スタッフ・キャストの愛があふれる渾身作!『劇場版 境界の彼方 -I’LL BE HERE- 過去篇』初日舞台挨拶

By, 2015年3月14日



2013年10月から12月にかけて放送されたTVアニメ『境界の彼方』の劇場版第一弾がいよいよ公開! 初日舞台挨拶が2015年3月14日(土)、都内で行われた。
当日はMCに新堂愛役・山岡ゆりさん、栗山未来役・種田梨沙さん、神原秋人役・KENNさん、名瀬美月役・茅原実里さん、名瀬博臣役・鈴木達央さん、石立太一監督が登壇。上映後にトークを繰り広げた。

(以下、敬称略)

―テレビシリーズ終了から1年3か月。久々の収録はいかがでした?

種田「今回の劇場版に際し、音声を改めて録り直したので、同じシーンでもテレビ版とは違っているんです」

KENN「同じことをやるのはつまらないので、芝居の構築などを変えようという制作陣の意図があったとのことです。我々もTVアニメで1クールやりましたし、新たな解釈でアフレコに臨みました」

石立監督「音響監督とも話したのですが、テレビシリーズの時系列の構成が複雑でして。キャストさんも、演じる上でストーリーの理解が難しかったところもあったと思うんです。放送後の1年3か月の中でもう一度咀嚼していただいて演じてもらいましたので、より完成度が上がったと思います」

鈴木「1度アドリブで『いいお兄さん』と言ったことがあったのですが、今回は台本にすでに『お兄ちゃん』というセリフが入っていたのが、とてもうれしかったです(笑)」

山岡「作中で、PVを流したのが印象的です!」

kyoukai_kako_01

―主題歌はアニメに続いて茅原さんが担当されました。

茅原「まず、スタッフやキャストさんとこれだけ仲良しな現場はあまりないので、大好きな場所でした。映画を作るにあたり、また集まれたのが楽しかったです。私の曲が流れてこんな贅沢なことはないですし、今回は涙なくしては観られない物語になっていますが、『未来編』が今から楽しみです」

種田「つい先日、『未来編』のアフレコが終わったのですが、その後みんなで食事に行った時に『終わりたくない!』という気持ちになりました」

―4月25日(土)から上映予定の『未来編』についてお聞かせください。

石立監督「『未来編』は全編新作で作らせていただきました。『過去編』をご覧になっていただいくと分かるかと思いますが、全体的に悲しい感じの話でしたので、最終的にポジティブな結末を迎えられるように、希望が見えるような結末になるように鋭意制作中です」

鈴木「こちらは劇伴(劇中で使用されているBGM)も最新機器を使って録り直しているとのことです。ここだけとっても、相当こだわりが伝わってきますね」

―本作には、人々に害をもたらす存在である「妖夢」がたくさん出てきます。

山岡「実は声優の渡辺明乃さんが『境界の彼方』役を演じているんです」

種田「劇場版完成後の打ち上げで、乾杯の時に明乃さんが、『境界の彼方』のマネをしていたのが印象的でした(笑)」
そんな渡辺さんが会場に観に来ていることが判明、キャスト陣が渡辺さんに向けて手を振る一幕も。

kyoukai_kako_02

― 最後に一言お願いします。

山岡「本作のBD・DVDが公開館のみで販売されていますので、劇場でご覧になった後にぜひお求めください! 『未来編』もよろしくお願いします!」

石立監督「『未来編』も皆さんに満足していただけるよう、スタッフ・キャスト一丸となって制作しています。お楽しみに」

鈴木「『未来編』もかなりすごいことになっています。皆さんが想像しているもののかなり上を言っていると思いますので、ご期待ください」

茅原「台本を読んだ時に泣いてしまって、アフレコができるのか心配なくらいでした。『未来編』もぜひ楽しみにしてください!」

KENN「色々な媒体で楽しんでいただけるようにと思っていましたが、みんなで泣いたり笑ったりできるのは劇場版ならではだと思います。『未来編』もまた違った見方ができると思いますので、これからも応援よろしくお願いします」

種田「私は劇場版では今作が初主演作品で、それが『境界の彼方』という作品で光栄です。スタッフさんと一緒に泣いたり笑ったりしたので、またこのような形で皆さんの前でお見せできてうれしいです。
『未来編』も『栗山未来という役ができて良かったな』、と改めて思えるような素晴らしい内容になっているので、最後の最後まで世界観、登場人物たちを見守ってください」

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

●『劇場版 境界の彼方 -I’LL BE HERE- 過去篇』公式サイト
http://anime-kyokai.com/