【初音ミク×鼓童スペシャルライブ2018】白熱のライブレポートが到着！！
2018年6月2日（土）・3日 （日）に太鼓芸能集団「鼓童」が、NHKホールにて開催されました、NHKおよびNHKプロモーション主催の「This is NIPPON プレミアムシアター初音ミク×鼓童 スペシャルライブ 2018」に出演し、バーチャル･シンガーの「初音ミク」と再共演致しました！
「This is NIPPON プレミアムシアター」は、NHKが東京2020に向けて、スポーツのみならず文化面においても機運醸成を図るために日本を代表するコンテンツに様々な演出を加え、その魅力を国内外に発信するイベントで、本公演はその1つとして実施致しました。昨年3月に開催した、初音ミクと鼓童による衝撃のコラボレーションライブから1年、あのステージが更なる進化を遂げてNHKホールに戻って参りました。「This is NIPPON プレミアムシアター」ならではの特別なライブとなりました！！
〈ライブレポート〉 文:演劇ジャーナリスト 伊達なつめ
昨年大好評を博したThis is NIPPON プレミアムシアター「初音ミク×鼓童」のスペシャルライブが、グレードアップして帰ってきた。会場のＮＨＫホールは、衿に「初音」「鼓童」と名前の入ったライブ・ハッピを着た人たちでいっぱい。オープニングとともに地鳴りのような歓声が起き、オールスタンディングとなった客席に、いっせいに太鼓型ペンライトの光が揺れ出した。
「去年はにぎやかな曲と穏やかな曲を交互に入れていたんですが、今年はミクさん側からの『もっとアゲアゲで！』というリクエストで、体力的にもハードな曲が続くんです」と選曲担当の石塚充が言うように、ミクのナンバーを太鼓と鳴物で盛り上げ、リン・レンのデュエットでは、鳴物担当が彼らのダンスを完コピして一緒に踊り、『三宅』『巴』など鼓童の大曲では、３～４分ずつにまとめた濃縮ハイライト版を惜しげもなく演奏と、大忙しのフル稼働。
驚いたのは、こうした鼓童の緩急に富む複雑なビートを刻む楽曲にも、観客が手拍子やかけ声で、しっかり伴走してみせること。今年初参加の住吉佑太は、「ミク・ファンは音楽が好きで、曲を聴きに来ている人が多い感じがしますね。こちらが何を振ってもついてきてくれるので、もう”闘い”みたいにテンションが上がって、すごく楽しいです。『巡』では、前の方のお客さん、めっちゃ踊ってくれてましたし（笑）」と、今秋のワンアースツアーの新作にも、十分な手応えを感じた様子。フィナーレでいったん幕が閉まると「コドオ・ミーク」「コドオ・ミーク」のアンコール大合唱。コラボ２度目にして、ミクはもちろん、ミク・ファンと鼓童も、ガチで相思相愛の関係になったことを確認できた。
【『巡』とは？】
新作公演 『巡-MEGURU-』 は、鼓童メンバーの住吉佑太が初めて演出を担います。
住吉は2010年に鼓童研修所に入所した当初より、演出として参加していた坂東玉三郎氏の指導を受け、2013年から鼓童のメンバーとして、「大太鼓」やソリストに抜擢されました。また、演奏だけではなく作曲やアレンジなどでも才能を発揮し、鼓童のサウンドメーカーと称されています。
本作の楽曲も全て新作で、住吉が生まれ育った香川に伝わる獅子舞や徳島の阿波踊り、栃木や群馬に伝わる八木節や岩手に伝わる鬼剣舞など、多くの郷土芸能をさりげなく織り込み再創造することにより、住吉特有の音楽世界が鼓童の太鼓音楽をさらに広げ
ていきます。他にも鼓童が長年演奏してきた「三宅」をさらに昇華させた楽曲、西洋音楽的なアプローチで作り上げたリズムアンサンブルや即興曲等、全て本作の為に作曲され、今までにない試みが凝縮されています。新たな才能が、鼓童を未知なる世界へ飛躍させる瞬間に、どうぞご期待ください。
●『巡』公式サイト
https://www.kodo.or.jp/meguru/
●MV
https://www.youtube.com/watch?v=3_vDafgrXTk