おいでよ伊藤家へ「伊藤かな恵 LIVE TOUR 2018 “デアエタケシキ”」レポート

By, 2018年2月12日



伊藤かな恵のライブツアー「伊藤かな恵 LIVE TOUR 2018 “デアエタケシキ”」が開催中だ。今回『れポたま!』では2018年2月4日に新宿BLAZEで開催された東京公演2日目の様子をレポートする。

今回のツアーは昨年11月22日にリリースされたミニアルバム『デアエタケシキ』を引っ提げてのもので、前回のツアーからは実に2年ぶり。同じ会場での2days公演は自身初となる。

セットリストは『デアエタケシキ』収録曲から懐かしい曲まで幅広いもので構成。ロック色の強いパワフルな演奏をバックバンド“伊藤家バンド(G:沼能友樹、Ba:カシムラトモヤ、Key:宇田隆志、Dr:武並J.J俊明)”が奏でる、伊藤さんの時に可愛く、時に力強い歌声を支えた。

彼女のライブは“伊藤家”を自称。彼女の家で開かれるホームパーティーという趣向で、その名称どおりのリラックスしたステージが展開される。MCでゆるゆるトークが繰り広げられたり、バンドメンバーや会場のファンと会話を繰り広げるなどアットホームな様子も微笑ましい。また、音楽活動を続ける中で、当初にはあった「こういう事を言ったらいけないのかな」といった気負いがなくなったと語る伊藤さんは、まったくの自然体。リハーサルもスタッフ・バンドメンバーと話し合いを重ね、セットリストも自らの意見を取り入れるようになったそうだ。

この日のハイライトはアルバムのリード曲である「わたしの一部、きみも一部」だったと言っていいだろう。この曲では初となる作曲にも挑戦。そのことについても触れられる。この曲で伊藤さんは10秒未満の鼻歌を7~8個程録ったものを送り、渡辺拓也が一曲にまとめ上げた。作曲の様子を目の当たりにし「プロってすごいな(笑)」と感銘を受けたそうだ。

曲が上がり、歌詞を考える時に今回のミニアルバム、そしてライブタイトルにもなった“デアエタケシキ”を決めたとも明かす。それは今までの人生での“出会い”に対してつけられたものであるが、もちろんファンとの“出会い”についても内包されているのは言うまでもないだろう。この日もファンとの出会い・再会をほんとうに嬉しそうに楽しんでいたのは伊藤自身。歌の他にトークパートは膨らみ膨らみ、3時間超のステージを終わる時も名残惜しそうに去っていったのが印象に残った。

<Text/佐藤京一>

【CD概要】
『デアエタケシキ』
発売中(2017年11月22日発売)

品番:LACA-15682
¥3,000+税

●ランティス 伊藤かな恵 公式サイト
https://www.lantis.jp/artist/itokanae/