【プレゼントあり】井上和彦とともに三四半世紀を振り返る! 誕生日の7月10日(金)に『森功至スペシャルトークライブ』を開催する森功至インタビュー

By, 2020年7月7日



2020年で生誕75周年、役者デビューから65年を迎えた森功至さんが、人気声優の井上和彦さんを迎えたスペシャルトークショーを誕生日当日の7月10日(金)に開催!
生まれた当初のことからから役者デビュー、そして現在に至るまで、森さんが感じてきたことを、ご自身のペースで振り返ります。
まだまだ向上心の衰えることを知らない森さんに、イベントに向けた意気込みをお聞きしました!

―今回のトークショーはどのような経緯で決まったのでしょうか?

森功至さん(以下、森):今年の初め、僕がとあるバーに仕事仲間と一緒に飲みに行ったとき、「なにか楽しい企画ができないかな?」という話になったんです。そしたら「森さんは今年ちょうど75歳、そして芸歴65年の節目でもありますし、誕生日になにかやりませんか?」と提案してもらったので「じゃあ、やりますか!」みたいな感じで話が進んでいきました。
当時はまだこういう状況になっていなかったので、お客さんを入れてワイワイやる予定だったのですが、結果的に人生初のオンライン配信イベントになってしまいました。

―公演を控え、緊張されていますか?

:そうですね。イベントまで1週間を切りましたし、「当日ちゃんとできるのか?」と日に日にプレッシャーが増しております。

僕らは普段こういったイベントでは、お客さんの前でお話をして、みなさんの反応を待って次の話を展開させる……という、キャッチボールを楽しみながら進めているので、今回のような笑いもなければ拍手もないような状況で「お客さんはいま、楽しんでくれているのか?」というのがわからないのは正直不安です。

―お客さんの反応を感じられるのは、リアルタイムに流れてくる文字だけですからね。

:もしかしたら30分くらいでしゃべることがなくなって、家に帰りたくなっちゃうんじゃないか……と思ったり(笑)。
どちらにせよ、ひとりで2時間しゃべるのは大変なので、無観客配信になる前に(井上)和彦には出演してもらえないかどうか、LINEで打診ました。そしたらふたつ返事でOKをくれたので、今回は和彦におんぶに抱っこでいきたいと思います(笑)。

―お客さんは、森さんのお話もたくさん聞きたいと思いますよ(笑)!

:そうかな(笑)? まあでも、ここで当日の段取りを少しバラしちゃうと、和彦はゲストパートからの出演になるので、それまではずっと僕が司会者としゃべり続ける、ということになるんです。果たして盛り上がるのか、そこはちょっと不安ではあります(笑)。

―そう言えば森さんは、井上さんが音響監督を務められた作品に、声優として出演された経験があるそうですね。

:あのときは、スタッフとしての和彦の新たな一面が見られたし「僕もやってみたい!」と思ったんだけど、いまだに実現できていないんですよね。
演者を自分で動かすのはモノ作りのうえで経験してみたいと思っているところなので、いつかやれたらいいな。

―ところで、イベントでは、森さんも大好きなお酒を飲みながらのトークが可能らしいですよ。

:そう。だから「飲まなきゃやってられねえよ!」という感じで、ガブガブやりながらトークさせていただこうと。
和彦にも楽屋で飲んでおいてもらって、登場時には出来あがった状態になっててもらえたら、ふたりの間に温度差が出なくていいんじゃないかな? 和彦には千鳥足でステージに登場してもらうとか(笑)。

―(笑)。ちなみに、井上さんとはプライベートでお酒を飲みに行ったことは?

:実はないんです。そもそも彼とどの作品がきっかけで仲良くなったのかも覚えてないんだよね。
今回のイベントに臨むうえで、運営から事前に「どんな少年時代を過ごしました?」みたいなアンケートをもらったんですけど、僕の奥底にある記憶の扉を何とか開けながら書いてますよ(笑)。

―森さんの半生を振り返る企画、楽しみです。

:僕が所蔵しているアルバムに収められた、青年時代の写真を紹介しながらお話できればと思っています。

―そのころの話を少し聞かせていただけますか?

:『機動戦士ガンダム』のガルマ・ザビ役として少し名が知られ始めていたとき、とあるイベントが行なわれたんです。そのとき、僕からファンに「印象的なセリフってなにかな?」と聞いて、イベント中に紹介することになったのですが、事前に映像を観返して「そう言えばこんなセリフ、あったな」と思い出す……なんてことがありました。
ほかにも、当時はまだ大らかな時代だったので、ファンの方がスタジオ見学に来る……ってこともあったんです。ファンの方からせがまれて、演じていたキャラの声を出してあげたら「ぜんぜん違う」と言われて、すごくショックを受けたことを覚えてます。
そのとき、ファンにとって「作品」というのは「夢の世界」なんだ、ということに気づかされました。「演者が前面に出ていくのは違うんじゃないか?」と考えるきっかけになった出来事ですね。

―現場の話をもう少し掘り下げていただいてよろしいでしょうか?

