをお聞きしていますし、勝手な気持ちかもしれませんが、私たちがその人たちのぶんまで背負って舞台の世界を盛り上げていきたいですね!

―そんなおふたりの出演する公演として、まずは『酔狂落語』が開催予定です。

星守:落語は自分の企画でないとなかなかやる機会がないですし、女の子ばかり、しかも酒蔵メーカーさんの主催する演目ということで、新たなエンターテイメントの形として提唱していければいいな、と思っています。

千歳:落語と言ったら敷居が高いと感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、話もわかりやすいですし、いままで敬遠していた方にも訴求できるような作品になりえるな、と思っています。

星守:落語ではおなじみの「扇子」や「てぬぐい」を使う場面もありますので、それがどのように使われるのか、注目いただきたいですね。

―年明け1月には『女王輪舞』の公演も決定しました。

星守:先ほど少し話しましたが、いままでは『●●の女王』というタイトルだったので、これまでとは少し違った展開が待ち受けているのかな? と思っています。
ゆうちゃんが演じているキャラクターはシリーズを通じて、常にそこにいるという役どころで、ずっとキーパーソンになっています。
私の演じたキャラクターは、いわゆる「悪女」で、一度死んでしまった身なので、今回の物語にどう関わっていくのか? すごく楽しみです! 衣装、舞台装置含め、演じる私たちも期待しています!!

千歳:楽曲も毎回クオリティがすごく高くて、そこも聴きどころですので、ご注目ください。

星守:ミュージカルチックなところがあり、物語としてもしっかりとした軸がありますから、色々な楽しみ方をしていただきたいです!

―最後に、メッセージをお願いします。

星守:まだまだ気が抜けない状況のなか、たくさんの方に来ていただいてありがたいです。私たちの出演した演目で、スピンオフ作品の朗読劇ができましたし、ゆうちゃんの知られざるエピソードもたくさん聞けてうれしかったです!
今日のイベントを経て、共演作で私たちにどんな化学変化が生まれるのか、楽しみにしていてください。そしてゆうちゃんをこれからも応援してください!

千歳:来てくださった方はもちろん、スタッフさんを含めてたくさんの方に誕生日を祝っていただける場を用意してもらえて感無量です。
人とのつながり、ご縁を大事にしながら、これからも頑張っていきます。引き続き、私、そして紗凪ちゃんの応援をよろしくお願いします!

<Text・Photo/ダンディ佐伯>
☆ページ下部に写真一覧あり。

【公演概要】
「酔狂落語」
上演日時:2020年11月3日(水)~11月29日(日)

脚本・演出:23
【出演】※50音順
天音 生田輝 植野祐美 星波 千歳ゆう 富田麻帆 西村菜那子 (NGT48) 星守紗凪 本条万里子 他  

協力:瀬戸酒造店
企画・製作:ILLUMINUS

☆詳細は公式サイトをチェック!
●酔狂落語 公式サイト
https://www.suikyo-rakugo.site/
●酔狂落語 ツイッター
@Suikyo_Rakugo

舞台「女王輪舞」
日時:2021年1月27日(水)~31日(日)

【東京】六行会ホール

主演:生田輝 長谷川かすみ
作・演出:吉田武寛(LIPS*S/ILLUMINUS)

企画・製作:ILLUMINUS

●女王輪舞 公式サイト
https://www.jouou-rinbu.net/
●女王輪舞 公式ツイッター
@AKANOJOHOU

●千歳ゆう公式ツイッター
@kirakira_power0

●星守紗凪 公式サイト
https://www.hoshimori.com/
●星守紗凪 公式ツイッター
@CaitSith_37