2009年にドイツ・プファルツ歴史博物館が企画・開催し『魔女−伝説と真実』。これをもとに、新たに構成した特別展『魔女の秘密展』が、2016年2月19日(金)から東京・ラフォーレミュージアム原宿にて開催中。昨年より大阪、新潟、名古屋、浜松、広島と巡り、今回の東京会場がフィナーレとなる。
本展覧会の監修を務めた西村祐子氏は「ヨーロッパに伝わる魔女の世界観は、日本で独自に解釈されて映画や漫画、アニメなどに登場します。この機会に、現地で魔女がどのようにとらえられてきたのかを知っていただきたいです」
本展の公式図録の取材で実際にドイツを訪れ、魔女にまつわる地を巡ったことのある山田五郎氏は「魔女と言えば『魔女裁判』という言葉が知られているかと思いますが、当時の市民は自分が魔女と言われて拷問にかけられたくない一心で、ほかの人を魔女に仕立て上げようとする風潮がありました。こうした群集心理は、現代の日本にも通じるものがあるのではないかと思いますので、色々と考えながらご覧になっていただきたいですね」
オフィシャル・アンバサダーとして魔女をイメージした真っ黒な衣装で上坂すみれさんは「私はテレビアニメ『コンクリート・レボルティオ~超人幻想~』で魔女の女の子(星野輝子役)を演じたこともあり、魔女には個人的にも思い入れがあります。展示された拷問器具を見ると、当時の様子を雄弁に物語っていて、とてもリアリティがありました」と語った。
なお、プレス発表会で上坂さんが着た衣装が2月24日(水)より本会場で展示中となっている。こちらも注目だ。
<Text・Photo/ダンディ佐伯>
【イベント概要】
「魔女の秘密展」(東京会場)
2016年2月19日(金)~3月14日(日)まで
【東京】ラフォーレミュージアム原宿
●魔女の秘密展 公式サイト
http://majo-himitsu.com/top.html
●公式ツイッター
@majo_himitsu