:昔はテレビ局各局にそれぞれお抱えの劇団があり、作品を作っていたんです。
ひとつの広いスタジオのなかに、僕ら演者がいて、ついたての向こうに効果音を出す人と音楽を演奏する人たちがいて、同時に作業をするのですが、どこかがミスをすると全員で最初からやり直しになるんですね。すごいプレッシャーのなかでやっていたのを覚えています。
いまはセリフをかんでも「すみません、途中からお願いします!」と気軽に言えちゃいますけど、昔はそんなことできませんでしたから。

―大変な環境のなかで、揉まれたんですね。

:そういう見方もできるかもね。でも、この歳になってもまだまだ自分のことを「すごい」とは思わないんです。常にスキルアップする気持ちを持っていないと、そこで終わりだと思いますし、みなさんが「素晴らしい演技ですね」とほめてくださればくださるほど、逆に危機感を募らせるんです。
「どうしたらもっとうまくなれるんだろう?」と考えながら、ずっと戦い続けています。多分、死ぬまで戦い続けることになるんだろうな。

―「人生まだまだこれから」、と。

:歳を取ると当然滑舌が悪くなるし、瞬発力も落ちてくるだろうけど、そのスピードをいかにゆるやかにしていくか? 常に考えています。
そんな固いことばかり考えてるから、その反動で「女好きの森功至」が生まれたんじゃないかな。

―(笑)。

:実は元々、役者一本でいこうということは考えていなくて、理容師の資格を取ることも考えていたんです。ほかにも車の運転が好きだったので、大型免許を取ろうと思っていたり……。色んなことがありましたね。

―2時間では語りつくせないほどの経験をされてきたとお見受けします。

:さっきも言いましたけど、結構覚えていないことが多いからね。インターネットで僕の出演作品名をまとめてくれているページなんかは、すごくありがたいです。

―最近では声優業界も新型コロナウイルスで大きな影響を受けていると思います。

:これまでの常識がコロナ禍ですべて覆されました。役者はマイクの前で演じてなんぼですし、舞台の上で身体をうごかしてなんぼの生き物なんです。
考えすぎかもしれませんが「もしかしたら神様が人類を淘汰しようとしているんじゃないか?」と思ってしまいます。

―エンタメ業界全体も、大変深刻な状況だとお聞きしています。

:僕の周りの役者たちも、みんな悲鳴を上げています。本当に早くこの状況が収まってくれたら、という一心です。

―今回のイベントが、エンタメを愛する人たちにとって、活力となればいいですね。最後に、一言お願いします。

:ネット配信という形でイベントを開催する経験が人生で初めてですので、どういう展開になるのか、どういう結果になるのか皆目見当がつきませんが、人生何事も経験だと思いますし、配信をご覧くださったみなさんが「森功至にはこういう一面があったんだ」、「森功至、頑張ってほしい」と思っていただけたら幸せです。ぜひご覧ください。

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

【配信イベント概要】
『森功至スペシャルトークライブ』
Asagaya Loft Aのツイキャスにて配信
日時:2020年7月10日(金) 20:00~22:00
配信チケット:2000円

●チケット販売HP
https://twitcasting.tv/asagayalofta/shopcart/10718

※配信チケットご購入受付期間:7月24日(金)21:00まで
※アーカイブは、配信終了後、7月24日(金)23:59まで視聴可能
※配信サービスの仕様上、放送の遅延などが発生する場合がございます。
アーカイブは遅延なくご覧いただけますので予めご了承ください。
※配信内容を録画するなどして再配信する行為は禁止させて頂いております。

<出演>
出演:森功至
スペシャルゲスト:井上和彦

司会:はたなかたいち
司会:どいちゅー

【主なトークテーマ】
・森功至 声優人生の黎明期
・イケメンキャラ全盛時代
・スペシャル対談 森功至 vs 井上和彦

当イベントではレジェンド声優の、ここでしか聞くことのできない話盛りだくさんでお送りする予定です! 是非、ご参加よろしくお願い致します。

●イベント告知ページ
https://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/147608

<森功至 プロフィール>
7月10日生まれ、東京都出身。1970~80年代のヒーロー声優として名を馳せ、主役級キャラ、イケメンキャラを多数演じている。
出演している主なアニメーション作品には、「マッハGoGoGo」(三船剛役)、「サイボーグ009」(島村ジョー役)、「科学忍者隊ガッチャマン」(大鷲の健役)、「はいからさんが通る」(伊集院忍役)、「エースをねらえ!」(藤堂貴之役)「ドカベン」(土井垣将役)、「機動戦士ガンダム」(ガルマ・ザビ役)、「ガラスの仮面」(速水真澄役)、石黒昇監督版「銀河英雄伝説」(ウォルフガング・ミッターマイヤー役)、「うえきの法則」(小林先生〈コバセン〉)、「RD 潜脳調査室」(波留真理)、「ガッチャマン クラウズ」(J・J・ロビンソン)、「ポケットモンスター THE ORIGIN」(オーキド博士)など多数がある。

<井上和彦 プロフィール>
3月26日生まれ。B-Box所属。主な出演作は、アニメ『NARUTO-ナルト-』(はたけカカシ)、『夏目友人帳』(ニャンコ先生/斑)、『美味しんぼ』(山岡士郎)、『キャンディ・キャンディ』(アンソニー)、『サイボーグ009』(島村ジョー)、海外ドラマ『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』(マーク・ハーモン)、『ドクター・ストレンジ』『ハンニバル』(マッツ・ミケルセン)、『LOST』(マシュー・フォックス)ほか。

●イベント告知ページ
https://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/147608


【プレゼント】
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