収録ナンバーは1曲たりとも聴き逃せない! 『弱虫ペダル GLORY LINE』OPテーマ「ダンシング」を歌う佐伯ユウスケ インタビュー

By, 2018年5月1日



現在好評放送中のTVアニメ『弱虫ペダル GLORY LINE』のOPテーマを歌うのは前作『弱虫ペダル NEW GENERATION』でEDテーマ、そして劇場版『弱虫ペダル Re:GENERATION』の主題歌を担当した佐伯ユウスケ。
初のTVアニメOPテーマということで、並々ならぬ気合いとともに作ったという今作。自分らしさを存分に盛り込み、遊び心も満載の1枚になりました!

―今回はOPテーマを担当されることになりましたね。

佐伯ユウスケさん(以下、佐伯):昨年公開の劇場版『弱虫ペダル Re:GENERATION』の主題歌「ツヨサヨワサ」を歌わせていただきましたし、正直「もうさすがにないかな」という気持ちがありました。そこで今度はOPテーマということで驚きとともにありがたい気持ちが強かったです。

―前回のTVシリーズ『弱虫ペダル NEW GENERATION』では1stシングル「ナウオアネバー」と2ndシングル「タカイトコロ」がEDテーマとして起用されました。

佐伯:前回は2クール連続でEDテーマに起用していただいたのですが、今回はそこからインターバルがあってからの新シリーズで僕の曲がOPテーマとして使われるのにはすごくテンションあがりました。

―上記2曲も疾走感あふれる楽曲でしたが、「ダンシング」は輪をかけてBPM早めの曲になっています。

佐伯:以前のインタビューでも言ったかもしれませんけど、今回は「スピード感のある曲」というオーダーをいただきましたが、今までの『弱虫ペダル』の楽曲になかったような毒や闇のあるアツさを出したいな、と。今回は自分らしさを出せるようにと思って作りました。
楽器のアプローチの違いや4つ打ちにすることによって速く聴こえるかも知れませんが、実はBPMとしてはこれまでで一番遅い曲になったのではないかと思います。『弱虫ペダル』の楽曲に携わることが決まってから、最初にやりたかったことでもあります。

―単純にテキスト量を見るとすごいですが、作詞は大変でした?

佐伯:バラードだと言いたいことを短い言葉に凝縮しなきゃならないので時間がかかるのですが、今回は韻を踏んだり語感やテンポを大事にするだけで詰めてしまえば何とかなるかな、という思いで書きました。ちょっと詰め過ぎた感はありますけど(笑)。

僕は作品の世界観を念頭に置きつつ、そのなかで自分の世界も展開できれば、という思いを持っているので、「作品に寄り過ぎない歌詞を書く」というのはいつも心がけているのですが、英詞の部分はわりとキツめな内容にしつつ(笑)、今回はよりそれを意識して書きました。

―アレンジは3曲とも宮崎誠さんが担当されています。

佐伯:今回は僕の色を強く出したい気持ちで作りましたので、ギターのフレーズひとつとっても「ここは音を短く切って」など、かなり細かい部分までこだわらせていただきました。

―そう言えば、歌詞カードの最初に「咳払い」とあるのがすごく気になります。

佐伯:僕、レコーディングの時にのどの調子をととのえるため、最初に咳払いをするくせがあり、それを含めて音を渡したら(宮崎)誠さんに「歌詞カードに入れてみたらいいんじゃない?」とアドバイスをいただきまして(笑)。真面目にふざけた感じを出せればいいな、と思いまして、歌詞カードに残すことにしました。

―すでに楽曲を聴いたファンからの反響も大きいとお聞きしました。

佐伯:「すごくいいですね!」と言っていただける一方で、ちょっと厳しいご意見もいただいております。どんな形でも、とにかく反応していただけるのがありがたいので、どんどんメッセージをいただきたいですね。

