アフィリア・サーガの7年間の思いを振り返った!ルイズ・スフォルツア卒業記念ソロトークショーイベントレポート

By, 2016年3月3日



2016年2月25日(木)、アフィリア・サーガの委員長、ルイズ・スフォルツア(以下、ルイズ)の卒業を記念した初めてのソロトークショーがアニメイト秋葉原にて開催された。イベントはこれまでルイズがアフィリア・サーガの委員長として活動してきた7年間を振り返る、とても貴重なものとなった。

冒頭の「アイドルになりたかったんですか?」という突っ込んだ質問に対し、「なりたくなかったです!」とルイズは笑顔で即答。会場をどっと笑いに包み込む。そんな和やかな雰囲気の中、トークショーはスタートした。

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まず、どういった経緯でアフィリア・サーガに加入することになったのか。ルイズは語る。元々、アフィリアの店舗でキャストとして働いていたところ、ある日、志倉千代丸氏から「アフィリア・サーガ・イーストというユニットを作るので入りませんか?」と電話口で言われ、「ちょっと楽しそうだな」と思って参加したのがきっかけだったとのこと。その時の気持ちとしてはあくまで「思い出作り的なもの」だったという。それがまさか16枚目までシングルを出すユニットになるとは想像していなかったと目を細める。

2009年3月31日にデビューシングル「ルミナスの泉」がリリース。あの頃は、とりあえず知名度を広げようということで路上でよくチラシ配布をしていた。2月や3月といった真冬にアフィリア制服姿で路上に立たされた時は鬼かと思ったそうだ。当時、アフィリアのお店には普通にシフトを入れていたので、バイトに入っていない子が交代でチラシ配りをしていたとのこと。メンバーもバイトの片手間でやっているようなところがあり、どこかサークル活動みたいな感じだったと振り返る。また初めてのインストアイベントを行った時の印象としても、やはり来てくれるお客さんはお店の常連さんばかりで、お店から移動してイベントスペースでいつものお客さんとちょっと喋っている感覚だった。
練習も公園やカラオケのパーティールームでの自主練が多く、先生もついてなかったので当然ダンスもみんな下手だった。当時をよく知る司会から「当時はみんな意識があまり高くなかったよね」と振られると、「志倉千代丸さんと桃井はるこさんがプロデュースしたこんなに素晴らしい楽曲なのに、なあなあでやっているとか、本当に失礼でした(苦笑)」とルイズも同調。またしても会場は爆笑となった。

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そして“2期生発表事件”が起きる。デビューシングル発売から10日後に行われたイベントにてサプライズで2期生メンバーの加入が発表されたのだ。これについてルイズは本当に知らされていなかったらしく、イベント中ずっとポカンとしてたという。これまでサークル活動の延長線上みたいな感じであったとしても、寒い中、チラシ配りを頑張ったり公園で練習したりと、これからみんなでひとつになって頑張っていこうと思っていた矢先の出来事だった。なのでルイズは思わずブチ切れて、カメラが回っているのにも関わらず「2期生なんていらないです!」と叫んでしまった。「思えば私のKYっぷりもすごいですよね」と恥じ入るように語ったが、今ではすっかりメンバー内での笑い話になっており、2期生のユカフィンには事あるごとに面白おかしくネタにされているようだ。

2010年2月3日にリリースされた3rdシングル「放課後_ロマンス/教育的指導!」からは、学院の放課後といったコンセプトを基にアフィリア制服以外の衣装を着るようになっていった。それまではあくまでお店の宣伝部隊という意識が強かったが、この辺りからアイドルを意識するようになったとのことだ。同年4月28日には4thシングル「ワタシ☆LOVEな☆オトメ!」がリリース。本作はメジャーデビューシングルということで全国どこでも買えるようになった。

「うちのお母さんが地元のCD屋さんで買えるようになったってすごく喜んでいました。あと、おばあちゃんの焼き鳥屋さんではずっとアフィリアの曲を流してたりしてましたね」

2011年6月26日には渋谷DUO MUSIC EXCHANGEにて1stアルバム『whitism』をひっさげての1stワンマンライブが行われた。曲数が増えてアフィリアの曲だけでワンマンライブができることが嬉しかったし、当日、会場がお客さんで埋め尽くされているのを見て、始まる前から泣きそうになった。しかし、2012年に初めてアニサマ出演が決まった時は、嬉しい反面、怖さもあったという。Twitterで「アフィリア」という単語でエゴサをしても、アフィリアに興味持ってくれているひとが少なかったからだ。アニサマのお客さんの大半が自分たちのことを知らない。そんな中で歌うのはやはり緊張した。それでも歌っているうちに少しずつ盛り上がってくれる人がいた事が何より嬉しかった。また、上海や台湾に海外遠征した時は思っていた以上にアフィリア・サーガを知っている人が多くて驚いたそうだ。改めてアニメやゲームのタイアップの影響力の大きさを実感した。

