オタク芸人「天津」の向がプロデュースする、アニソンとお笑いの融合を目指すアニソンフェス『アニ×ワラ』の第8弾が10月の3連休に東京国際フォーラム・ホールCで開催決定! 毎回豪華アニソンアーティスト・声優、そしてお笑い芸人が登場し、回を重ねるごとにその勢いは増している。
向さん、そして本公演になくてはならない存在となっている稲垣さんに『アニ×ワラ』の魅力、今後の展望をお聞きした。
ふたりの音楽ユニット、ムカサキについてもアツく(?)語っていただきました!
―最初に『アニ×ワラ』を企画したきっかけは?
天津向さん(以下、向):僕の先輩で、はりけ~んずの前田登さんがアニメに関するお仕事をたくさんやられていて、その後ろを僕がついていったのですが、ずっと追いかけるだけではなく、自分で何か違う道を歩みたいと思って行き着いたのが「ライトノベルの執筆」と「アニソンイベント」です。これまた先輩の小籔千豊さんが「コヤブソニック」という音楽とお笑いを融合させたイベントをされていて「アニソンとお笑いも融合できるのでは?」と考えたのがきっかけでした。
―アニメファン、アニソンファンはさっそく食いついたのでは?
向:いやいやいや、稲垣さんにも第1回から出演してもらってますけど「これは完売するだろうな」というラインナップをそろえたつもりが、ギリギリまで伸びなくて、焦った記憶があります。お客さんも何をするイベントなのか、見当がつかなかったんでしょうね。
コントと歌を交互にやる、という内容だったのですが、声優さんが歌を歌うときに、お客さんが誰も立たなかったんです。僕が自分で客席に行って「立とうぜ!」と煽ったのをすごくよく覚えています。それくらい戸惑いがすごく伝わってくるステージでした。
―新たなアニメ・声優イベントのパイオニアになったと。
向:言い方は悪いですけど、声優ファンには「取りあえず好きな声優さんが出てるからチケット買ってみたら、内容的にあまり楽しめなかった」という経験をされている方もいるみたいで「彼らのお眼鏡に敵うようなイベント作りをしないと」という思いを強く持ってやっていこうと思いました。
―稲垣さんは第1回から出演されていますね。
稲垣早希さん(以下、稲垣):最初は芸人サイドも戸惑っていて、芸人と声優さんの楽屋も離れていたんですね。
向:それは、とある理由がありまして……(苦笑)。
―あまり詳しく聞かないほうが良さそうですね(笑)。
稲垣:ともあれ、こうして声優さんと一緒にイベントができてうれしかったですし、芸人たちも舞台袖で好きなアニソンを聴けてすごくテンションが上がりました!
―これまで回を重ねてきて、印象に残っている出来事はありますか?
向:第2回でシークレットゲストとして来ていただいた和田光司さんです。和田さんはすでに体調が悪く、イベント開催5日前くらいまで分からなくて。でも「せっかくオファーいただいたから」と半ば強行で出てくださったんです。
『デジモンアドベンチャー』のOPテーマ「Butter-Fly」でマイクを向けられた客席のファンがみんな歌詞を覚えていて歌うんです。「これが見たくて『アニ×ワラ』を始めたんだ」と、2回目にして感じました。来場者に向けて「2020年、武道館でお会いしましょう!」とメッセージを贈られたのがすごく印象に残っています。
それと、南條愛乃さんのことが好き過ぎて、自分のリハそっちのけで南條さんのリハを見ている芸人がいまして、それは悪しき思い出ですね(笑)。
稲垣:内田彩さんが出演されるときは、向さんと毎回デュエットを披露してくださるんです。舞台袖で楽しませていただいてます(笑)。
―向さんはアニメのイベントの司会もされてますし、幅広いネットワークをお持ちなのでは?
向:いえいえ、細々とやってますよ(苦笑)。先日、僕がラジオのパーソナリティを務めさせていただいている『温泉むすめ』という作品のイベントが札幌で行なわれたので楽屋に行ったら、僕のことを知っている声優さんからは声をかけていただいたのですが、これまで一緒にお仕事をしたことのない声優さんから「なにこの人……?」という目で見られましたから。
―「アニワラGirls Site vol.6」も8月19日によしもと幕張イオンモール劇場で開催予定です。男性声優さんとのイベントは、また違った感覚でされるのでしょうか?
