「ROCKとPOPS」「アニソンとゲーソン」「バンドとソロ」など、さまざまな組み合わせのもと「AND=&」をテーマに届けるシリーズイベント「LIVE A.N.D」。記念すべき第一回目の「LIVE A.N.D」が、5月14日(日)にパセラリゾーツ横浜館内店4Fを舞台に行われた。この日のイベントを彩ったのは、かなでももこ/大原ゆい子/YURiKA、3人のアニソンシンガーたち。
アニメ「革命機ヴァルヴレイヴ」の4thエンディングテーマ『赤いメモリーズをあなたに』を歌い、デビュー。最近ではゲームアプリ『NOeSIS』のテーマ曲も担当している、かなでももこ。
TVアニメ「リトルウィッチアカデミア」の第1クール/第2クールエンディングテーマ『星を辿れば』『透明な翼』を歌唱。ギターやピアノの弾き語りを軸に据えたシンガーソングライターとして活躍中の大原ゆい子。
NHK「第1回アニソンのど自慢G」などで優勝。TVアニメ「リトルウィッチアカデミア」の第1クール/第2クールオープニングテーマ『Shiny Ray』『MIND CONDUCTOR』を担当してきたYURiKA。
この日のイベントは、生バンドを従えての演奏。さらに、ステージの幕間にはお笑い芸人のこにわさんが登壇、出演者たちと軽妙なトークを繰り広げる形で進んでいった。
3人の歌い手が会場にいろんな歌の絵を描いてゆく。それが「LIVE A.N.D」の楽しさ。
序盤のブロックでは、3人が次々と歌をリレー。冒頭を飾ったYURiKAが、アニメ「リトルウィッチアカデミア」の第1クールオープニングテーマ『Shiny Ray』を歌唱。駆ける演奏へ飛び乗り、YURiKAは心の翼を羽ばたかせ、空を舞うよう軽やかに歌ってくれた。
歌のバトンは、かなでももこへ。デビュー曲であり、アニメ「革命機ヴァルヴレイヴ」の4thエンディングテーマ『赤いメモリーズをあなたに』を、情熱秘めた想いを伝えるように歌いだした。バンド演奏を従えている理由もあり、何時も以上に臨場感と迫力を持って歌が伝わってきた。
三番手のバトンを受け取ったのが、大原ゆい子。アコギを手にした彼女は、バンド演奏を背に爽やかな風を運ぶようデビュー曲の『Magic Parade』を歌いだした。透明感を持った歌声は、場内に爽やかな空気を運んでくれた。
ここからは、各自のソロステージへ。まずは、かなでももこが舞台へ姿を現した。
かなでももこ、重厚な演奏の上で、情感たっぷりに熱唱!!
言葉のひと言ひと言を噛みしめるように、かなでももこは『胎動』を歌いだした。続くシンフォニック/ラウドな『嘘のない私で』では、轟く音の上で情熱的な歌声を唸らせ煽り続けていた。演奏が進むごとに激しさと疾走性が増してゆく。その音に触発され、観客たちの感情もどんどん活気づいていた。
場内へ産まれた熱をさらに増幅させるよう、かなでももこはゲームアプリ「NOeSIS」のテーマ曲『OSeINS』を突き付けた。刹那さを抱いた楽曲だ、そこへは重厚さと胸を揺さぶるドラマも描き出されていた。物語を伝えるよう語り部となり『OSeINS』を歌唱。かなでももこが場内に描き出したダークでハードでシンフォニックな物語へ、何時しか大勢の人たちが惹きつけられていた。
トークコーナーでかなでももこは、大原ゆい子さんとYURiKAさんにCD盤をいただいたお礼として、手作りのクッキーを差し入れたことをや、「ゲームアプリ「NOeSIS」のテーマ曲『OSeINS』が「NOeSIS」のアナグラムになっていること、作詞をする時点でゲームの 台本をかなり読み込んだ話をしていた。
胸に爽やかな風を運び未来へ続く光で満たしてくれた、大原ゆい子のステージ。
大原ゆい子はアコギを手に登場。彼女は、空へ羽ばたくように『莟』を力いっぱい歌いだした。大原ゆい子は透明感あふれた歌声に漲る力を注入。凛々しく歌の翼を広げ、触れた人たちの心へ一緒に空を飛び交う気分を届けてくれた。
アコギのストロークから演奏はスタート。自分自身へ問いかけるように歌いだした『夢の途中で』。彼女自身の負けたくない気持ちを歌にした楽曲のように、歌声にも強い意志が漲っていた。
「こうやって自分の気持ちを、バンド演奏を通し倍以上にして届けられるのはすごく楽しくて心強いです。自分は頑張ってるよという気持ちを込めて作った曲です」
力強い演奏が熱を持って場内へ広がりだした。ギターを爪弾きながら、沸き上がる想いを解き放ってゆく。『世界のどこかで』に触れてく中、心に光が充満し続けていた。そんな素敵な気持ちに、大原ゆい子の歌が意識を染め上げてくれた。
トークコーナーで大原ゆい子は、「自分の言葉がグッと前に押し出されてゆくようで、バンド演奏で歌うって気持ちいいです」と語りだした。
アニメ「リトルウィッチアカデミア」の話題では、「リトルウィッチアカデミア」を見ながらtwitterで実況中継をしてる。でも時間軸(放送時間帯)の違う人がいるので具体的には書けない」と、想いを書きたい葛藤について語れば、「ドラえもんと結婚したいくらいドラえもんが好き」と熱くトーク。ただし、「みたいな人ではなく、ドラえもん自身」とのこと。その言葉に残念がっていた人も?!。
YURiKA、パワフルなステージングを通しルーツとなったアニソンを熱唱!!