―3月末に東京ビッグサイトで開催された『AnimeJapan 2018』では「ダンシング」を初披露されたそうですね。

佐伯:本当は最後に歌だけ披露して帰る予定だったのですが、急きょ山下さん森久保さんのご厚意でトークパートにも出演させていただくことになりまして。そこで楽曲の話もできましたし、お客さんもそこで聴く準備ができたのではないかと思います。

―4月2日に公開されたMVの再生数も2週間で約25万回と大注目されています。

佐伯:音楽そのものと同じくらいに注目していただきました。前作と同じく上野コオイチ監督にお願いしたのですが、毎回なにかしらのギミックを入れることを念頭に作っていますので「今回も何かやりたいね」という話になって。色々と考えた末に監督から「大の大人がMVでイス取りゲームしたら面白くない?」と提案があったんです。

―さすがこれまでも「アッ」と言わせる仕掛けを作ってきた監督ですね(笑)。

佐伯:とくにyoutube用は、僕らは「ヨゴし」と呼んでいるのですが、MVを最初から最後まで公開するのではなく、今回だったら楽曲を止めて、本気のイス取りゲームを行っている場面を加えて、お客さんに楽しんでもらえるような要素でインパクトも残そうと。完全版は、アーティスト盤の特典DVDに収録されているので、そちらも楽しんでもらいたいですね。

―友人であるダンス&ヴォーカルグループ・Da-iCEのリーダーである工藤大輝さんも参加されています。

佐伯:彼とは7,8年の付き合いになるのですが、快く出演OKしてくれました。

―ちなみにイス取りゲームに向けて、何か準備したことはありますか?

佐伯:イス取りゲームは、本番勝負だったので、特にないです(笑)。MVだと、フリーでダンスを踊るパートがあるのですが、そこは重点的に練習しました。
最初の打ち合わせで、たまたま最初のターンは、どこで音楽が止まるのかを知っていたのに、かなりギリギリでした。一緒にゲームをしたのはプロのダンサーさん達ですし、反応速度ではかなわないというか…みんなすごかったです。

―佐伯さんが途中で負けてしまったところもリアリティがありますよね。

佐伯:本気ならではのドラマティックな展開でした。実は時間の都合上、泣く泣くカットした続きシーンがあるので、そのうちツイッターなどで紹介するかも知れません。

―ところで、今回もダンサーさんが女子高生の格好をしているところも見逃せませんね。

佐伯:上野監督いわく「制服を着るとキャラクターがモノトーンになるという効果もありますし、制服は日本のアイコンになるので、世界に発信する上でいいんじゃないか」ということで、制服姿になっています。決して僕が「今回も制服でいきましょう!」とお願いしたわけではないので(笑)。

―ジャケットも今までとは違った佐伯さんの表情・雰囲気をとらえています。

佐伯:今回は楽曲だけでなく、ビジュアルイメージもこだわって作りたいという想いがありました。制作チームはいつもと同じなのですが、「前作までとは少しテイストを変えたい」と話し合って作ったので、変化が見えたのならとても嬉しいです。

―2曲目の「カップリング」は、その名のとおり「カップリング曲」です。

佐伯:ライブで盛り上がる曲が増えればいいな」、という思いがまずありまして。「ダンシング」がいつもと違うテイストということもあったので、カップリングも自分らしくいこうと。
シングルのカップリングって、聴いてもらう機会も限られていて、どこか不遇なところがあると思うんです。その切なさを曲にしたいと思いました。
あとは「ダンシング」が僕の好きなラップ調の曲ということもあったので、この曲に関してもそこをとことん追求してやろうと。アレンジに関しても誠さんに頼みつつ、ラップの部分は自分でビートメイキングしたりしています。歌詞に関しても『スター●ォーズ』を彷彿とさせるようなフレーズが出てきたり、遊び心満載ですので、ライブでも一緒に盛り上がってもらいたい1曲です。

―「日常」は佐伯さんの新たな一面が垣間見えるようなナンバーです。

佐伯:ディレクターのジャンボさんから「ユウスケはピアノのきれいなバラードはあるけど、ギターを使ったロック調のバラードってあまり歌わないよね」と言われ、トライしました。
声優の吉野裕行さんの「さよなら」という曲で詞を書かせていただいたのですが、仮歌を歌ってみたら「いいじゃん!」ってなりまして、トライしてみようと思いました。

―あらためて3曲を並べてみていかがですか?

