メインキャストが作品を振り返る 「『すべてがFになる』presents国際理系映画祭2015」レポート

By, 2016年1月5日



フジテレビのノイタミナで放送されていたTVアニメ『すべてがFになる THE PERFECT INSIDER』の最終回放送に先駆け、いち早く本作の結末を見ることが出来る『すべてがFになる』presents国際理系映画祭2015が12月11日~13日、ヒューマントラストシネマ渋谷で開催された。

13日の最終話上映後にはトークショーが行われ、加瀬康之さん(犀川創平役)、種﨑敦美さん(西之園萌絵役)、木戸衣吹さん(真賀田四季役)、咲野俊介さん(新藤清二役)、鈴木達央さん(山根幸宏役)、日笠陽子さん(島田文子役)の主要キャスト6名が勢揃いしました。

難しいセリフが多い役を演じるにあたり、種﨑さんは「難しかったですが、難しいのも考えるのも楽しくなっていました」とコメント。一番はじめに犀川役に決まっていた加瀬さんは、萌絵役のオーディションから本作に関わっていたそうで、「オーディションでたくさんの方と掛け合いをしましたが、種﨑さんと掛け合いをしたときに「彼女だ!」と思いました」と語りました。

劇中での四季と新藤の官能的なシーンについて問われた咲野さんは「木戸さんの誘ってないようで誘っているお芝居が見事でした」と語り、木戸さんは「咲野さんは私の父と同い年なので、もし現実にあったらこんな感じなのかなと想像しやすかったです」と語った。

アニメ制作前から原作を読んでいたという鈴木さんはキャストの皆さんから質問を受けて「手助けというか、少しだけ背中を支えてあげられたらと思いながらコミュニケーションをとっていました」と収録中のエピソードを披露。

オタク役を演じた日笠さんは「自由にやってくださいと言われました。面白く演じてみようと考えていましたが皆さんのナチュラルな演技をみて、その中でオタクの特性を出せるように気を付けました」と語りました。

クロストークでは、本作の収録に用いられた「セミプレスコ(セリフを先に収録し後から絵をあわせていく)」について、加瀬さんは「ボールド(台詞のタイミングに合わせて出る役名などのテロップ)を無視するのが大変でした」と語り、鈴木さんは「セミプレスコという手法はこちら側を信頼してくれているということだと思うので、制作の方達の想像を超えるような芝居が出来たらいいなと思っていました」とコメント。キャストチームと制作陣の信頼関係をうかがわせました。

エンディングの挨拶では、種﨑さん「最終回までご覧いただいたということは、すべてがFになったということですね(笑)見る度に違う見方ができる作品はそうそうないと思うので、何度も見ていろんな発見をしていただけたら嬉しく思います」

加瀬さん「お家でもう一度1話から11話まで一気に見てもらうとすごく分かりやすいと思うので、もう一度楽しんでいただきたいなと思います」

木戸さん「四季を演じることが出来てたくさん勉強になりました。原作もありますので、これからも応援よろしくお願いします」

咲野さん「この作品は15年間かけて厄介な純愛があったということなのかなと思います。これからも何度も見てください」

鈴木さん「理系ミステリーとよばれる作品ですが、個人的には孤独や人間としての尊厳のようなもの、それに抗いきれない感情や愛などもこの作品からは読み取れると思います。皆さん様々な感想があると思いますがそこにも焦点をあてて見ていただけたら嬉しいです」

日笠さん「原作ファンの方々も、アニメはまた違った道筋のものが見えると思いますので、是非Blu-rayやDVDで何度も見返していただければと思います」

と、ひとりひとり観客に向けて作品に対する熱い思いとメッセージを送り、トークショーは大盛況のまま幕を閉じました。

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<Text/渡辺絵美>

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