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そして委員長に襲名されたエピソードも披露。ユニット結成してから1年経ったくらいに、立候補したわけではなくプロデューサーから指名されたという。当時、ミィナやリリィ、ロゼといった確固たる意見を持ったメンバーがいた。自分はアフィリア・サーガの中では逆にモブキャラみたいな立ち位置だった。なのでそんな自分がリーダーなんかやれるわけがないと思い、反抗した事もあった。しかし、実際リーダーをやってみると、ユニットのことをより深く考えることが多くなり、個性の強いメンバーたちを束ねるのは自分だからこそできると思うようになった。「いつもはみんなに邪険にされながらも、ここぞという時に頼ってくれるのがリーダーをやっていて良かったなって思います」と笑顔を浮かべる。また、改めて7年間の活動を振り返り、ルイズはこうも答えた。

「辛かったこともたくさんあったけれど、楽しかったことのほうが多い。海外遠征も楽しいし楽屋も楽しいし練習もなんだかんだで楽しい。何よりメンバーの裏側を見ているのが特に楽しいです。できたらメンバーひとりひとりの番組を作りたい。裏ですごく努力しているところとか見ていると泣けるんです」

楽しかった思い出も委員長としてメンバーを見てきたことに繋がっていた。また、これからのアフィリア・サーガに期待することとして「メンバーひとりひとりの個性が強く、特技も持っているので、そういった魅力をもっと引き出して私がまだ見たことのない景色を見せてくれることを楽しみにしています」とコメント。それから卒業ライブに関しても「ルイズがいなくてもアフィリア・サーガはこれからも楽しいユニットだぞと思ってもらえるようなライブにしたいです」と、どこまでもリーダーとしての発言だった。ルイズがこれまでずっとメンバーを牽引してきた重みがこれらのコメントから読み取ることができるだろう。今回のトークショーを見学しに来ていた現役メンバーも真剣に聞き入っていた。

3月11日(金)のZepp DiverCity公演、ルイズがアフィリア・サーガの委員長として見せる最後のライブ、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみでならない。

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◆イベント後ミニインタビュー

――最初で最後のソロイベントをやってみての感想をお願いします。

ルイズ:当初の予定としては、アニメイトでのイベントなので自分の好きなアニメの話でもしようかと思っていたんです。そしたらルイズはアフィリアの歴史と共に歩んできたのだから、アフィリアの昔の話などをした方が面白いんじゃないかとスタッフの方から提案してくださり、本日のように昔を振り返る形のトークイベントとなりました。お客さんも昔を知っている方からは懐かしいと一緒に思い出を共感してくれましたし、最近ファンになってくださった方からは知らなかったことをたくさん聞けて良かったよって言ってくださったので、最後にこういう形でイベントをさせていただけたのは本当に幸せです。

――これまで苦労してきた事や舞台裏の話もたくさんでました。

ルイズ:元々アフィリア・サーガってカフェ店員だったので、本当に素人集団だったし、プロ意識とか最初は持ち合わせていませんでした。そんな私たちが様々なことを経験し、成長してきたんだよってことを今日ここで話せたので、先輩たちには語り継いでいって欲しいです。

――3月11日の卒業ライブに向けての意気込みを聞かせてください。

ルイズ:通しの練習が先日終わり、残すはゲネプロのみとなりました。自分で考えたセットリストなんですけど、冒頭から泣き曲が続いているので、多分、最初から顔がボロボロになっていると思います(笑)。でも、そんなふうに思いっきり泣いて笑い、楽しいライブにしたいと思っています。良いライブだったと言ってもらえるような素敵なライブを届けたいです。

――スペシャルゲストとして卒業されたメンバーも登場されるとか。

ルイズ:はい。初期メンバーとして活動してきたリリィ、ロゼ、ミィナを呼びます。そして今も現役で一緒に頑張っているコヒメを合わせた5人で、デビュー当時を髣髴とさせるような演出も考えています。また新メンバーが年末に入ってくれたので、これから未来に向かって進んでいくアフィリア・サーガに対して期待を持ってもらえるような姿も打ち出していきたいです。私の初期から活動してきたこの7年間のアフィリア・サーガの集大成となるものを見せていきたいなと思っています。

――最後にメンバー向けて一言お願いします。

ルイズ:私の7年間の思いを全部背負っていけとは言いません。でもやはりアフィリアの根本精神としてある「誰かのための自分」という気持ちは常に持っていって欲しいと思います。そして何よりアフィリア・サーガの活動を楽しむことが長く続ける上で大切なことだと思うので、やりたいことや夢を活動を通してかなえていって欲しいです。どうかこれからもアフィリア・サーガの歴史を受け継いでいってください。よろしくお願いします。

――ありがとうございました!

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<Text/ねりな・Photo/ダンディ佐伯>

【ライブ概要】
「アフィリア・サーガ~ルイズ卒業Live~」
2016年3月11日(金)【東京】Zepp Diver City
開場 17:45 開演 18:45

●公式HP
http://stand-up-project.jp/louise/

☆アヤミ・ルイズの卒業旅行バスツアーが2016年3月26日(土)、27日(日)開催決定!詳細はこちら
http://stand-up-project.jp/special/graduation_trip/

☆「いつか見た虹のその下で」9日連続キャンペーン開催中!詳細はこちら
http://stand-up-project.jp/special/afiliasaga16/

●アフィリア・サーガ オフィシャルサイト
http://afiliasaga.jp/