YURiKAのステージは、激しく疾走感を持った『AKATSUKI DEPARTURE』からスタート。熱狂する観客たちへ挑むように、YURiKAは感情漲る歌をぶつけていた。その歌声と演奏に触れていると、気持ちが熱く沸き立ってゆく。パワフルでロックなイズム満載のステージングを通し、YURiKAは観客たちを熱狂へ連れ出した。何時しか場内には、声を張り上げはしゃぐ人たちが続出していた。
「今日は「LIVE A.N.D」ということで、YURiKAとして今まで大切にカバーしてきたアニソンを歌いたいと思います」
最初に届けたのが、陰陽座の歌った『甲賀忍法帖』。イントロが流れたとたんに熱狂の声を上げる観客も。とても雄大で激しい楽曲を、YURiKAは逞しい歌声を凛々しく震わせ客席へぶつけてゆく。
YURiKAは、涼宮ハルヒ(平野綾)の歌った『Lost my music』を立て続けに披露。軽快に弾け飛ぶ演奏の上で、彼女は五線譜の上を駆けるように歌声をはべらせていた。なんて気持ちを心地好く空へ突き上げてゆく歌と演奏だ。高ぶった感情がぐんぐん上がり続けてゆく。このままブッ壊れるまで彼女と一緒にはしゃぎたい気分だ!!
トークコーナーでYURiKAは、前日、仕事で「木下大サーカス」の公演に出演し空中ブランコへ挑戦。相手の腕まではつかめなかったが、空中ブランコにチャレンジしたこと」を嬉々として語っていた。とはいえ、下見に行った際は恐怖で泣いてしまったという裏話も。YURiKAいわく「女は度胸」だそうです。
自分の中で一番好きなアニソンはの質問に、『創世のアクエリオン』とYURiKAは熱く語りだした。「1万年と2千年前から愛してるって、この主人公いくつだ??」との突っ込みも。「女の子の強さを表現出来るアニソンを歌いたい」とも語ってくれた。
ふたたび、3人のリレーステージへ。
ここからは、ふたたびリレーライブコーナーへ。最初に登場した大原ゆい子は、アニメ「リトルウィッチアカデミア」の第1クールエンディングテーマ『星を辿れば』を、暖かな歌声を通し優しく軽やかに歌いかけた。物語の風景が脳裏に浮かんでくる。彼女の伸びやかな歌声に胸がキュッと疼けば、ロマンチックな想いさえ心に覚えていた。
続いて歌のバトンは、YURiKAへ。彼女は「今までの私、今の私、これからの私のことを歌った曲です」と語り、スケールあふれたバラードの『My Destination』を歌いだした。言葉のひと言ひと言をしっかり噛みしめ、みずからへ言い聞かせるように歌う彼女。その歌声はYURiKA自身の未来の道も照らせば、この会場にいる人たちも一緒に歩んでいこうよと誘いをかけていた。
最後に歌のバトンを受け取ったのが、かなでももこ。彼女は活動を始めた当初から歌い続けてきた『Can you save my heart?』をセレクト。かなでももこの原点であり、たくさんの出会いを築いた歌を通し、この日も新しい出会いを求めてきた。あふれ出すパワーをダイレクトにぶつけてゆくステージングに触発され、何時しか客席も総立ち状態へ。イベントの終盤に相応しい熱狂の空気を、場内へしっかりと描きだしていった。
最後は、3人で「A.N.D SONG」なセッションステージ!!
最後の最後に、「LIVE A.N.D」というテーマに合わせ、3人のアニソンシンガーが一緒に「A.N.D SONG」(楽曲)をコラボレート。選んだ楽曲が、『残酷な天使のテーゼ』。
3人の美しいハーモニーからの幕開け、演奏が加わったとたん、場内へ一気に熱気が産まれた。舞台上では3人が次々とマイクをリレー、それぞれの歌声の魅力を通し、楽曲へ3種類の彩りを与えていた。3つの色が重なりあったときの美しくも熱を持った歌声に見惚れずにいれなかった。それ以上に、アニソンを通し会場中の人たちを巻き込み大騒ぎしてゆくこの瞬間が何よりも楽しかった。これぞ、コラボレートライブの楽しさ。「「LIVE A.N.D」のイベントならではな興奮と喜びだ。
第二回目の「LIVE A.N.D」はどんなコラボレートのもと行われるのか、定例化してゆくイベントのように、次回の発表も楽しみに待っていて欲しい。
<TEXT:長澤智典>
●「LIVE A.N.D」 Web
http://info.paselabo.tv/2017/04/blog-post.html?_ga=1.207161808.214715069.1453018892
●かなでももこ Web
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