向:違いますね。イベントも「トーク、ゲーム、芸人のネタ」という、ちょっと違う構成になっています。
前回、寺島拓篤さんが来てくださったときに(伊藤)広大が『東京喰種トーキョーグール』の漫才をしてくれたんですけど、寺島さんの鼻血がついたハンカチを「これが欲しい人、1万円から」とオークションを始めるボケをしたら、最前席のお客さんから間髪いれずに「20万円!」という声が上がったんです。これはすごいな、と。
稲垣:私は男性声優さんで言うと神谷明さんです。あれくらい出来上がった方じゃないと、怖くて絡めないですね……。そこは察してください(笑)。かわいらしい女性声優さんが出演するときに呼んでもらいたいです!
―そう言えば、おふたりは「ムカサキ」という音楽ユニットを組んでらっしゃいます。
向:音楽ユニットなので、皆さんにいい音楽をお届けするユニット芸人として笑える部分も見せていければ、と思っています。そうですね……例えれば「平成のドリフターズ」でしょうか?
稲垣:え、そんな高い目標を持ってるんですか? じゃあちゃんとやります(笑)? 私の目標はただひとつ、アニメの主題歌を担当することです!
向:(『アニサマ』の登竜門と言われる)けやきひろばを通り越して、『アニサマ』いっちゃいますか! 夢は大きいほうがいいというのは僕も同感です。
―アーティストとしては、日本武道館でのソロライブも狙っていますか?
向:そうですね。初日にムカサキのソロ、二日目は『アニ×ワラ』とかいいんじゃないでしょうか?
稲垣:夢は膨らみますね!
―向さんが執筆された、8月17日に第3巻が発売されるライトノベル『クズと天使の二週目生活』がBOOK☆WALKER主催の『新作ラノベ総選挙2018』で第7位にランクインされたそうですね。
向:ありがとうございます。僕が書いたこの作品がアニメ化されて、ムカサキがその主題歌を歌うことになったら、こんな自給自足はないですよね。
稲垣:確かに(笑)。
向:僕のこれまでの人生をネタにしたシーンもありますので、これまで『アニ×ワラ』で失敗したことなんかもネタになっていて、分かる人には分かるかも知れないです。
―話は戻りまして、10月7日に迫ってきました『アニ×ワラ Vol.8』ですが、見どころをお聞かせください。
向:まずはなんと言っても『エヴァンゲリオン』好きの徳井青空さんですね。早希ちゃんとの「アスカコラボ」が見られるのではないかと今から楽しみです。
ほかにも、いとうかなこさんは前にお仕事でご一緒した縁で出演していただくことになりましたし、何がきっかけになるか分からないところがとても面白いです。
ツイッター上で大喜利のように提案されているコラボを実際に見られるのはココだけですから! 当日は色々とイベントが被るかもしれませんが、ぜひ来てください!
―今後の『アニ×ワラ』のビジョンは?
向:なんだか矛盾しているように思われるかも知れませんが、企画自体が大きくなると、どうしても大人の事情も絡んできてしまうので、無茶できるところはこれからも無茶していきたいです。
『アニ×ワラ』内でムカサキとしてのステージがあり、そこで我々ふたりのことを知っていただいたり、逆にムカサキとして活動している我々を見て『アニ×ワラ』という企画に興味を持っていただくのもありですし。アニソンとお笑いを融合させたパイオニアとして、ある種の責任を持ってこれからも展開させていきたいです。
<Text・Photo/ダンディ佐伯>
【イベント概要】
『アニ×ワラvol.8』
2018年10月7日(日)
開場/16:00 開演/17:00 終演/20:00(想定)
●開催場所:東京国際フォーラム ホールC
●出演
【アーティスト】榊原ゆい/徳井青空/ブレンドA(和氣あず未/鬼頭明里/春野
杏)/山崎はるか、ほか
【芸人】 天津向、若井おさむ、こりゃめでてーな伊藤こう大、石川ことみ、
桜稲垣早希、ガーリィレコード、ほか
●チケット価格:全席指定席¥6,500前後(想定)
●チケット販売:チケットよしもと、チケットぴあ、アニメイトオ
ンライン、アニメイト(一部首都圏店舗)
●主催:よしもとクリエイティブエージェンシー
●企画:アニ×ワラ実行委員会
●制作:ミュージック・コネクション
【プレゼント】
向さんと稲垣さんの寄せ書きサイン色紙を1名にプレゼント!
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