佐伯:シングル制作の際、カップリング曲として過去に作った曲をアレンジして収録することが多いのですが、今回はすべてこのシングルのために作った新曲になりました。血と汗と涙がこもった1枚になりましたので、よろしくお願いいたします。

―イベントやライブの出演も続々決定しています。まずは5月4日(金・祝)にTOHOシネマズ六本木で開催される『弱虫ペダル GLORY RADIO』の出張版イベントから。

佐伯:「ダンシング」を歌わせていただくのはもちろん、ニコ生番組名物の「あの企画」にも参加させていただくことになりそうなので、今から脚を鍛えておきます(笑)。

―5月19日(土)にはファン待望のワンマンライブ「ウラオモテンション」が開催されます。

佐伯:自分が歌う曲、作る曲でイメージが違うと言われることがあるのですが、僕のなかでは裏も表もないと思ってまして。爽やか路線の曲もちょっぴり毒がある曲も、全部含めて僕ですよ、というのをライブタイトルで伝えたかったんです。
今回のライブに向けてどんな曲を歌って欲しいのかアンケートをとったのですが、意外に昔の曲へのリクエストも多く、驚きでした。その結果も踏まえつつ、来場した老若男女すべての人に楽しんでいただけるような内容にすべく準備していますのでよろしくお願いします!

―そしてまだ少し先ですが、9月2日の『ツール・ド・ヨワペダ2018』の出演も決まっています。こちらのイベントは恒例化しつつありますね。

佐伯:僕としては2回目の出演なのですが、キャストさんのトークがすごく面白いんですよね。イベント中のやりとりはもちろん、楽屋でも耳を傾けさせていただこうと思っています(笑)。

<Text/ダンディ佐伯>

【CD概要】
「ダンシング」
2018年5月9日(水)発売


【アニメ盤】
品番:THCS-60215
¥1,300+税


【アーティスト盤】
品番:THCS-60216
¥1,700+税

<収録内容>
1.ダンシング
2.カップリング
3.日常

4.ダンシング(Instrumental)
5.カップリング(Instrumental)
6.日常(Instrumental)

全作詞・作曲:佐伯ユウスケ 編曲:宮崎誠

【アーティスト盤】DVD「ダンシング」ミュージックビデオ

【イベント概要】
「弱虫ペダル GLORY RADIO」出張版イベント
5月4日(金・祝)
AM10:10の回・上映後トークショー
場所:TOHOシネマズ六本木

<登壇者>
山下大輝(小野田坂道役)、代永翼(真波山岳役)、宮野真守(葦木場拓斗役)、内田雄馬(新開悠人役)、佐伯ユウスケ

<チケット販売スケジュール>
4月25日(水)24:00=4月26日(木)0:00~

【ライブ概要】
■タイトル:佐伯ユウスケ ワンマンライブ「ウラオモテンション」
■開催日/開演時間:2018年5月19日(土) 開場 18:00/開演 18:30

■会場:渋谷WWW

■出演者
佐伯ユウスケ

■チケット料金
全自由 4,800円(税込)
※ドリンク代別途必要 ※3歳以上有料
※営利目的の転売禁止 ※転売チケット入場不可  
※オークションへの出品禁止 ※整理番号順入場

【最速先行受付開始!】
受付期間:3月29日(木) 12:00~4月4日(水)23:59
チケット先行受付はこちら:http://eplus.jp/saekiyouthk18/(PC/携帯)

※事前にイープラスの会員登録(無料)が必要です。
※申し込み多数の場合は抽選とさせていただきます。
※その他注意事項は受付画面でご確認ください。

【お問合せ】
インフォメーションダイヤル 03-5793-8878(平日13:00~18:00)

■チケット一般発売
2018年4月28日(土)10:00am~

●佐伯ユウスケ 公式サイト
https://www.saekiyouthk.jp/